前に戻る 一つ上 top
へ戻る 次へ進む
アンコウ目 LOPHIIFORMES
雲見 11月
巧妙な擬態と、捕食対象を呼び寄せるエスカを持った、風変わりな魚達です。
動かないのと、かわいらしいサイズからカエルアンコウの仲間は人気が有ります。
キアンコウ Lophius litulon
青海島 5月
キアンコウの幼魚です。
成魚はご存じのとおり1m以上ある、平たい形の深海魚ですが、幼魚は海面近くで浮遊生活を送っています。
青海島 5月
青海島ではシーズンになると毎年のように目撃されるみたいです。
伊豆などでも目撃例はありますが、毎年ってわけではなさそうです。何せ浮遊してくるわけですから、安定して見られる方が不思議です。
ちなみにこの個体を見たときは、ダイバーに囲まれて大騒ぎ、どの写真にもほかのダイバーが映りこんでいるような状態でした。
川奈 2月
伊豆近辺では、冬になると現れる魚として、季節ものみたいな扱いになってます。
写真の個体はそんなに大きくない、30センチくらいの若魚です。
ハナオコゼ Histrio
histrio
(左、右とも)島根半島 8月
「オコゼ」なんて名前がついていますが、アンコウの仲間です。
岩礁や砂地に住む同族たちとは違い、流れ藻にくっついて大海原を漂う生活をしています。
しかし流れ藻ってのは、多くの種類の幼魚たちが集まってゆりかごのように使われているものですから、本種のようなフィッシュ・イーターにとってはとても
「おいしい」環境とも言えるでしょう。
島根半島 8月
何せ流れ藻と一緒にゆらゆら漂っているものですから、撮影は大変です。
しかしこいつら、やっぱり浮き袋はないらしく、藻から離れるとすぐに例のジェット噴射で藻の方へ逃げていきます。
そうやって藻の上に乗っかって落ち着いた所が、シャッターチャンスかも。
ソウシカエルアンコウ Antennarius
scriptissimus
(左、右とも)八重山諸島 10月
バレーボールほどもある巨大なカエルアンコウ。
デカすぎて人間もだまされます。写真の個体がいる根で、8人のダイバーが気付かないまま10数分うろうろしてました。
私も最初ガイド氏に指差された瞬間は何のことやら分かりませんでした。
この根を縄張りにしているクロハタやユカタハタたちも、きっとまだ気付いていないのでしょう。
気付いたらどつきまわして追い出すに違いありません。
八重山諸島 10月
殆ど岩みたい。ちなみにこいつのエスカも特大です。ぶんぶん振り回してます。
クマドリカエルアンコウ Antennarius
maculatus
大瀬崎 2月
カエルアンコウの見分け方ってなんだかよくわからないのが多いんですが、これは結構良くわかります。
しかしこの色合いじゃ保護色にならないような気がします。
大瀬崎 2月
おおあくびしてます。
伊豆といえばイザリ〜。沖縄で会ったガイドさんが、伊豆では潜ったこと無いと言い、イザリ〜見たいとか言ってたのですが、沖縄にもいると思うんですが。
小金崎 12月
もんのすごく小さな個体。通称「シロクマくん」
成人男性の小指の爪くらい。こんなの良く見つけますね。
この時は友達同士でガイド無しで行ったのですが、サービスの人に聞いた位置ぴったりにいました。
イロカエルアンコウ
Antennarius
pictus
安良里 7月
ほとんど消去法でしか見分けられませんです。
砂地にいればカエルアンコウ、岩礁帯にいて、他のカエルアンコウの特徴がとくに見当たらなければイロカエルアンコウってことにしています。
(左、右とも)雲見 11月
カイメンの中にどでんと居座っています。これだけ色が違うと擬態もへったくれも無いような気がしますが、本人はうまく隠れてるつもりっぽいです。
左の写真に写っていますが、エスカを盛んに振り回していました。
しかも岩のほうに向かって。効果あるのでしょうか???
