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東
海 北陸エリア
越前海岸 東尋坊 7月
伊豆や串本などのビッグエリアの狭間にあたり、ちょっとマイナーな雰囲気の漂う地域です。
それでも何かと特色のあるポイントも多く、こだわりを持って通っているダイバーが多いようです。
玄達瀬
(上)玄達瀬 8月
(右、左とも)玄達瀬 7月
【玄達瀬 概要】
福井県の三国港沖37キロ程の位置にある、絶海の暗礁です。大海原の真ん中に、突然水深10mほどの浅瀬があるのです。
ここは対馬海流があたる場所でもあり、常に速い潮が当たっています。当然プランクトンなども多く、おかげでたくさんの生物が生息し、さらにそれらを狙う回
遊魚なども現れ、大変にぎやかな状態になっているようです。
釣りのポイントとしても有名で、日本海ではトップクラスの大物ポイントです。
もちろんダイビングポイントとしても、基本的に青物やサメを見るポイントです。透明度も常時30メートル近く抜けています。
(しかし、岩肌をよーく見ているとウミウシもたくさんいます)
玄達瀬 7月
玄達瀬が他の北陸のポイントと異なる点として、ソフトコーラルの豊富さがあります。この後に出てくる七つ島から佐渡、山形にいたるまで、日本海でこんなに
ソフトコーラルがあるポイントは珍しいです。(日本海でも、北海道・利尻島沖の武蔵堆まで行っちゃうとソフトコーラル増えるみたいですけど)
魚も、キンチャクダイなど温帯系のカラフルな魚種が多く混じります。
【ダイビングについて】
船を出しているショップは何件かあるようです。
またこのポイントは、かなり季節が限定されるようで、地元以外の人は夏しか潜れないと思ったほうがいいようです。
海の中は、岩陰に入っても常に流れを感じているような状態で、カレントフックを用意しておかないと、ずっと岩にしがみついていなければなりません。
逆にフックがあるとすごく楽。でっかいサザエがたくさんいるので、間違ってサザエにフックを引っ掛けないように。
他の流れのあるポイントでもそうですが、慎重な行動が必要です。
ちなみに前述したように沖合いのポイントなので、一旦出発すれば半日近く海の上、しかも波をさえぎる岩など何もないので揺られ放題。船に弱い人は結構きつ
いかも。
玄達瀬の情報は「九頭竜マリンダイビング」で。
七つ島
(右、左とも)七つ島 10月
【七つ島 概要】
能登半島の沖合20キロほどの位置に浮かぶ無人島群が、七つ島です。ちなみに名前のある島が七つあるということで、名前のない島(岩?)も加えるといくつ
あるかわからない。
この島々の周囲がダイビングポイントになっています。ダイビングポイントとしては特級クラスの資質をもったすばらしい海です。
ずっと行きたかったのですが、知ってから実際に潜れるまで3年ほどかかってしまいました。
ちなみにこのポイントはショップ単位の受け入れしかやっておらず、潜りに行くにはまず、ツアーを組んでくれるショップを探すことから始まります。
私の場合は、近所のショップがツアーを組んでいたので、比較的楽に行くことができました。
外洋だけあって透明度はすばらしく、地形はかなり豪快。魚影は場合によってはすさまじく濃いです。
印象的なのはやはりマダイの群れ、そして時折現れる回遊魚です。
ソフトコーラルはほとんど見当たらず、代わりに海底の草原のごとき大量の海草を見ることができます。
巨大なエチゼンクラゲが群れで漂っています。
まさに日本海のDEEPさを思い知らされる海域です。
【ダイビングについて】
すべて地元漁船によるボートダイビングです。輪島港からの移動時間は1時間前後。ダイビングができるのは、海況が落ち着く初夏〜晩秋の間だけです。
ちなみに昼食で用意されるサザエご飯と「いしる」の浅漬けはかなり美味しい。
「いしる」とは日本三大魚醤の一つで、輪島の朝市などで購入できます。私も購入して、大根やナスなどの一夜漬けを作ってます。
七つ島の情報、ツアーを組んでいるショップリストはここへ。
能登島
能登島 8月
石川県、能登半島の名湯、名倉温泉の隣に浮かぶ島。能登島大橋という橋があって車に乗ったまま渡れます。
海は日本海らしく、暖かくて透明度がよく、魚種は少ないが量は多い、という実に分かり易い海です。
しかしここは海藻が多い。船着場は浅くて、底まですっかり見えるのですが、これがまた一面のアマモ。延々
とものすごい量のアマモです。
サービスの社長によれば、ここだけで日本にある全種類のアマモが観察できるとか。ちょっとマジで船着場に潜らせて欲しいと思ってしまったくらいです。
ポイントは漁礁が多く、あんまりダイナミックといった印象は無いのですが、代わりにのんびり潜ったり写真のアングルに凝ったりする時間はあります。
サービスから車で30分ほどで七尾市まで行けます。デパートなどもあるので大概のものは買えます。(私は海パン忘れてここで買いました)
さらにちなみに、2005年夏の時点で、能登島にははぐれイルカ(ハーミットドルフィン)が住み着いてまして、ドルフィンスイムができます。いつまででき
るか分からないから早く行かないと?
