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スズキ目 タイ・フエフキダイ・ヒメジ・ハタンポ


沖縄本島 10月

ヨコシマタマガシラ  Scolopsis lineata

サンゴ礁域で小さな群れを作って過ごしています。
写真の群れは、沖縄本島の砂辺で、リーフエッジ近辺をうろうろしていたものです。



マダイ  Pagrus major
マダイ
(左、右とも)大瀬崎 10月

日本では魚をなんでもかんでもタイと名づける習慣があるようですが、テングダイとかシラコダイとかちょっと無理があるような気がするものも少なくありませ ん。
マダイは「マ」がつくくらいなのだから、それら全ての「タイ」の標準形ってところなのでしょう。
ちなみに上の写真の個体は、餌付けされてるのか、いつまでも我々に付きまとってきました。なんにもあげないよ。


七つ島 10月

能登半島の輪島沖にある七つ島は、まさにマダイ天国。まるで雑魚のように大量のマダイが生息しています。しかもみんなでかい。つり船などを入れずに保護し たいという話もあるようです。
でも正直言えば釣って食べたい…。

クロダイ  Acanthopagrus schlegeli
クロダイ
石浜 9月

小魚を追いかけて浅海をびゅんびゅん泳ぎまわっています。水深2メートルくらいの明るい海中でよく見かけます。
イモでもご飯粒でも食らいつく悪食だとか。
釣り魚としても人気あります。子供の頃、潮干狩りをするような場所で、満潮で水深1メートルくらいの状態のときにクロダイ釣りに来る人々がいたのを憶えて います。
こんなに浅い場所で釣れるんかいな、と思っていましたが、40センチ近いクロダイが本当に釣れるから驚きです。


青海島 8月

水深5m程の浅場を単体でうろついていた個体。
泳いでは止まり、泳いでは止まりというクロダイ固有の行動パターンを見せてくれました。


ノコギリダイ  Gnathodentex aureolineatus
ノコギリダイ
(左、右とも)小笠原 1月

なんというか、南国っぽい雑魚です。


(左、右とも)八重山諸島 10月

八重山にもそれなりに見かけましたが、雑魚といえるほどうじゃうじゃいたわけではありませんでした。
小笠原では大群を成していたような覚えがあるのですが、そういった大群は時折形成されるものなのだとか。


八重山諸島 10月

幼魚です。幼いうちは死サンゴの間などに小さな群れを作って過ごしているようです。


イトフエフキ  Lethrinus nematacanthus
フエダイ
浮島 9月

フエダイとフエフキって全然ちがう種類なんですね。気がつきませんでした。
余談ですがイサキとシマイサキもかなり違うみたい。う〜む。
ところで伊豆大島の野田浜で、でかいハマフエフキがずっと後をつけてきたことがあります。餌付けされてたんだと思いますが、神津島でもでかいハマフエフキ がやたらと近くをぐるぐる旋回していました。もしかして餌付きやすい?


青海島 8月

幼魚です。青海島の水深10m近辺、海草が点在するガレ場で、2〜3匹の群れを作っています。
小さくてちょろちょろ泳ぐので撮るのは結構しんどい。


ハマフエフキ  Lethrinus nebulosus
ハマフエフキ
神子元島 7月

口がとび出たような独特の顔つきをした、大き目の魚です。伊豆諸島や外洋に面したポイントだと、結構大きなサイズの個体が見られます。
人懐こくて、よくダイバーの周りを回っています。
上の写真を撮ったときは結構流れがきつかったんですが、たくさんのハマフエフキが周りをうろうろしてました。


渡嘉敷島 6月

浅い珊瑚礁にもいます。ペアでうろちょろしてました。


伊豆大島 2月

秋の浜の奥にたくさんいた幼魚です。
やはり伊豆ではちょっと外洋系なようです。


タマガシラ  Parascolopsis inermis

大瀬崎 12月

4本の赤褐色横帯で区別される小魚。
本来は熱帯産とかで、何気に季節来遊魚みたいです。
地元っぽい色合いなんですが。

フタスジタマガシラ  Scolopsis bilineata

沖縄本島 7月

沖縄方面のサンゴ礁にはたくさんいます。流れるような模様が目だって、ちょっとかっこいいかも。

ハクセンタマガシラ  Scolopsis ciliata

(左、右とも)沖縄本島 10月

砂辺のリーフエッジ外、水深20m程の砂礫底で、3匹ほどが漂うように群れていました。
背びれに沿って白い線があるのが特徴です。


キツネウオ  Pentapodus caninus

沖縄本島 7月

ちょっと判然としないのですがそれっぽいということで。
白身で美味しいらしい。

ヤクシマキツネウオ  Pentapodus aureofasciatus

(左、右とも)八重山諸島 10月

幼魚です。美しい色彩で以前からよく知られていたそうですが、標準和名が付いたのは2007年8月だそうです。
それ以前はプリンセスモノクルブリームと呼ばれていたとか。
この時の石垣島では写真のように単独でしたが、群れを作る場合もあるようです。群れだと非常に美しいとか。


