前に戻る   一つ上  topへ戻る   次へ進む

伊豆半島エリア


川奈ビーチ
川奈 3月

伊豆半島についてははいろんなところでいろんなことが言われたり書かれたりしていますが、私自身の印象を述べると以下のようになります。
伊豆半島は、大体東伊豆、西伊豆、南伊豆に分けられます。

まずは東伊豆。上の写真は東伊豆の川奈です。
東伊豆はボートポイントが多くて、豪快な地形や深場のダイビングが楽しめます。
冬場は西風が吹いて透明度がすごく上がることがあります。特に海洋公園とかのビーチポイント。スコーンって感じで抜けます。
季節は1年中OKですが、夏場は道路が激混み状態になるので、基本的に晩秋〜早春しか行く気になりません。でもその時期に行くと、まったりのんびりダイビ ングが楽しめます。
ちなみに熱海の花火には要注意。道路が大渋滞してにっちもさっちもいかなくなります。冬場でもやってますので、計画の前にチェックしておいた方がいいで す。

他の印象を適当に列挙すると、だいたい以下のようになります。あくまで印象であって、はっきりした根拠はありません。
ドチザメとかのサメ類が多い。イルカの大群が徘徊したりする。ワカメ潮といわれる濁った潮が発生することがある。赤潮が発生することもある。カジメが多 く、スナビクニンとかウバウオとかスイとかが観察しやすい。八幡野以南はニザダイが多い。川奈から赤沢あたりにかけてダンゴウオが生息している。オキノス ジエビが上がってくることがある。ソフトコーラルの大きさと量がすごい。アジ、タカベほかカタクチイワシなど、回遊魚の餌になる魚が多いが、回遊魚自身は あまり見ない。



大瀬崎 1月

さらに西伊豆。上は西の横綱大瀬崎です。西伊豆はあんまり道路が混雑しないので、夏場でもあまり気にしないで行けます。ただし大瀬崎以外。
個性的なポイントが多く、また大きな湾に囲まれたポイントが多いので、悪天候に強くなってます。ただし、外海のポイントも多いので、そちらは西風が強くな るとクローズ気味です。
まあ冬以外にぷらっと行ってみることも多いです。一番いいのは、西風の収まった春先かも。あと海水浴シーズン前の初夏かな。

またまた印象を列挙してみます。例によって根拠はありません。
東伊豆より透明度が良い。ただし大瀬崎はひどく濁ることがある。ソフトコーラルの大きさや量は大したこと無いが、種類が多い。エダサンゴが生息している。 ガンガゼ多い。冬場の水温が東より高い。深海魚など珍しい魚に出会うチャンスがある。回遊魚も多い。マンボウなんかも来る。エイ類多い。総じて東より生物 の種類が豊富。冬は荒れやすい、ただし大瀬崎以外。さらに大瀬崎以外はダイバーがそんなに多くなく、夏でものんびりできる。



神子元島 8月

さらに南伊豆。盛夏〜秋が良いです。他は海が荒れて行けないことが多くなります。
潮が早い場所もあり、回遊魚などの大物が出るポイントもあります。生態系がちょっと違っているのか、エダサンゴの群生や、チョウチョウウオだらけのポイン トとかもあります。
国道135号をどんどん南に向かっていくと、突然海の色が変わって見える場所がありますが、その辺が、東伊豆と南伊豆の境目って感じでしょうか。
遠いし混むので、実はツアーでしか行ったことありません。

印象としては、以下のとおりです。
生物の種類も量も、ずば抜けて多い。透明度もすごいが、たまに濁った潮が入ってくる。水温は高めだが、たまに冷たい水が入ってくる。ソフトコーラルは貧 弱。ホヤ類やカイメン類が豊富で、そのせいかウミウシの数や種類が豊富。魚は大物が徘徊している。
なんつ〜かよく知ってる伊豆の海じゃありません。別扱いになっている伊豆諸島の海に近い印象です。





東伊豆

伊豆山 8月

【熱海 伊豆山】
ひなびた観光地という印象がありますが、その通りです。そこがまたいい感じ。
海も、ダイバー用施設は味のあるものばかりで、午後になると例の「とんびがくるりと輪を描いた〜」の歌がどこからともなく聞こえてくる。
最近、熱海のシャワーや更衣室は改装されてちょっと立派になった。
熱海や伊豆山は歴史のあるダイビングポイントらしく、以前は水中銃を持った魚撃ちのダイバーがぞろぞろいたらしいのですが、今ではその影も見えません。
この辺は面白い根がたくさんあって、ソフトコーラルも多く魚影も濃い。そうそう、巨大な沈船もある。
ナイトロックスも使える。たまにダブルタンク背負ってる人とか、リブリーザー背負ってる人とかも見かけます。
アクセスがいいってのもありますね。車でも電車でも。ちなみに現地の駐車場は狭いので、ダイバーのキャパは少ないかも。

