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NUDIBRANCHIA 裸鰓目
        DENDRONOTACEA スギノハウミウシ亜目
        ARMINACEA タテジマウミウシ亜目








ユビノウハナガサウミウシ  Tritoniopsis elegans

(左)浮島 9月
(右)神津島 9月

白いふさふさが美しいウミウシ。ユビノウハナガサを食すという話ですが、関係ないところにいることが多いです。
右の写真はユビノウハナガサのひだひだの間にもぐりこんでいるところ。白っぽいところは食害の跡みたい。
しかしこのふさふさがうまい具合にひだの間にはまってます。
ちなみにこいつの触角は透明で面白く、口元はブルドーザーみたい。


(左、右とも)田子 6月

田子では以前も何回か見かけたのですが、しかし餌のユビノウハナガサはいったいどこにいるの?
やっぱ他にも食べ物があるような気がします。

シロホクヨウウミウシ  Tritonia festiva

(左)石浜 2月
(右)石浜 1月

北方系で、伊豆ではかなりレアなようです。しかしこいつの顔はユビノウハナガサウミウシそっくり。触角のところがちょっと違いますが。
石浜では厳冬期に産卵するらしく、1〜2月はたくさんいます。真っ白なので撮りにくい。


(左)志津川 4月
(右)志津川 3月

まだ小さい幼体です。内臓もスケスケ。
志津川で見たのは初めてですが、女川みたいに青いのとか赤いのとかいるのでしょうね、楽しみです。


ホクヨウウミウシ  Tritonia diomedea

羅臼 10月

シロホクヨウウミウシのオレンジ色バージョン?
詳細不肖なウミウシな割には、結構たくさんいます。しかもよく肥えてます。
ちなみに一緒に写っているタラバガニの幼体は、ウミウシを食ってるわけではありません。

で、謎とか思われていたのですが実はこいつがホクヨウウミウシの標準形だったようです。


羅臼 3月

久しぶりに見ました。5年ぶりくらい? そんなに珍しくないはずですが。
ローソク岩裏の浅場の岩肌です。
でもやっぱりちょっと太り気味?


ユビウミウシ  Bornella stellifer

(左、右とも)青海島 8月

青海島では普通種で、かつこの形は青海島に多いタイプみたいです。
触覚や背中の突起の形からスギノハウミウシに近い仲間だろうなと思っていましたが、図鑑で見ると形態変化のバリエーションがあまりにも多くて嫌になります。
この写真の個体は、背中の突起の先端に輪が無く白くもないので、最近の図鑑には載っていないタイプのような気がします。


スギノハウミウシ  Dendronotus frondosus

羅臼 5月

5月初めの冷たーい海の中で見つけました。見つけたのは割と深場で、ほとんどドロップの際のあたりです。23mくらいでしょうか。
背中の突起がやたらと目立ちます。
よく見ると、触覚の構造はホクヨウウミウシと似てます。

オキウミウシ  Scyllaea pelagica

(左、右とも)南勢 4月

この前々日まで、西日本は低気圧の影響で大荒れの天気でした。
このウミウシは流れ藻にくっついて外洋を漂っているのが本来の姿なのだそうですが、こんな岩礁上にいるのは時化の後だからでしょうか。


ムカデメリベ  Melibe viridis

(左、右とも)浮島 4月

通称メリベウミウシですが、正式な和名はムカデメリベなようです。
そこそこ大型で、基本的にはあめ色の半透明な身体をしています。
ラッパのような口で、小型甲殻類などを丸呑みするそうです。肉食性貝類の中でも屈指のデカ口ではないでしょうか。
まさに「妖怪系ウミウシ」の筆頭です。


(左、右とも)浮島 4月

浮遊していることも多いようです。足盤よりも背中の突起を広げて漂うような泳ぎ方をします。
透けて見える内臓がオシャレ。


浮島 4月

見つけたときは、こんな風に海中を漂っていました。一瞬珍しいクラゲかと思ってしまいました。


(左、右とも)広島湾 5月

海藻が繁茂しまくりの春の瀬戸内海で見つけました。
ワカメをどけて岩肌を露出させたら、でかいこいつが貼り付いててびっくり。
ラッパ口はすぼまっててタラコ唇みたいになってました。


雲見 4月

ムカデメリベなのかどうか今一自信が無いですが、とりあえずメリベなことは確かです。


ドト・ラケモサ  Doto racemosa

南勢 4月

なんだかごつごつしていてよくわからないウミウシ。
上の写真を撮ったときも、水中では何匹いるのかわかりませんでした。
というか、どこがどうウミウシなのかすぐにはわからなかったほど。


