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NUDIBRANCHIA 裸鰓目
        DORIDACEA ドーリス亜目
            DENDRODORIDIDAE クロシタナシウ ミウシ科
            ROSTANGIDAE イソウミウシ科
            PHYLLIDIIDAE イボウミウシ科






クロシタナシミウシ  Dendrodoris arborescens

石浜 11月

本州ではどこでも見られる普通種。のはずですが、伊豆では見たことありません。
子供の頃に捕らえて水槽で観察したことがあるが、巻貝類によくあるような舌がありません。
でもメリベやキセワタガイも舌は無いはずですが、あっちは舌無しとは呼ばれないですね。
黒い身体に薄赤の縁どりがお洒落。触角の先端も薄赤。


志津川 11月

ウミクワガタのすぐ近くで交接していた固体。こいつらにちょっと気をとられた隙に、ウミクワガタがどっかに逃げてしまいました。
悔しいので撮りまくり。


青海島 8月

色彩変化の一つです。越前海岸や青海島にはこんな色の個体が多いとか。
図鑑によれば、このような薄いまだらの体色を持つ個体は洞窟の中などに多く、真っ黒な個体は明るい場所に多いとか。
パッと見、同じ種類にはとても思えませんでした。


ミヤコミウシ  Dendrodoris denisoni

(左、右とも)柏島 8月

名前の通り、なんだかにぎやかなウミウシ。イボやら触角やら鰓やらがにょきにょき立って、蛍光色の点が明かりのように見えます。
ちなみに、能登半島の能登島におりました。日本海にも多いとか。


南勢 4月

南勢にはやたらとおりました。上の写真はこれから行う交接の相談をしているところ?


イシガキミウシ  Dendrodoris tuberculosa

(左、右とも) 雲見 11月

どっちが頭なのか尻なのか俄かには分かりにくいウミウシ。
それどころか、地味な体色と複雑な体表で見事な擬態を行い、見つけることすら困難。
伊豆ではやや稀だそうです。ちなみに上の写真の個体、ウミウシカクレエビが付いてます。


ダイダイウミウシ  Doriopsilla miniata

(左、右とも)石浜 8月

背中に白い網目模様があるのが特徴だとか。なんとなく見かける。


酒田港 人工リーフ 8月

こちらは日本海産。交接&産卵中です。殺風景な人工リーフの中で、こいつのいるところだけがカラフルでした。


南勢 4月

さらに紀伊半島。女川・酒田・南勢とマジで日本中にいますね、このウミウシ。
ちなみにこの写真だけで少なくとも6個体。乱交パーティです。いくら雌雄同体で出会う機会が少ないからってこれはちょっと風紀乱れまくりです。


コイボウミウシ  Phyllidiella pustulosa

安良里 7月

かなり地味系。ちゅ〜か人気ない。見つけても自分だけこっそり写真を撮ってます。
呼んでも気味悪がられたりするし。

キイロイボウミウシ  Phyllidia ocellata

(左)浮島 9月
(右)小笠原 1月

真上から見るとけったいな顔のようにも見えます。あんまり隠れてないのでよく観察できる。
沖縄、小笠原から山形まで、主に暖流系のところでぜんぜん珍しくありません。


川奈 7月

産卵シーンです。年中見かけるのであまり気にしていなかったのですが、透明でオーソドックスな卵隗のようです。

タマゴイロイボウミウシ  Fryeria menindie

(左)八丈島 10月
(右)田子 12月

このつながった黒い模様がちょっとボンデージちっく。女王様とお呼び? そんなに多くは見かけません。


串本 8月

これから交接の体勢に入りそうです。このウミウシ自体あまり見ないので、ちょっと珍しいかも。

タテヒダイボウミウシ  Phyllidia varicosa

小笠原 1月

タマゴイロイボウミウシに似てますが、模様と地の色がちょっと違います。
ちょっと渋い色合い。コイボほど渋くないのがポイント高い?

ハイイロイボウミウシ  Phyllidiella granulatus

八重山諸島 10月

ピンクっぽい灰色の地肌に、イボは白色。
黒いスジの模様がありますが、背中を横切るのは一本か二本。
地味〜な感じですが割りと珍しいのだとか。

ソライロイボウミウシ  Phyllidia coelestis

沖縄本島 7月

沖縄では普通に見られるようですが、似たような系統のウミウシが多くいるため、あんまり意識することはありません。
背中の黒い線がシンプルな構造になっていることが見分けるコツかも。

タテスジイボウミウシ  Phyllidiopsis sphingis

八重山諸島 10月

青っぽい体色と、身体の左右に縦に走る黒い模様が二筋ずつ。
身体の周囲には放射状に黒い点が並ぶはずですが、上の個体だと身体の後半に3つほどしか見えてません。
たぶん幼体なのでしょう。
パッチリーフ内の岩の上で見つけました。


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