伊豆海洋公園 9月
海中ポストに続くロープ沿いにいた個体です。1センチくらい? 小さすぎないところが人気で、たくさんのダイバーに囲まれていました。
クマドリっぽい模様がありますが、クマドリの場合かならず目の後から模様が始まるので区別することができます。
ベニカエルアンコウ
Antennarius
nummifer
(左、右とも)安良里 7月
体側面の大きな斑点がポイントらしい。
左の個体は胸鰭がなんかふんばってるみたいで可愛いと評判でした。
右のやつはなんか妙に腹が膨れています。食事後なのか卵なのか。目が小さくてわかりにくいですが。
八幡野 2月
久々に自力で発見したカエルアンコウです。
しかし右上にいるウミシダが、ストロボの発光に驚いたのか、モソモソと動き出し、そのせいで顔を撫でられたカエルアンコウが「いや〜ん」て感じの動きを見
せ
てい
たので、このあとすぐに移動してしまったかもしれません。
伊豆海洋公園 9月
イロカエルアンコウとベニカエルアンコウを見分けるツボは、背鰭第2棘の肥厚具合、そこから伸びる鰭膜との境界の明瞭さ、背鰭基底の明瞭な眼状斑の有無、
だそうです。
水中で鰭膜の状態なんてじっくりじっくり観察するのは難しいので、やっぱ眼状斑がポイントですかね?
それでも、眼状斑は無いこともあるので、決め手にはならないとか。。。
上の写真、2個体写ってます。水中で見たとき、ああこれはベニの方だろう、と思ったのですが、上がってからIOPの生物情報を見たら、「イロケロペア」っ
て書いてありました。
そんなわけで公式にはイロカエルアンコウのようです。ようわかりません。
川奈 5月
川奈ビーチのゴロタと砂地の際をず〜〜〜〜〜っと北に行った場所にいた個体です。
眼状斑があるのでベニだと思うのですが。
ついでに言うと、白っぽい個体を見たのは初めてです。
オオモンカエルアン
コウ Antennarius
commersoni
大瀬崎 2月
背中のでっぱりがオオモンカエルアンコウっぽいといういことだったが、まだ幼体なので判然としません。2センチくらい?
かなり小さいカエルアンコウでしたが、このとき先端ではこのサイズのカエルアンコウを1ダイブで3匹見ることができました。
井田 2月
どうして伊豆で見かけるオオモンカエルアンコウってこうも小さいんだろ。
雲見 4月
上のような事を言ってたら、そこそこサイズに出会えました。
頭の出っ張りが顕著ですが、体色がまっ黄色。写真が色潰れを起こしてしまいます。
上の写真はかなり暗くしてシャープネスかけてます。
雲見 9月
これもそこそこのサイズ。
ちなみに、カエルアンコウの口の中にある白いものがとても気になっていたのですが、この写真からするとどうやら舌? らしいです。
カエルアンコウ
Antennarius
striatus
(左、右とも)川奈 3月
砂地をのこのこ歩いていたので、こいつはスタンダードタイプのカエルアンコウでしょう。しかし偽装用の皮弁がすごい。
この日は若干の底うねりがあって、このカエルアンコウも揺らされて一生懸命ふんばっていた。が、いかんせん砂地なのでふんばってもあまり効果は無いのでし
た。
右はエスカのアップ。しかしカエルアンコウはエスカを他の魚にかじられても痛くないのでしょうか。
三保 6月
真崎の浅場をうろうろしていた幼魚です。
色合いとか形とか、まさに上の川奈の個体を小さくしたような感じ。2センチあるかないかという程度です。
ものすごく地味で、ちょっと目を離すとどこにいるのか分からなくなります。
雲見 4月
珍しく岩礁地帯にいた、ザ・カエルアンコウ。アップにすると、顔面にもさもさした毛が生えています。
しかし雲見は、根の周りは砂地が広がっているので、別にいてもおかしくはないかも。
三保 6月
真崎の斜面の下のほうにいたのですが、周りは例によって石ころばかりなのにこの色彩。
目立ちまくっているんですけどいいんでしょうかカエルアンコウ的に。
川奈 5月
実は昨年(2010年)にこいつの話を聞いて、ウミヒルモの草原を延々と探し回った記憶があるのですが、2011年はガイドさんにお願いしてあっさりと出会うことができました。
ものすごく小さいです。ご覧の通り、ウミヒルモの葉っぱくらい。
こいつが、身の丈に合った魚を丸呑みにしながら成長していくのって、やっぱすごく大変なんでしょうね。
前に戻る 一つ上 top
へ戻る 次へ進む