能登島の情報は「能登島ダイビングリゾート」で。
伊勢
南勢 4月
三重県南東部、紀伊半島の東側中部に位置する、深いリアス式海岸の連続する地域です。
同じ紀伊半島にある串本とは全く違う雰囲気を持った海で、どちらかというと伊豆半島、しかも東伊豆に近い感じがします。
この地域の特徴を列挙すると以下のようになります。
・ダンゴウオ、スナビクニンなどの寒流系の魚も多い。伊豆より多いような感じもする。(2005年にはダンゴウオも出現)
・でかいマボヤが多くいる。寒流系の海で見るようなサイズの個体も見られる。
・ここでしか観察できない種がいる。(伊豆にもいるけど激レアといったものが多い)
なんというか、寒流と暖流の混ざり具合が伊豆よりも濃いような印象があります。完全に黒潮系の影響下にあるような海なのですが、どういう経路でこれらの生
物がやってくるのか不思議でしょうがありません。この近辺が真珠の産地であることとも関係しているかも。何か特殊な養分を含んだ海なのかも知れません。
ダイビングスタイルですが、ボートダイビングが中心になります。透明度は串本あたりと比べると落ちますが、それでも地形を楽しめるくらいには見えるようで
す。私は濁ってる時しか潜ってませんが。
小物から回遊魚まで一通り楽しめるポイントが揃っている場所です。
ただ、いかんせん遠いのと、すぐ近くに泊まったり楽しんだりするところが少ないのが難点でしょうか。
南勢の情報は、「アリストダイバーズ」で。実はここのガイドの大矢さん
が私の最初のダイビングの師匠です。
三保
真崎 4月
三保といえば日本最大の砂嘴。以前に訪れた野付半島みたいな荒涼とした場所を想像していましたが、こちらは大きな道路や建物が立ち並ぶにぎやかな場所で
す。
真崎はそのほぼ先っちょに位置する砂浜(?)です。野付半島はほとんど泥で形成されているような感じですが、三保は砂です。まあ潜っていけば泥なんです
が。
こんな特殊な地形の場所に潜れるのが、三保という場所です。
ここはフリーのダイビングポイントです。ガイドさんの話では、釣り人やジェットスキーをする人との間でローカルルールがありますが、どこかに届けを出すよ
うな必要はありません。
こんなダイビングポイントは、現在はあまり無いのでは? (←とか書きましたけど某島にいっぱいありました)
ポイントの外観は見てのとおり砂浜。水中は緑色に濁った水と、細かい泥の海底から成ります。普通はこんなところでダイビングしません。だからこそ、このポ
イントはレアな生物の宝庫なのかもしれません。
伊豆半島で見られるような魚は一通り見ることができます。さらにアカタチやハゼ類が、伊豆よりも浅い水深で観察できます。
浅場には気水生のハゼも。
「自由」というキーワードもありますが、マニアが通い始めると止まらなくなる海のように思えます。ただ全体的にちょっと深いのが難点でしょうか。近くの
サービスのメンバーになるとタンクレンタルが\1360なので、セルフで潜ればだいぶ安上がり?(ガイド頼むと割高ですが)
交通の便もかなりよいです。
三保の情報は「アイアン」
で。
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