前に戻る  一つ上  topへ戻る   次へ進む

軟骨魚類 CHONDRICHTHYES
 

沖縄(美ら海水族館) 7月

ツマグロ  Carcharhinus melanopterus

……水族館です。すいません。一応海中でも見たことはあるんですけど。

サメって憧れです。たぶんそんな人は多いんではなかろうか。だからあんなに神子元にダイバーが集まるのに違いない。
かっこいい魚じゃないですか。
それに、ほとんどのサメは温和な性格で、やばいのはほんの少し。それよりゴマモンガラあたりの方が数でもヤバさでも上のような気がします。



アカシュモクザメ  Sphyrna lewini

神子元島 7月

日本沿岸に生息するシュモクザメの中で、最も個体数が多く、最も小型で、最も沿岸に生息する種類です。
人を襲うって話はよく聞きますが、伝聞とかばかりで真っ当なソースは見たことありません。海水浴場近くに現れるのは、好物のエイを追いかけてきたからで、 人間目当てではないような気もしますけど。まあ場合によるとは思いますが。
かなり鋭い歯を持っているのですが、彼らの食事は基本的にエイを丸のみだとか。

ちなみにガラパゴスでかなりでかいハンマーヘッドを見たことあるのですが、もしやヒラシュモクザメ?
ココス島にいる群れも実はアカシュモクザメだという話を聞くので、ガラパゴスにいるのもアカシュモクなのかな? という気はするのですが。



(左、右とも)神子元島 7月

2010年7月の神子元島は、このサメの大当たり年でした。
以前にも当たり年はあって、その時もハンマーを見ているのですが、この年は本当に桁外れでした。
この写真を撮ったときは3本潜って、3本ともハンマーに当たりました。
特に2本目は潜エントリーしてすぐにハンマーだらけ。
5月末にジンベイやマンボウが現れたり、6月から8月中までハンマー大発生と、2010年の神子元島はやたらと話題が多かったような気がします。
9月には沈静化してしまいましたが、ジンベイは日本各地で定置網に引っかかっているようです。


ジンベエザメ  Rhincodon typus

沖縄(美ら海水族館) 7月

またまた水族館写真です。近海の定置網にかかってしまったものだそうです。大きさは7mほどでまあ小型の部類ですが、近くで見るとやはり圧倒されます。
もちろん海中で見たことはないのですが、このとき一緒に来ていた人の中にはダイビング中に目撃したことがある方もいまして、こんなところに入れられて気の 毒だという感想を述べてました。
私はあまりの存在感に、ほとんど釘付けになってましたが。


タイ タオ島・チュンポンピナクル 8月

海外の参考画像ですが、私も海中で会うことができました。


タイ タオ島・チュンポンピナクル 8月

そんなに大きな個体では無いですが、やっぱり驚きです。
透明度がそんなに良くない海域なので、やにわに現れたような印象でした。
写真のように人が追いかけられる程度の速さでゆっくり根の上を旋回し、やがて泳ぎ去っていきました。


シロワニ  Carchariias taurus
シロワニ
小笠原 1月

超興奮しました。なんつーか、これを見に小笠原まで行ったと言っても過言ではない。
上の写真はマルベですが、某沈船にもおりました。透明度2〜3メートルの海の中で、いきなりぬっと現れたときは一同ちょっとびびりました。
大きさはいずれも2メートルは超えてたと思う。何度見ても感動できるかも。

ちなみに卵胎生で、生まれたばかりの幼魚が1メートルあるとか。

メジロザメの一種
メジロザメの仲間
神子元島 7月

ぼやけててほとんど心霊写真です。こいつが視界に入った時は、結構近くに行けたと思ったのですが。やっぱ深場で自然光は無理があります。
しかしこの写真を撮ったときはダウンカレントアップカレント織り交ぜた縦回転の渦潮状態でありました。


神子元島 7月

噂の大当たり年、2010年の7月に撮ったものです。
ハンマーヘッドが群れを作るのは有名ですが、メジロザメも小さな群れを作って行動しています。ハンマーと混泳していることも珍しくありません。
上の個体も、ハンマーや他の個体と一緒にいました。まだ若い、小さな個体です。


ドチザメ  Triakis scyllium
ドチザメ
(左、右とも)熱海 1月

熱海のデブキンの近くに、ドチザメだらけの場所があります。
とあるショップのインストラクターが、与那国のハンマーヘッドロックにかけて「ドチザメロック」と名づけてました。
年によってばらつきがあるけど、いるときはうじゃうじゃいます。

