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フグ目 TETRAODONTIFORMES
伊豆海洋公園 12月
フグのプーやんといえばハゼどんに次ぐ、海の親しみやすいキャラクター。なんせ丸っこくて可愛い。
刺激すると丸く膨れるという、わかりやすい感情表現をします。
しかし、実は釣り人には捨てられ、ダイバーにはおもちゃにされ、と不遇な生活を送っています。
ハリセンボン Diodon
holocanthus
(左)伊豆海洋公園 12月
(右)熱海 2月
時々大発生します。時化の後、真鶴の海岸に大量に打ち上げられているのを見たことがあります。
なんか、吉田戦車のマンガに出てきそうな顔をしている。
いじめられそ〜な顔をしていて、案の定、いじめられてるというか。
イシガキフグ Chilomycterus
reticulatus
神津島 9月
ちょっとでかいフグです。八丈島には、こいつを素潜り&手づかみで捕まえて、フグ鍋にしてしまう人たちがいるらしいです。
コクテンフグ Arothron
nigropunctatus
(左)八重山諸島 10月
(右)沖縄本島 10月
サンゴの間をとろとろと泳ぎまわっているフグ。サンゴの上にべたっと乗っていることもあります。
ただでさえデブな印象なのですが、膨らませると本当にまん丸だとか。
サザナミフグ Arothron hispidus
(左、右とも)川奈 2月
さんご礁に生息する南方系のフグですが、写真は伊豆の川奈でしかも真冬の2月です。水温13度。
もうほとんど動きませんでした。
クサフグ Takifugu
niphobles
浮島 8月
浮島ビーチで追いかけっこしている若いカップルです。繁殖行動でもないでしょうし、何なんですかね?
ちなみにかれらは新月の夜、大量に波打ち際に押し寄せて産卵放精します。
志津川 3月
黒色斑が無いのでちょっと怪しいですが…。
砂に潜ったり海藻の陰でゆらゆらしたり、暇なのか忙しいのかよくわからん奴らです。
広島湾 5月
こんな風に砂に潜っていることも多くあります。
良く見ると不思議な瞳の形をしてます。
青海島 5月
なんだかいつも砂に潜ってるような気がするのですが…。近寄ると砂から飛び出して逃げます。
水深1m前後の浅場にいることが多いです。
キタマクラ Canthigaster
rivulata
神子元島 8月
伊豆ではとっても普通なフグ。
光るものが好きなのか? 指示棒などにくっついて泳いでくることがあります。
ちなみに、食ったら即、北枕に寝かされるほどの毒ではないとか。
石浜 1月
おっとびっくり、東北の海にキタマクラです。
伊豆では雑魚以外のなにものでもありませんが、女川では激レアです。
同じ時期に志津川でも目撃されていたようですが、今年はキタマクラの流され年でしょうか。
ヒガンフグ Takifugu pardalis
大船渡 8月
ヒガンフグは沖合で大きな群れを作って生活している魚で、石巻の定置網の中で見たこともあります。
しかし幼魚はこんな風にアマモ場で隠れて生活しているようです。
肉はトラフグより美味しいが、毒性は強いとか。
ハコフグ Ostracion
immaculatus
銭州 5月
四角い箱みたいな魚。身に毒はないんだけど、表皮に毒があるんだよ、と柏島で会った小学生の女の子に教えてもらいました。
上の写真は背中が青いのでオスかな。
ミナミハコフグ
Ostracion cubics
熱海 7月
幸せの黄色いサイコロと呼ぶ人もいます。
とっても人気がある幼魚。
(左、右とも)石浜 12月
もはや水温10度を切ろうかという石浜で見つかった個体。通称「大岩」のオーバーハングになっている窪みに潜んでいました。
たくさんのダイバーが見に来たため、窪みの上には空気が溜まっていました。(背景はその空気)
この時点ですでに余命いくばくも無いと思われます。
沖縄本島 10月
無効分散ではない、本来いるべきところにいる個体です。
でもいる場所はやっぱり同じ、岩礁の隙間です。
ハナキンチャクフグ Canthigaster
coronata
雲見 9月
色合いがなんかエグいです。図鑑には熱帯に分布とか掻書いてあることもありますが、伊豆に普通にいるような気がします。
大瀬崎 2月
シマキンチャクフグに似てる。。。と言われていますが実は見たことありません。
ノコギリハギ Paraluteres
prionurus
柏島 8月
なぜ? どうして? 別段強者とも思えないシマキンチャクフグの真似をするの?