【初島】

(左、右とも) 初島 9月

熱海沖に浮かぶとても小さな島。小さいけれど住民もいるし、大きなホテルもあります。
近い割に海のポテンシャルも高く、ここで多く目撃されているという生物も少なくありません。
2002年は初島近辺でメジロザメが大発生したそうです。ダイビングポイントでは見られないのに不思議。

上の写真、左は休憩所からエントリーポイント方向を見たところ。右はエキジットポイント(手前のロープ)とエントリポイント(奥)の様子。


(左、右とも) 初島 9月

初島は食事も楽しみ。ダイビングサービスまでの道沿いにはたくさんの食堂が並び、選択にいつも困ります。
こんなによい場所ですが、現時点ではショップ単位での受け入れしか行っておらず、フリーのダイバーにはちょっと敷居の高い場所です。
しかし訪れる人はかなり多く、週末は本当にダイバーで一杯になります。
離島の村おこしビジネスモデルとして参考にして欲しいですね。

【網代】
ボートダイビング用の船が面白い。なぜか陸まで上がってくる。乗船も陸上で行う。形もなんか不思議。
施設も新しくてすごく立派なんですが、どうも海の中が、手前の熱海やその先の伊東と比べると今ひとつぱっとしないような。
まあなんかのんびりした穴場的な雰囲気を楽しむのがいいかも。
ちなみに海底ケーブルは見もの。

【伊東】
豪快な地形と濃いぃソフトコーラルという、熱海と似たような芸風です。季節限定ポイントとかあって、サッカーボール大のイザリウオがいあるとか。 わりと流れてたりします。
しかしここだけに限らないんだが……東伊豆全体に言えるのかも知れないんだが……ボートが高いような気がする。

【川奈】
はっきり言って穴場。皆さんこの先の富戸や海洋公園に行ってしまうようですが、川奈ビーチの砂地は思いがけない生き物がいて楽しい。綺麗なアマモ も生えてるし。
砂地というよりは泥地になってるあたりがポイント高いのかもしれない。小型ハゼの宝庫です。
すいませんボートのポイント行ったこと無いです。ビーチのあまりのすばらしさ(マジですよ)に、ボートもあること忘れてました。いや別にお値段がどうのっ てわけじゃないんですよ。伊東や熱海よりは安いですからね。若干。
(実は上記記述の後にボートも行きました。こっちもいいですよ、ほんと。砂地も岩礁もいろいろあって、生物層も濃いです)

川奈の情報は以下を参照。
http://www.oda-jp.com/

【伊豆海洋公園】

伊豆海洋公園 2月

生き物も多いし地形も変化に富んでるし、間違いなく東伊豆No.1のスーパービーチ。
前はあんまり好きじゃなかったのですが、最近はダイバーの数も減ったせいか結構良い感じです。
スーツのまま入れる大きな風呂があるのも良いですね。


西伊豆

浮島 9月


【大瀬崎】
西の横綱。知り合いのインストラクターによると「すごく人工的なダイビングポイント」。湾内に点々とある漁礁の数々が、スキー場にあるスノーボー ドパークのような、自然の中に唐突に人工物が紛れ込んでいるような印象を与えます。
日曜の昼前など、湾内は講習のブイだらけになることからもわかりますが、おそらく日本一のダイバー生産工場の役割も果たしているものと思われます。
湾内の真ん中あたりで、入ってすぐのゴロタで写真を撮っていると、よく上からダイバーが落ちてきます。しかもタンクから落ちてくる。こんなダイビングポイ ントはそうそうありません。
ダイバー多すぎという点では海洋公園といい勝負。ただポイントがたくさんあるからちょっとましなように見えます。
そういうわけで、ここも個人的には積極的に潜りたい場所とは思いません。団体のツアーとか、つきあいとかならば行きます。

海の中ははというと、生き物は多いし、ポイントは多いし、整備されていて潜りやすい。夏のスキンダイビングも楽しいです。

【井田】


大瀬崎のちょっと先にあるポイント。
キャパはそんなに多くなく、どちらかというと穴場的なポイント。中はゴロタと砂地で、どこを見ればいいのかちょっと迷います(笑)
ドン深なポイントで、減圧を出さないように注意が必要です。


