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伊 豆諸島・小笠原エリア
 

伊豆大島 2月

伊豆大島から始まってグアムの向うまで点々と続く小さな島々。緯度が同じでも、沖縄とかの南西諸島とは一風変わった生物層が見られます。
水は透明度が高く、地形も豪快です。荒々しい外洋といった感じのポイントも多くあります。
一部のサイトや書籍で有名になった豆南諸島なんかもここに含まれます。
同じ南の島だといっても、リゾートというよりはネイチャー志向、アドベンチャー志向の人向けと思います。
言い換えればマニア向け。



藺灘波(いなんば)


【藺灘波 概要】

島とは付いてますがごらんの通り、大海原に忽然と聳え立つ大岩です。
位置的には御蔵島と八丈島の間で、どちらかというと御蔵寄りです。
釣りをする方には知られているようですが、それでも相当にマニアックな場所です。

しかしこの漢字。読めません。まじで。



【お楽しみ】
絶海の岩山ですので潜るか釣るかしかないのですが、海中はあの岩の形がそのまま続いているようなドロップオフです。
ソフトコーラルなどはあまりありません。その代わり大きめのフジツボが群生していたりします。割と殺風景です。
透明度がかなり良いので海中風景は堪能できますが、魚影は濃いのか薄いのか何ともいえません。
というのも、ポイントが狭いので魚たちはあっという間に視界の外に去ってしまうからです。
見られる魚の種類はかなり豊富です。キハダ、ロウニンアジ、ツムブリとかからユウゼン、カスミチョウチョウウオなんぞまでおります。
ここで潜るのはかなり困難です。それでも伊豆諸島近辺に数多くある外洋ポイントの中では、まだ敷居が低い方かも。

銭州(ぜにす)

(左、右とも)銭州 6月

【銭州 概要】

石廊崎から南西に80キロ、神津島から西に40キロほどの位置にある、絶海の岩礁群。
銭になる魚がわんさか取れるから「銭州」と呼ぶらしい。
実は、釣り師の間では結構有名で、ここまで渡してくれる船は結構あるらしい。

【お楽しみ】
ここは本当に何が出るかわからない。ものすごい透明度の水と濃い魚影。複雑な潮の流れ。
一応伊豆諸島の仲間に入れてありますが、もっと南洋系の生物もたくさんいます。ちょっと八丈島に似てるかも。
でも地形といい生物といい、はっきり言って別次元の海です。
究極に豊かな温帯の海とは、こういう姿なんだろうと思わせられます。

銭州へ行くには、何らかの形でクルージングのツアーに参加するくらいしか、今は方法がありません。でも定期的に訪れているショップはあまり無いと思われま す。行きたかったらいろいろ日ごろから情報収集&、「俺は銭州で潜りたいんだあ!」と普段から周囲の人間に言いふらしておくことが重要と思われます。
ちなみに行けるチャンスは年にそう何回もありません。6月後半の梅雨明けと台風シーズンの間が狙い目でしょう。

伊豆大島

伊豆大島 2月

伊豆大島と、次の利島はすぐ隣にあるのですが、ある意味対照的です。「意外と近い」島と「意外と遠い」島なので。

【伊豆大島 概要】
ここはもう東京のダイバーにとっては穴場中の穴場。なんせ竹芝桟橋から高速船であっというまに到着でき、透明度も生物の数もすんばら しい。
余裕で日帰りできます。電車派の人が、電車で伊豆半島に通うのがアホらしくなることうけあい。
某ポイントでたまたま伊豆大島好きの人と話したが、その方は伊豆大島用の機材を持ってて、現地のサービスで保管してもらってるそうです。要するに行き帰り は手ぶら、宅急便代もかからない。賢いです。
ダイビングポイントは基本的にビーチばっかり。幼魚系やマクロ生物が豊富です。ナイトも楽しい。


(左)伊豆大島を代表するビーチポイント「秋の浜」
(右)秋の浜エントリーポイント付近、波が高くてサラシが発生してます

また、隠れた大物ポイントとしても知られています。
詳しい情報は「こがねむしダイビングサービス」を 参照。


【お楽しみ】
伊豆大島といえば、個人的にはタカベのクサヤ。よそ者にはなかなか食べられません。うまいです。
あと御神火(焼酎)。これとクサヤがセットになると、ダイビングの前日だというのにやばい状態になったりします。
温泉も多く、水着で入る混浴の施設もあります。露天風呂から夕日が良く見え、日没時には入浴客がほぼ全員暮れていく夕日に注目し、日が没すると謎の拍手が 巻き起こったりします。謎。