あと、ドチザメといえば飛島ですが、こちらはまだトップシーズンにお邪魔したことはありません。見たいけど。


伊豆海洋公園 10月

砂地に下りて左側に進んでいるときに発見した、小さな子ザメ。
20センチくらいでしょうか。
しかしストロボたきまくっても全然逃げません。


ネコザメ Heterodontus japonicus

(左、右とも)川奈 5月

海底に住む小型のサメで、サザエを殻ごとバリバリ食べたりするそうです。

2017年の5月、川奈ビーチに突然4匹のネコザメ幼魚が現れました。何処かにあった卵が一斉に孵化したものと思われますが、ちょっとめずらしい事態です。
ミノカサゴやウツボがうろうろしていてちょっと不穏な雰囲気も感じられますが、何とか無事に育っているようです。


オオセ Orectolobus japonicus
オオセ
(左)銭州  6月
(右)神子元島 7月

底生性のサメで、口元にもしゃもしゃとひげが生えています。
銭州にはやたらとおりました。

と思ってたらその1ヵ月後、神子元島にも2匹おりました。もしかして2003年はオオセの当たり年?
こいつの腹はぷよぷよしてていい感じです。

サカタザメ Rhinobatos schlegelii

(左、右とも)葉山 5月

葉山に新しく出来たボートポイントの砂地に隠れていました。
成長すると1mくらいになるはずですが、写真の個体はそんなに大きくありません。20〜30センチ?
左はTG3で撮ったのですが、WBを海中にするのを忘れていたため青被りしまくりです。



カスザメ Squatina japonica

(左、右とも)伊豆海洋公園 1月

エイみたいに平たいサメ。上の写真は、2006年の年明けに、海洋公園の砂地の右奥を徘徊していた固体。
左の写真は砂をかぶりすぎてぜんぜんわかりません。でも一応こっちに顔を向けています。
逃げる時は、ほとんどひれを動かさずにホバリング状態で去っていきました。もうちょっと砂を除けられれば良かったのですが。


(左、右とも)黄金崎 12月

2006年はカスザメに始まりカスザメに終わる?
今度は黄金崎で見つけました。砂のかぶり方も浅く、撮っているうちに泳いで逃げていってしまいました。


大瀬崎 6月

結構大きな個体でしたが、厚く砂を被っていて非常にわかりにくい状態でした。
気づかれてないと思っているのか、写真のように持ち上げられてもまだ逃げようとはしません。


ナヌカザメ Cephaloscyllium umbratile
ナヌカザメ
川奈 4月

卵です。ここから一匹しか発生しない、個室の超豪華な卵。
山渓から出ている「日本の海水魚」に孵化の写真が載ってますが、このサメの子はむちゃくちゃ可愛い(^^)

ナンヨウマンタ Manta alfredi

(左、右とも)石垣島 10月

2010年夏、今までオニイトマキエイとされていたものが、新たに別種とされました。
その結果、八重山諸島の沿岸などにいる種類はすべてナンヨウマンタと呼ばれることになりました。
美ら海水族館にいるのもすべてナンヨウマンタです。


もはやスキューバダイビング自体のシンボルと言っても良い、究極の人気魚。

上は、石垣島の通称マンタスクランブルでの写真です。
この時は4枚現れてましたが、決して多いほうではないそうです。ただ、見られない人はいつまで経っても見られないのだとか。
(その気持ち、すごくわかります。私も見たい、かつ見るために色々努力しているのに見れてない生き物たくさんいますから)

パラオと違って通りすがりではなく、いつまでも同じ場所をぐるぐる回っているのでウォッチングには最適のポイントでした。


石垣島 10月

こんな感じでぐるぐる回っています。

しかし間近で見ると本当に巨大なエイです。


石垣島 10月

どのくらい大きいかというと、この写真から想像してください。ちなみに下に写ってるダイバーのほうが近くに居ます。


沖縄(美ら海水族館) 7月

初めて海中で見たのはパラオのジャーマンチャネルでした。透明度の悪い中、必死に追いかけて、それでも頭の方の模様がちらっと……。
でも大きかった。
しかしこの大きさがあだになって、ビニール袋の食いすぎとかロープに絡まったりとか、人工物の犠牲になることが多いそうです。
ちなみに通称の「マンタ」は学名。

トビエイ  Myliobatis tobijei
トビエイ
(左、右とも)神子元島 7月

根に取り付いて何かをむしゃむしゃと食ってました。
ところでトビエイといえば安良里が有名ですが、全然見たことがありません。見たことがあるのは、上の神子元島、あと川奈です。
ちなみにトビエイの「トビ」とは「飛び」ではなくて「鳶」らしいです。鋭い目つきのせいだとか。