葉山 5月

かなり久しぶりに見ました。春になると、こうやって繁殖に現れるのでしょうか。
しかし相変わらず何匹いるのかよくわかりません。


ミレニアムマツカサウミウシ  Doto sp.3

葉山 5月

ガヤに絡みつくように貼り付いていて、一見してウミウシなのかどうかわからないようなウミウシです。
写真もどう撮ればいいのやら。


バライロマツカサウミウシ  Doto rosaceaa

南勢 4月

ガヤに着いているウミウシ。たいてい裏側などにいるみたい。個体数は結構少ないようです。
上の写真は産卵中ですが、交接の相手と思しき個体はいませんでした。



ダイオウタテジマウミウシ  Armina major

大瀬崎 9月

あんまり大きいから最初は気付きませんでした。
大瀬崎の湾内、プーさん近く。。だったかな?
私が写真を撮っていると、カワハギたちが寄ってきて突っつき始めたので、砂に埋めてきましたが良かったのかな?


サメジマオトメウミウシ  Dermatobranchus striatellus

神子元島 8月

どこがどのように乙女なのか? あんまり可愛くないと思うんですけど。
しかし神子元島ってウミウシ多いですね。ゆっくり撮影できないのが難点ですが。

オトメウミウシ  Dermatobranchus otome

南勢 4月

白っぽい身体に赤い触角。なんとなく乙女というのもわかる気がします。
しかし小さくて撮りにくいっす。


雲見 4月

某所ではキモイとか、なんで「乙女」なの? わけわかんない? とか言われたい放題でしたが、まあ本物の乙女も、すごい高解像度でぴったりピントを合わせ るとあまりよろしくない映像になる場合も有ったりします。
世の中には適当にソフトフォーカスな方が良いことも多いってことで。


雲見 4月

割と年月が経っても、オトメウミウシに対する世間の評価はあんまり変わってませんが、それでも少数の方から「可愛い」との評価をもらったりもしているようです。
うむむ。


青海島 8月

背中のヒダが無いので別種だと思うのですが今のところオトメウミウシの一種としか言いようがないです。
触覚が赤いんですよね〜。だからアワシマオトメとは違うと思うのですが。


ハナオトメウミウシ  Dermatobranchus ornatus

(左)熱海 7月
(右)田子 11月

東伊豆にも西伊豆にもいます。特に夏に見かけるような気がします。いっぱいいるのでありがたみがありません。
こいつも白くて撮りにくいウミウシです。しかし白地に朱色の点々と縁どりが印象的。白塗りに紅をさすって感じでなんとなく和風?
左の個体は色彩変異。黒い点がずいぶん目立ってます。

アワシマオトメウミウシ  Dermatobranchus albopunctulatus

熱海 7月

夏ごろの東伊豆でぼちぼち見かけます。ハナオトメほどうじゃうじゃいるわけではありません。

ホソジマオトメウミウシ  Dermatobranchus nigropunctatus

熱海 7月

東伊豆では珍しいという話もありましたが、この日の熱海には4〜5匹おりました。
ひっくり返ってもリカバリーが早いです。ちなみに足も速い。


アケボノウミウシ  Dirona pellucida

石浜 7月

鮮やかなオレンジ色のウミウシ。北方系で、北海道では普通種。石浜にはたまに出ます。
しかし私がこいつに出会ったときは、なんとフィッシュアイ装備。
むっき〜! 撮れないよ〜! なんて思いながら無理やり撮ったのが上の写真です。
(マクロ装備のカメラも持って行ったんだけど、バッテリー切れで使えなかった)


女川 竹浦 7月

震災後初の三陸だったのですが、意外なことにウミウシだらけ。(竹浦というポイントの特性かもしれませんが)
レアなこいつにも出会うことができました。


マドレラ・フェルギノーサ  Madrella ferruginosa

南勢 4月

伊豆では激レア(最近そうでもないかも)。南勢にはたくさんいます。ものすごく地味で、知らないとこれがウミウシだと気付けないほど。
気付けばたくさんみつかります。
ショウジョウウミウシだとかオニショウジョウウミウシだとか言われてましたが、結局和名は無いみたいです。

ハナショウジョウウミウシ  Madrella gloroosa

(左、右とも)雲見 4月

最近伊豆でよく目撃されているウミウシ。
地味な体色をしているから、以前は誰も気にしていなかったんじゃ?  とも思えます。

南勢のマドレラ・フェリギノーサとの違いは、体表の青い点々かな?
この年(2008年)の雲見では割りと普通。



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