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チョウザメ目 ACIPENSERIFORMES
ウナギ目 ANGUILLIFORMES
ニシン目 CLUPEIFORMES
サケ目 SALMONIFORMES
コイ目 CYPRINIDAE
ナマズ目 SILURIFORMUES
羅臼 知円別川 9月
一心不乱に川を遡上するカラフトマス達。
遡上前2〜3ヶ月から餌をとらなくなり、体の再生機能も働かなくなり、ぼろぼろになっていきます。
多くの仲間が力尽きて息絶えていく中、それでも子孫を残すために激流を乗り越えていく姿は壮絶の一言。
川底に、孵ることの無いイクラが大量に転がっているのも痛々しい。
インドネシアシーラカンス Latimeria
menadoensis
アクアマリンふくしま 4月
超メジャーな古代魚。まさに「ザ・生きた化石」です。発見されたのが1938年とかですので、もうずいぶん長い間その座を保っています。
模式生産地は東アフリカのコモロ諸島ですが、インドネシアにも生息しているようで、アクアマリンふくしまが調査を行い、野生の状態の撮影に成
功しています。
ちなみにコモロ諸島産とインドネシアのスラウェシ島産では種類が違うとされています。殆ど同じ外見なのだそうですが。
インドネシアシーラカンスの発見は1997年で、かなり最近です。(アクアマリンふくしまの調査隊が生態の撮影に成功したのは2006年)
公開されている映像を見ましたが、岩のオーバーハングの下に潜んでいたりして、なんだかイタチウオとかエゾイソアイナメを髣髴とさせます。
ただし生息しているのは水深150〜700mの深海ですが。
チョウザメ Acipenser
medirostris
標津サーモンパーク 10月
いきなり水族館の写真ですいません。
でもまあ、この直前まで羅臼でダイビングしてましたし、このチョウザメも羅臼の定置網にかかったものだそうなので、そんなに無関係でもありません。
昔はこいつも川を遡上したそうですが、どうやら国内産のものは絶滅したらしいです。上の個体は、ロシアで生まれた固体が日本近海まで回遊してきたものだと
か。
ちなみに野生の生態写真って撮られてるんでしょうかね?
アクアマリンふくしま 4月
またまた水族館です。写真の個体はそれほど大きくは無く、また活発でもありませんでした。
標津サーモンパークの個体はかなりの大型だったみたいです。
ウツボ Gymnothorax
kidako
三保 11月
ウツボの歯は鋭いと聞いたのですが、あれれ?
歯は大切に。
伊豆山 7月
黒潮の影響を受ける海域にとってもたくさんいます。
伊豆でダイビングをするのは、ウツボが多くてちょっと嫌という人もいるかもしれない。
口を閉じてれば可愛いのにね。
初島 9月
この子も歯が少ないですね。
でもちなみに、ウツボの顎は、この見えている外側の顎以外にも、喉の奥から伸びてくるもう一つの顎があって、そっちで獲物を奥へと引っ張り込むのだとか。
なので、外側の歯は少なくても問題ないみたいです。
三保 11月
同じ穴に二匹いるのでペアかと思ったのですが、なんとも言えないようです。
ウツボの産卵形態は謎に包まれているとか。
トラウツボ Muraena pardalis
伊豆海洋公園 10月
派手な模様で、見かけると少しぎょっとします。
あごが湾曲しているため、口を完全に閉じることができないとか。
ワカウツボ Gymnothorax
meleagris
八丈島 10月
離島や南の島に行くと、とたんに見慣れないウツボが多くなります。
でもやっぱウツボだから、と見過ごしてますが。
欧米人には人気あるらしいですけど。
ハナヒゲウツボ Rhinomuraena
quaesita
八重山諸島 10月
サンゴ礁域の派手な色彩のウツボ。身体が非常に細長い。全部出てくると1m以上あるのだそうですが、頭は5〜6センチくらい?