向こうに見える岬の向こうは、大瀬崎のボートポイント付近になります。

【小金崎】
西伊豆では大瀬崎に次ぐ有名ビーチポイント。
広い芝生があって昼寝できます。敷物持参で行くとよいです。
夏場でもぎゅうぎゅう詰めではなく、ちょっと余裕があります。(陸は。海の中は……)
生き物も結構レアものがいたりします。


安良里 6月

【安良里】
トビエイで有名。ボートポイントとしては結構有名。最初にこのポイントのことを知ったのは、まだダイバーじゃない頃、熱帯魚雑誌からでした。
ボートポイントはそんなに外洋でもないのに、なんか外洋っぽい魚が現れます。
初夏のトビエイシーズン中は混み混み。でも行っちゃう。あと、ここのボート乗り場はほんとただの漁港。
安良里の情報は下記を参照。
http://www.izu.co.jp/~arari/

【浮島】
ちょっと前まで良い感じに寂れてて、お気に入りの隠れ家だったのですが、今や団体さんでごったがえす超人気スポット。
ここのビーチは根がこちゃこちゃと入り組んでて面白い。意外な生き物の宝庫だし、サンゴの産卵が観察されたりしてる。西伊豆のビーチではここが一番好きで す。
夏秋は準備運動代わりにスキンダイビングしてます。合間の休息時間にもスキンダイビングしたりしてます。
施設もやたらと立派。プールもあるし風呂も立派。なので施設使用料がちょっと高い。遠慮しないで施設は使いまくるのが吉。
ボートのポイントも良いんだけど、ああなんでこんなに人気出ちゃったんだろ。くそ〜。(←自分勝手)
浮島の情報は下記を参照。
http://www.izu.co.jp/~sunset-1/


浮島 8月

浮島の左側の海岸は遠浅のゴロタになっていて、干潮時にはタイドプールがたくさんできます。
ここで遊ぶのはすごく楽しい。子供にもお勧めです。



田子 7月 手前のがダイビング専用ボート

【田子】
大きな湾と外洋の二つの顔を持つポイント。ボートでナイトダイビングができます。弁天島の砂地はエイ類の宝庫。白崎はエダサンゴの群生地です。外 洋は流れがきついことが多いです。魚影は濃いですが。
ここで弁当を頼むと、フジツボの味噌汁が食べられる。超磯臭いので、食べられない人は食べられないかも。
フトネなど外洋のポイントに行く前に、見事なホンダワラの群生地を横切る。潜っていろいろ探してみたいなあ、といつも思うのですが。
あと、港の透明度がやたらと良くて、海底にサンゴイソギンチャクが群生していたり、大量のソラスズメやニシキベラや、たまに小さなアオリイカが迷い込んで きて泳いでいるのが見えます。
フナムシが多いので、港の側でドライスーツを干すときは要注意。着てから侵入に気付いても遅いです。


雲見 6月

【雲見】
西伊豆ではかなり南の方に位置するポイント。有名な牛着岩の周辺を潜るのが定番。
でもなんだか狭くてこちゃこちゃしててちょっと苦手。なにより、アーチやケーブの下にいる生き物をゆっくり見たり写真を撮ったりできないのもちょっと。
むしろ外海の方が注目されてるようですが、まだ行ったことありません。

南西伊豆全般の情報は下記を参照。
http://www.ds-exiles.com/

南伊豆

神子元島 8月 早くピックアップしてくれ〜

【神子元島】
弓ヶ浜から沖合い10キロほどにある無人島。船に弱い人は、行くだけで一苦労の外洋ポイント。このポイントでゲロはいてる人や、エキジット後に倒 れた人とかたくさん見ました。逸話も多いし事故も多い。まあ行けば納得です。
透明度が超すばらしいときもあれば、濁りまくって何じゃコリャと思うこともあり、落差が激しいポイントでもあります。楽なときもあるし潮が早くてこりゃや ばいと思うときもあります。

施設は基本的にありません。サービスが近ければサービスが提供する施設が使えますが、多少の移動は覚悟しなければいけません。
天気も安定せず、船が出せない日がすごく多い。
と、いろいろあるので、まあちょっとでもヤダ、と思う人は近寄らない方がよいです。
私は好きなんですけどね。いやもう少し近いとか安いとか、もしくはその両方があればもっとたくさん行きたいんだけど。
神子元島の情報は下記を参照。
http://www7.ocn.ne.jp/~y-mc/index.htm

前に戻る   一つ上  topへ戻る   次へ進む