椿祭り開催中、帰りには島のあんこさんがお見送りに来てくれます。


利島

(左)西から見た利島 9月
(右)利島 8月


【利島 概要
伊豆大島のちょっと南。緯度的には神子元島のちょうど東といった感じです。ここの港は入り江になっていないためうねりの影響を受けやすく、 ちょっと荒れると東海汽船はすぐに欠航になってしまいます。そういうわけで、利島に行こうと思ったら、日程に余裕を持たないと、着かない、帰れない、もし くはその両方のハプニングに見舞われた時に困ったことになります。ある意味すごく遠い島なわけです。
しかしそうまでして利島に行く理由があるのです。なんとこの島のちょっと南にある無人島周辺にはイルカが住み着いていて、ドルフィンスイムができるので す。(もう過去形かもしれないが)。このサイトのトップにあるイルカの写真も、そこで撮影したもの。
ちなみに島の周りは断崖とゴロタに覆われ、ビーチスポットはありません。基本的に大物狙いの海で、ダイビングは全てドリフト形式。つねに緩やかな流れに 乗ってる感じです。
利島の詳しい情報は「利島ダイビングサービス」に詳しく 載ってます。
http://member.nifty.ne.jp/tds/

【お楽しみ】
夏場にタカベが大量に水揚げされることがあって、ダイビングサービスでバーベキューネタとして大量に振舞われたことがあります。これも美味しいです。
あと、謎の海水プール(見た目は完全に普通のプール。しかし水はろ過された海水)があるので、話のネタに入ってみるのもいいかも。
また、釣りをする人は釣り道具を持っていくと楽しい。漁港の中でカンパチとか釣れます。防波堤の先までいくともっと大物が。コマセなど島内で購入で きます。


神津島

(左、右とも)神津島 9月

【神津島 概要
神津島は、とある超ハードなポイント「銭州」への東の玄関口です。まあそのポイントは滅多に行けるところではないのですが、神津島へはいつでも行けます。
竹芝桟橋を出発して10時間ほど。酒飲んで毛布に包まってごろごろしてるといつのまにか到着します。
魚影は濃く、透明度も良い。基本的にボートダイビングだけで、全てアンカリングもブイも無しのドリフト形式でした。ビーチポイントも1箇所あり、ナイトダ イビングもできます。
砂浜もあってちょっとリゾートちっくな雰囲気もあります。がしかし、基本的にはハードなネイチャーアイランドでしょう。

【お楽しみ】
スーパーで売ってるトビウオのクサヤでしょうか。あと、巨大露天風呂のある温泉があります。海を見ながら風呂につかるのもまたいいもんです。つーかその後 の麦酒が楽しみなんですが。

八丈島

(左、右とも)八丈島 10月

【八丈島 概要
伊豆諸島のほぼ最南端で、ちょっと南国風の雰囲気が漂ってます。
他の島と違って、だらだらっとした地形のビーチポイントが多くなってます。しかし見られる生き物は他の島とはがらっと変わり、どちらかというと南国寄りに なります。
ユウゼンとか、この島以南でしか見られない魚が見られます。イソマグロもいます。
潮は全般に早かったり複雑だったりします。私はここで初めて二枚潮というのを体験しました。
羽田から飛行機で45分ですが、船で行くのもオツかも。というか、伊豆諸島は船で酒飲みながら行くのが基本でしょ?
八丈島での宿泊&ダイビングは「シーピロス」あたりで。
http://www.seapiross.co.jp/

【お楽しみ】
八丈島は温泉がいっぱい。あと、スキューバばかりでなく乙千代ヶ浜でのスキンダイビングも楽しい。ここにはタイドプールがたくさんあって、粘ってカエルウ オの写真を撮るのもよいかも。私には撮れませんでした(T_T)
お土産には島唐辛子。これで決まりです。わさびの代りに醤油にまぜて、刺身につけて食べると、辛さが病みつきになりそうなおいしさ。

小笠原諸島

小笠原 父島 1月


(左、右とも)小笠原諸島 1月

【小笠原諸島 概要
一般的な南の島のイメージからは程遠い、スーパーネイチャーアイランドです。巨大な岩の間にでかいサメがうろうろするポイントや、クレバス、ドロップオフ などの豪快な地形、他にも早い潮や、すばらしく抜けた透明な外洋、3m先が見えるかどうかの濁った沿岸など、とんでもないバリエーションを誇ってます。
全般的にマニアックなポイントが多い伊豆小笠原ラインの特徴が、特に明確に現れているともいえます。

小笠原といえば、まずサメ。シロワニは必見。浅いポイントでは固有種のミナミイスズミの大群をチェック。他にも、イソマグロやカスミアジなどの大物が何気 に泳いでいるので注意が必要。また沈船が異様に多く、中にはサメが住み着いているものもあります。楽しいぞ。
小笠原の詳しい情報は、「KAIZIN」のサイ トで。
http://www.kaizin.com/svga/divinfo/

【お楽しみ】
父島のメインストリートには、レストランやお土産屋さんがたくさん並んでいる。
小笠原産唐辛子で作ったラー油や酢漬けを買ったが、まあまあいけるかも。まあそういった加工品より自然そのものが楽しみな島なんだけど。



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