性転換しながら体色も変えるそうで、写真の個体は青が強いのでオスっぽいです。黄色が強いのがメスだとか。
アミウツボ Gymnothorax minor
川奈 2月
砂泥地に住むウツボです。やや深場の方が多いみたいで、底引き網などでよく混穫されるとか。
写真のように穴を掘って隠れているらしいですが、ちょっと珍しいようです。
モヨウモンガラドウシ
Myrichthys
maculosus
八丈島 10月
キリン模様のウミヘビです。石の隙間に頭を突っ込んで、しきりに何かを食べてました。
後ろから指示棒でどついたら、写真のように隙間から頭を出し、ゆっくり泳いで逃げていきました。
(左、右とも)銭州 6月
なんか複雑に岩に入り込んでるな、と思ったら2匹いました。まさか交接するところだった?
ダイナンウミヘビ Ophisurus
macrorhynchus
大瀬崎 2月
砂地で頭を斜めか垂直に出してることが多いです。目が爬虫類ぽい。
石浜 10月
だいぶサイズは小さいですが、まさか石浜でこいつを見られるとは思いませんでした。東北地方初でしょうか?
性格もシャイなのか、どんどん孔の奥のほうに引っ込んでいってしまいました。
マアナゴ Conger
myriaster
石浜 7月
ナイトダイビングで砂地にいるのを発見し、その場の全員でフラッシュたきながら追いまくり、最後は上のように海藻の間に逃げ込んでしまいました。
いや〜お気の毒さま。
志津川 7月
え〜と小さくしたら訳分からない写真になったので、ちょっと大きくしました。
アナゴの稚魚です。
本当に半透明で、体の向こうに砂粒が透けて見えます。
このような時期を過ぎると、アナゴは親と同じような体色になり、一旦体が小さくなるそうです。
ハナアナゴ Ariosoma
anagoides
(左、右とも)川奈 6月
伊豆の砂地では定番のアナゴですが、あんまり美味しくないとか。
掘り出すとまた尻から砂に潜る様子が面白いので、何度も掘り出されてしまいます。砂に潜っているとき、尻尾のあたりの砂に指示棒などを刺すと、「にゅ〜」
という感じで砂から出てきます。またすぐ尻尾から砂に潜ってしまいますが。
(左、右とも)浮島 6月
その尻尾から潜る様子です。
左の写真は、穴から出てきたところです。しばらく泳いだ後、右の写真のように尻尾を砂に突っ込み、体をくねらせながら砂に潜っていきます。
アキアナゴ Gorgasia
taiwanensis
大瀬崎 12月
チンアナゴかな? と思ったのですが、乳白色の身体で特に模様も無いので、アキアナゴかな、と。
結構警戒心が強くて、あんまり寄れませんでした。
(左)パラオ ジャーマンチャネル 12月
(右)ガラパゴス ノースセイモア 6月
ちょっと反則ですが、海外で見たこいつらの仲間です。
左はチンアナゴ(Heteroconger hasasi)、右は
シンジュアナゴ(Gorgasia japonica)の仲間か
な?
私が子供の頃は、ガーデンイールなんて幻の魚なんて言われてたりもしたんですが、ずいぶん簡単に見れるようになったもんです。
チンアナゴ Heteroconger hasasi
八重山諸島 10月
国内のチンアナゴです。
石垣島の海底20m付近の砂泥地にコロニーを作ってました。
パラオと違ってやっぱり寄れないです。。
ムラサキウミヘビ Mystriophis
porphyreus
三保 5月
激レアです、と紹介されたのですがいかんせんシャイな魚達が多い三保ですので、こんな風に砂に潜られてしまうのも致し方ないところでしょうか。もうちょっ
と愛想良くしてくれてもいいのに〜。
三保 3月
この個体は結構顔を出してくれています。ちなみにこの魚、かなり凶暴な肉食魚だそうで、さすがに人を襲うことはないのですが、捕食シーンはちょっと引いて
しまうくらいだとか。
三保 11月
しかしこの目つき、本当に爬虫類系です。怖っ。
イナカウミヘビ Ophichthus
asakusae
三保 5月
スーパー激レアです、と紹介されたのですが、いやどうやって撮ったらいいものやらと迷ったあげく、こんな下あご写真になってしまいました。
あご下に肉がだぶついているところに親近感が……。