浮島 9月

浮島の鎌ヶ根で見た、季節はずれのトビエイ編隊です。
あいにくと100mmレンズ装備だったのでこんなアップになってしまいました。
こうして見ると、別に目つきは鋭くないですね。


サイパン 5月

参考画像です。サイパンにはこのトビエイが、寄生虫除去のため集まるクリーニングステーションがあり、トビエイたちが代わる代わる次々と現れます。

アカエイ  Dasyatis akajei
アカエイ
(左)田子 7月
(右)神津島 9月

尻尾に毒があることで有名なエイ。漁師さんはこいつが網にかかると尻尾を切って海に捨てるとか。
たまに潮干狩り場にいて、痛い目に遭う人がいるらしいです。


玄達瀬 8月

アカエイというと沿岸にいるのかとおもいきや、外洋の隠れ根にもいます。
上の個体は岩の上に乗っかっていたもので、そんなに大きくありません。
ちなみにストロボ忘れていたので、水深20mなのに自然光で撮影です。

ところでアカエイといえば、一時期お台場で大発生してたらしいです。その前にアサリの大発生という前振りがあったみたいですが。
アカエイたちが去ると、アサリなどの二枚貝はほとんどいなくなっていたとか。


石巻 8月

ちょっと微妙ですが。。。
石巻市狐崎の定置網に入っていました。
宮城県は牡鹿半島を境目にして生息している魚の種類が結構変わっていまして、石巻側には結構温帯系の生物が多く見られます。
東北でエイと言えばコモンカスベくらいかと思ってたのですが、こんなエイもよく網にかかるみたいです。


ヒラタエイ  Uroliphus aurantiacus
ヒラタエイ
田子 6月

伊豆ではとってもよく見かけるエイ。アカエイより尻尾がしょぼいが、ちゃんと毒針は持っているので注意。


大瀬崎 6月

アカエイと違って尻尾の先端がヒレになってるんですね。
上の写真は大瀬崎の柵下ですが、砂地はエイだらけでした。


シビレエイ  Narke japonica
シビレエイ
(右、左とも)田子 12月

いろいろいたずらしてみましたが、しびれませんでした。たしか発電量は大したこと無いはず。
まるこくて可愛いエイです。


(右、左とも)大瀬崎 6月

伊豆近辺の海域では、大体どこの砂地にもいます。砂を被っていることも多いのですが、砂を払いのけてもそれほど遠くまでは逃げません。
ちなみに視力は非常に弱いのだとか。


マダラエイ  Taeniura melanospila
マダラエイ
(左)利島 8月
(右)銭州 6月

結構、というかかなりでかいエイです。
しかし前方不注意なやつで、左の個体はこの後私のバディに体当たりしてから慌てて方向を変えて逃げていきました。

コモンカスベ  Raja(Okamejei) kenojei
コモンカスベ
(左、右とも)石浜 8月

東北、北海道だと、ガンギエイ系統のエイがやたらと多くなります。
よく水揚げされてるみたい。東京でも何気に飲み屋とかで料理を出してくれたりするようです。
こいつの顔の先にあり、半透明の突起?が何だが不思議。


石浜 7月

この部分のことです。


石浜 7月

すごい久々に、というか昼間見たのは初めてなのですが、2010年の夏に石浜でこいつに出会いました。
最初は上の写真のように砂を被った状態でした。


(左、右とも)石浜 7月

砂に埋もれていた奴を、ストロボたいて追っかけまわしたところです。
以前からたまに昼間出没するようですが、これ見たのは大岩の辺りなので、かなり沿岸です。


(左、右とも)志津川 8月

コモンカスベの卵です。
普段は左の写真のように、砂にうずまっています。形はサメの卵に似ています。


志津川 8月

2010年に撮ったのですが、かなり魚の形になってきています。というかまだ普通の魚の形?
これからエイっぽく変化するのでしょうか。


ムラサキヌタウナギ  Eptatretus okinoseanus

アクアマリンふくしま 4月

深海性のメクラウナギの仲間です。魚ではありますが、かなり原始的な種類です。ぱっと見、ぜんぜん魚に見えません。
深海の掃除屋として、テレビなどで紹介されることも多いですね。
アクアマリンふくしまでは、生きた化石みたいなコーナーで展示されてました。


前に戻る   一つ上  top へ戻る  次へ進む