(左、右とも)沖縄本島 10月

沖縄本島、砂辺のガレ場にはたくさんいました。
ただし、やっぱり群れは作っていなくて、写真のように単独でいるものばかりでしたが。


メイチダイ  Gymnocranius griseus
メイチダイ
神子元島 8月

実は高級食用魚だとか。確かにあんまり見かけないようなそうでないような……。


伊豆大島 2月

いかし伊豆大島にはたくさんいました。やっぱり普通種なようです。


三保 7月

三保の斜面をうろうろしていた幼魚です。
形は幼魚っぽいですが、模様が親とそんなに変わりません。


ヨコシマクロダイ  Monotaxis grandoculis
ヨコシマクロダイ
串本 8月

台風後の串本をうろちょろしてました。ただし幼魚。スズメダイみたいに可愛いけど、こいつも成魚になるととんでもなくごつい魚になってしまう。


八重山諸島 10月

サンゴ礁域には非常にマッチした色彩、姿です。
ゴツい親魚もいい加減見てみたいのですが。

ウミヒゴイ  Parupeneus chrysopleuron
ウミヒゴイ
大瀬崎 1月

一緒にタカサゴヒメジ(Parupeneus heptacanthus)が写ってます。ありがちな混成群らしいです。ちなみに黄色いスジ がある方がウミヒゴイ。
写真は幼魚。成長するとかなりでかいそうです。

タカサゴヒメジ  Parupeneus heptacanthus

大瀬崎 12月

小さい群れで行動するか、またはウミヒゴイの幼魚と混生群を作っています。
上の写真はなぜかずっと一緒に泳いでいた個体。
でもこれってペアじゃなくて群れ?

オキナヒメジ  Parupeneus spilurus
オキナヒメジ
神子元島 8月

神子元島や、伊豆諸島の外洋ポイントにたくさんいます。写真のように、中層でぼうっとしていることが多い。
利島のドルフィンスイムのポイントにもいました。イルカがいないときにはあちこちにいるのですが、イルカが現れるといずこかに隠れてしまい、まるで姿が見 えなくなったのを憶えています。

オジサン  Parupeneus multifasciatus
オジサン
雲見 9月

よく見るとホンソメワケベラの幼魚にクリーニングされています。
クリーニングされると、オジサンは気持ちよくて真っ赤になってしまうようです。
しかし誰がつけたんだ、この和名。

ヒメジ  Upeneus japonicus
ヒメジ
石浜 9月

美しい体色と、ヒゲに特徴のある魚。砂地にしかいないとか。
石浜にもたくさんいるのですが、すばしこくてなかなか写真が撮れません。
上の写真のように、小さい群れを作ってちょろちょろと泳ぎ回っています。
食えるらしいですが、写真のようなサイズではちょっと……。こいつのよい型が釣れるという話も聞いたことはありません。少なくとも三陸では。


青海島 8月

青海島の砂地にはそれはもうたくさん生息しています。
サイズは石浜と大して変わりはありません。


リュウキュウヒメジ  Parupeneus pleurostigma

渡嘉敷島 6月

珊瑚礁の下の方に隠れてました。体色や斑紋は成長と共に変化するようです。このサイズだと比較的見分け易い。
何気に背中をクリーニングされています。

アカヒメジ  Mulloidichthys vanicolensis

銭州 7月

水中で見た姿は黄色いのに、なぜかアカヒメジ。ちなみに赤くなるのは死んだ後です。
パラオではかなり大きな群れを作っていました。銭州にはちょっとだけ。

愛媛県の郷土料理「ジャコ天」の原料になるそうです。ちなみに私は練り物大好き。

モンツキアカヒメジ  Mulloidichthys flavolineatus

八重山諸島 10月

サンゴ礁の砂地を群れで移動しているヒメジ。
しかし砂の中に顔まで突っ込んで索餌してます。
こうして昼も夜も餌を探しているのだとか。

ヨメヒメジ  Upeneus tragula

小金崎 12月

体側の一本スジが印象的なヒメジ。
とは言っても、波打ち際とかにいるのでなかなか記憶には残らないやつでもあります。


大瀬崎 6月

これは結構大きい成魚。
ヒメジらしくヒゲで砂の中を探りながら泳いでいます。


キンメモドキ  Parapriacanthus ransonneti

渡嘉敷島 6月

サンゴの根の周囲にごちゃーっと群れている小魚。しかしこの根にはアザハタとかカスミアジとかネッタイミノカサゴとか、こいつらを食しそうな魚もたくさん います。
このくらいの群れだと、どの程度の肉食性の魚が養えるんでしょうね?  ミノカサゴ数匹、アザハタ2匹くらいってとこでしょうか。


八重山諸島 10月

夜行性で、発光器官も備えているようです。
ちなみに漁獲されることもあるそうなんですが、一般には流通しないようです。


ミナミハタンポ  Pempheris schwenkii

伊豆海洋公園 10月

夜行性の小型魚。目がでっかい。
よく見かけるんだけど、フォーカスライトの光を嫌うので撮りにくいです。


八幡野 2月

幼魚の群れです。成魚はクレバスの中で小さな群れを作っていることが多いですが、幼魚はこんな風に沿岸の浅い海で大きな群れを作っています。

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