三保 3月
レアと言われましたが三保ではべつにレアではないようです。いつもいるみたい。
しかし他のポイントで見つけるのは至難の技なのかも。
ホタテウミヘビ Pisodonophis zophistius
大瀬崎 12月
砂の上に出している部分がかなり少ないウミヘビです。
胴体はかなり長く、1mほどになります。
大瀬崎 6月
珍しく、砂地を泳ぎ回っているところを目撃しました。
しばらく追い掛け回したのですが、最後は定番の尻尾からの砂への潜行で逃げてしまいました。
ゴンズイ Plotosus
lineatus
(左)伊豆海洋公園 12月
(右)柏島 8月
刺激すると密に固まって玉のようになると聞きますが、いまだゴンズイ玉というものは見たことがありません。
アップにすると可愛いのですが、わりと強力な毒魚でもあります。
柏島 5月
老成魚になると単独行動し、岩陰などに潜むようになります。
ナイトダイビングなどで、かなり大きな個体を見ることもあります。
大瀬崎 6月
石の下の隙間にごちゃっと集まっていた群れです。
何らかの原因で群れ全体がプレッシャーを感じるとこんな風になるみたいですが、ようするにパニックになると仲間同士身を寄せ合うということでしょうか。
青海島 8月
岸からかなり離れたポイントですが、オーバーハングの岩の隙間にかなり大きなサイズの個体が群れを作っていました。
ちょっとでかすぎるだろ、と思ったのですがもしや繁殖行動? と思ったけど違うみたいです。
カタクチイワシ Engraulis
japonicus
石浜 9月
秋頃になると、伊豆あたりでは壁のようなすごい群れが見られます。
群れて集まって 追いかけられて 食べられて でも私達愛してくれとは言わないよ?
浮島 8月
キビナゴかなあ? とも思いましたが体側の線が微妙だし下あごが目の後ろまで行ってるぽいのでたぶんカタクチイワシでしょう。
海水浴客で大賑わいの浮島湾内を大きな群れで回遊してました。
田子 4月
田子の造船所前で、なぜか海中に大量に投棄されていました。
近くに生簀があるので、たぶん餌か何かなのでしょう。
写真の個体は、もう虫の息ですが、それでもなんとか泳いで生き延びようとしていました。
キビナゴ Spratelloides gracilis
初島 9月
こいつは腹に線がちょっと見えるのと、そんなに口がでかく無さそうなのでキビナゴにしました。
この日の初島はカンパチなどの青モノが多く、みなキビナゴを狙って盛んにアタックしてました。
ワカサギ Hypomesus
nipponesis
礼文島 5月
見えにくいですが、小川の中にいる黒い影はみんな魚。
宿のご主人に、近くの牧場にワカサギが上がってきたので捕りに行こうと誘われ、行った場所で撮った写真。
どうも産卵行動らしく、この小川が流れていく先にある湖から、どんどん上ってくる。
ほとんど手づかみで捕獲できる状態で、その日の晩飯にはワカサギの天麩羅が一皿増えたのでした。
チカ Hypomesus
pretiosus japonicus
(左、右とも)羅臼 8月
これも天麩羅にすると美味しい。ちなみに私が子供の頃、こいつのことをワカサギと呼んでいました。
漁港内にもたくさんの群れでやってきて、簡単なサビキで釣ることができ、人気の魚でしたが、私が中学生になる頃には、石巻ではすっかり見かけなくなってし
まいました。
羅臼ではかなり大きな群れが沿岸を回遊しています。ちなみに左の写真はナイトダイビング中のもの。寝てます。
シロザケ Oncorthynchus
keta
志津川 11月
銚子以北で河川に遡上する、70センチ〜1メートルになるサケ。11月ごろには三陸沿岸にも出没します。
サケの仲間は故郷の川を正確に覚えていると言われていますが、実際には慌て者もいて、川を見失った挙句に海で産卵してしまう者もいます。
女川では、死滅確定の卵を一生懸命に産み付けているカップルの姿も見られました。なんと痛々しい。
写真の固体は、波照間漁港内をふらふらと泳ぎまわっていました。こんなところにいたらだめだって。
サケ Oncorthynchus
keta
(左)標津川 10月
(右)標津サーモンパーク 10月