でも結構たくさん生息してるってことは、真似していることが役に立っているってことなのでしょうか。
柏島にはたくさんいました。数匹の群れがあちこちにいるのです。
カワハギ Stephanolepis cirrhifer
三保 12月
あまりにもありふれすぎてて今まで撮ることを忘れてました。
北海道以外、どこに行ってもこいつかもしくは類似の種類を見ることができます。
食べても美味しい。って書いたら食べたくなってきた。
ウマヅラハギ Thamnaconus modestus
(左、右とも)大船渡 8月
カワハギにそっくりだけど若干面長だとか。
成魚はカワハギよりも沖合に生息するようですが、幼魚はこんなふうにアマモ場などで生活しているようです。
ヨソギ Paramonacanthus
oblognus
大瀬崎 2月
ウマヅラか、と思ってましたが、某インストラクターの指摘によりヨソギと判定。
確かに顔違うような。味も違うのかな?
川奈 11月
カワハギの幼魚かと思って撮ったのですが、よく見たらヨソギの幼魚っぽいです。
カワハギの一種
三保 7月
色合いがちょっと見かけない。確認中です。
モンガラカワハギ Balistoides
conspicillum
安良里 7月
この時、私はエアがちょっとピンチでした。
なのでちょっと心持ち浅い方へ浅い方へ心が向いていたのだが、深いところにこいつが現れやがって、どきどきの撮影になりました。
八重山諸島 10月
サンゴ礁の定番と言われる本種ですが、実は結構見かけません。
上の写真も久しぶりに見かけたものです。
昔はリーフのスノーケリングとかでたくさん見たような気がするのですが。
クラカケモンガラ Rhinecanthus
verrucosus
沖縄本島 10月
サンゴ礁の浅場に生息する、色鮮やかなカワハギのグループの一種です。
体側の大きな黒い斑点がポイントだとか。
っていうか私、この手のカワハギは全部ムラサメモンガラだと思ってました。
ちなみにこの写真、ウンコしてるわけではありません。デトリタスを含んだ砂を食べて、鰓穴から排出しているところです。
ゴマモンガラ Balistoides
viridescens
渡嘉敷島 6月
「サメより怖い」という話を聞いたこともあります。襲われてウエットスーツに穴を開けられたという話も聞いています。俗に言う「ゴマモンアタック」という
やつです。繁殖期はかように恐ろしい魚です。
個人的にはこいつに怖い目に遭わされたことはありませんが、それでもこのおどろおどろしい模様や身体のでかさ、さらにカワハギの仲間の癖に泳ぎがやたら速
いなど、嫌な雰囲気満点です。
このときは、ガイド氏が潰したオニヒトデの死体を食いに現れました。潰されているとはいえ、まだ毒針は残ってるのに、ばりばり食ってました。
(左、右とも)八重山諸島 10月
ちょっと悩んでるのですが、たぶんゴマモンガラの幼魚ではないか?
この子はなぜか石を咥えていて、どこかに放り出すのかなと思ってみていたのですが、何時までも咥えたままで泳ぎ回っていました。
将来、強力なゴマモンアタックをかますためのトレーニング中だったのかもしれません。
ナメモンガラ Xanthichthys
mento
銭州 5月
亜熱帯限定のカラフルなカワハギ。ちょっと毒々しいような色彩です。
伊豆諸島あたりで普通に見られます。
ツマジロモンガラ Sufflamen
chrysopterum
八重山諸島 10月
サンゴ礁で非常によく見られる、モンガラカワハギの仲間。
ちなみに写真は幼魚で、親はぜんぜん可愛くありません。尻尾が黄色くてちょっとだけ派手ですが。
ソウシハギ
Aluterus scriptus
大瀬崎 10月
妙な形をしたカワハギ。幼魚の頃は、逆立ちして海藻に擬態するとか。
アミメハギ
Rudarius ercodes
(左)飛島 8月
(右)石浜 9月
海藻やソフトコーラルの側にいます。
夜はそれらを咥えて眠るそうだが、昼間もけっこう咥えています。
小金崎 12月
伊豆の個体です。割と年中見かけます。
この時は、まだ若い固体を多数見ることができました。若いうちはちょっと群れ気味なのかも?
アオサハギ Brachaluteres
ulvarum
雲見 11月
アミメハギとの見分け方は、腰骨のあたり。アオサハギのほうが丸っこいフォルムです。
好きなんですが、あんまり素直に写真を撮らせてはくれません。
三保 11月
この日の三保は、まさにハギ天国。カワハギ、アミメハギ、アオサハギ、とハギだらけでした。
この子はちょっとシャイでなかなかこっちを向いてくれなかったのですが、これはちょっとした方向転換の瞬間です。
でも何であんなにたくさんいたんだろ?
大瀬崎 2月
こいつもかわいくて人気があります。とくに幼魚。
でもわりとちょろちょろとよく泳ぐ。
大船渡 8月
成魚も小さいですが幼魚はもっと小さい。。。
アマモの間をちょろちょろ泳ぎ回ってなかなか写真を取らせてくれないの成魚並でした。
ウミスズメ Lactoria
diaphana
川奈 3月
若魚の頃は腹が丸くて半透明なのだそうですが、こいつは腹は丸くありません。しかし心なしか半透明。
そういうわけでウミスズメの青年ってことにしときましょう。
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