夏の終わりごろ、羅臼のローソク岩近辺で観察できるそうです。10月はもうすっかり遡上も終わり、残った個体はもうぼろぼろの状態になってました。
生殖器が発達して食事もできなくなり、傷ついた体も回復させられず、皮はえぐれて肉は剥き出し、ひどいのになると腹が裂けています。
サケ科の魚が遡上することにより、川の上流に蛋白源が供給されるという効果もあるようですが、しかしいざ目の当たりにすると、かなり壮絶な姿なのでした。
この写真、以前はカラフトマスだと思ってましたが、時期的また形的にもサケですね。左の写真とか身体にブナ模様出てますし。
羅臼 9月
ブナ模様のサケが、たくさんのカラフトマスに交じって遡上しています。
サケの遡上は10月頃が最盛期のようなので、ちょっと気の早い個体のようです。無事繁殖できるとよいのですが。
カラフトマス Oncorthynchus
gorbuscha
(左、右とも)羅臼 知円別川 9月
2009年は遡上するカラフトマスの数が少ないと言われていましたが、知円別川はわりと多くの個体が見られました。
ただ、微妙に透明度が悪く、浮遊物が多くてどことなく白っぽい画面になってしまっています。
上の写真は滝つぼ内の水深1.5メートル近辺で撮ったものです。
滝つぼはヒグマに襲われる心配も無く、彼らにとってはちょっとした休憩所のような場所でした。
ちなみにここよりちょっと上流の場所で、翌日にヒグマが目撃されています。
羅臼 刺類川 9月
カラフトマスの撮影ポイントとして有名な刺類川です。
ただ、2009年には右奥にある魚道が機能し始めたせいか、このあたりではあまりカラフトマスの大きな群れは見られなくなりました。
そのかわり、大量のオショロコマがいます。
羅臼 知円別川 9月
川底にたくさん散らばっている、孵ることのないイクラです。
力尽きたメスの腹からこぼれ落ちたのか、はたまたヒグマが食い散らかした跡なのか。
このまま水生昆虫やオショロコマの餌となり、これはこれで自然の中で別なサイクルに回っていくのでしょう。
羅臼 4月
春先の海岸、川から海へ下ったばかりの幼魚と思われます。サケかカラフトマスか微妙なところですが。
春濁りの海は、川と違ってプランクトンでいっぱいなので、この子も食料には事欠かないでしょう。
逆に捕食される危険性も多いのでしょうけど。
(上、下とも)羅臼 9月
産卵床を巡って、2体のメスが争っているところに、思わせぶりなオスがうろうろ。
産卵床を確保するのはメスの役割なようで、非常に気が立っていて私にも攻撃してきます。
ここで産卵が始まるのを期待していたのですが、結局始まりませんでした。
アユ PLecoglossus
altivelis altivelis
(左、右とも)静岡県 興津川 12月
食用として大変にポピュラーな淡水魚。
川釣りの対象魚としても大変に人気があります。
上の写真を撮った興津川も、アユ釣りスポットとしてかなり有名で、狭い川なのにたくさんの釣り人が訪れていました。
水深は20センチ〜30センチくらいなのですが、マスクをして水中を覗いて見ると、驚くほどの数のアユがひしめいていました。
ちなみに、水深20センチの川にうつぶせで写真を撮っているダイバーの姿は、傍から見るとかなり間抜け。というか意味不明。土佐衛門みたい。
静岡県 興津川 11月
水深50センチくらいですが、かなりの数のアユが泳いでます。
いわゆる「落ちアユ」のような模様は出ていませんが、これから繁殖期本番が始まります。
静岡県 興津川 12月
12月は産卵期で、このように川底の砂地に集まって産卵行動を行います。
かなり大量の個体が集まるのですが、真面目に産卵/放精しているのは一部だけで、あとはほとんどひやかしなのだとか。
静岡県 興津川 12月
ちょっと大きくしてみましたが、産卵の瞬間です。
手前の3匹のうち、下にいる大きめの固体がメスで、それを両脇から身体を押し付けるようにしてはさんでいるのがオスです。
後ろから野次馬たちが迫ってきています。
アユの卵の成長は早く、年内には孵化するそうです。
静岡県 興津川 11月
鼻のないアユがいました。おそらく友釣りのおとりアユが逃げたのでしょう。
痛ましい姿ですが回復できるんでしょうか。
オショロコマ Salvelinus
malma malma
(左、右とも)羅臼 刺類川 9月
北海道の渓流に多数生息する小型の魚。海や湖と河川を往復する個体と、ずっと河川内に留まっている個体がいるとか。
イワナの仲間で、見た目は非常に美しい。
ちょっと流れの緩やかな場所で、右の写真のように川底で餌を探している姿が見られます。
釣りの対象魚になっているようですが、ずっと渓流にいるタイプはあまり美味しくないとか。
知床半島の川は、河口からいきなり渓流になっていることが多いので、オショロコマは一般にそれほど美味しくないのかも。
ヤマメ Oncorhynchus
masou masou
羅臼 刺類川 9月
日本全国に分布しますが、生態が地方によって大きく変わる不思議な魚です。
東北や北海道では、ヤマメは海に降りて行って、大型魚であるサクラマスに成長します。
よって、ヤマメはサクラマスの幼魚であるとも言えるのですが、他の地方ではずっと内陸の河川で生活し、大きくなりません。
その意味ではこの姿でも成魚ではないかと言えます。
羅臼ではたくさんのオショロコマに混じって、たまに見かけます。
おそらく、海に下ってサクラマスになるのでしょう。
静岡県 興津川 12月
興津川のやや上流域で見た個体です。
オイカワなどの他に、アマゴなんかも住んでいるような渓流っぽい場所です。
アマゴに比べたら、警戒心は薄い方かもしれませんが、それでもなかなかきちんと写真を撮らせてはくれません。
コイ Cyprinus carpio
(左、右とも)東京都羽村市 4月
多摩川から水を引き出している玉川上水から、さらに引き出された田んぼの用水路に放し飼いにされているコイたちです。
餌付けされているせいか、ちょっと太りすぎ。
玉川上水にも、多摩川にもたくさん生息しています。
放流されているからなのですが、この種はあまりにもあちこちで放流されすぎていて、どこまでが自然分布なのか良く分からなくなっているとか。
しかし、相当に汚れた水でも割と平気で、サイズもかなりでかく、寿命も20年以上と、種としての生存能力に長けているのも確かです。
ちなみにコイの仲間は、淡水では一大勢力を築いています。
本栖湖 6月
水深1.5mくらい? のかなり浅場で群れを作っていました。かなりの大型個体ばかりで迫力満点。
しかもコイばかりではなく、大型のブラックバスも混泳していました。本当はそっち撮りたかったんですが…。
下にちらっと写っているのはオイカワ(Zacco platypus)?
オイカワ Zacco platypus
静岡県 興津川 12月
日本の河川や湖沼に非常に広く生息している魚です。
住む場所も食性もさまざまで、もうどこでも生き延びられるって感じ。
でもブラックバスとかには捕食されてしまうのだとか。淡水のイワシみたいな存在?
(左、右とも) 静岡県 興津川 12月
上の写真のように微妙な横縞を生じていることもあります。
婚姻色状態の名残のようにも見えます。ちなみにオイカワの繁殖期は夏だとか。
カワムツ Zacco temminckii
静岡県 興津川 12月
オイカワの仲間ですが、体側には縦じまがあり、明確に区別されます。
また、オイカワよりも緩やかな流れを好むとか。
ちなみに本来の生息域は静岡県の大井川以西だそうなので、上の写真の個体は(ぎりぎりで?)近世の移殖モノの子孫です。
ドジョウ Misgurnus anguillicaudatus
(左、右とも)島根県 島根町 8月
島根半島のとある海水浴場近くのドブにいた個体。
ダルマガエルたちに囲まれて、何か細長い生き物が動いていたので、最初はサンショウウオか何かだと思いましたが、よく見るとドジョウでした。
しかしこの場所、ドジョウの背中が水面から出てしまうほど浅いです。
そもそも水田で生活しているわけですから、浅い所のほうが具合がいいのかも知れませんが。
子供の頃は水田でこいつをさんざん捕まえました。
ちなみに水産上は重要な食用魚だそうです。
浅草の駒形どぜうとか、昔行ったのを思い出しました。
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