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抱卵亜目 Pleocyemata / 短尾下目 Brachyura


羅臼 5月

横ばいでダッシュ! してます。

私の故郷では、川沿いの家等ではゴキブリのように家の中に侵入してくる嫌な奴です。
とある南米の小説で、留守中にベッドの中に入ってきているといったくだりを読んだこともあります。
こんなに身近な生き物なのに、ダイビング中にこいつらを撮影するのは一苦労です。
変なところにいるし逃げ足早いし。



ケガニ  Erimacrus isenbeckii
ケガニ
(左、右とも)羅臼 4月

食卓に上るあの姿そのまんまで、砂地を走り回っていました。
春は繁殖のために浅場に上がってくるのだそうです。

しかし本当に魚屋さんとかで見るそのまんまの姿なんだよなあ。


羅臼 2月

クリガニか? と思ったら小さなケガニでした。ナイトダイビング中に見たのですが、昼間はどこにいるんでしょうね?


羅臼 3月

この写真は昼間ですが、実は昼間は砂の中にすっぽり埋まっているのだそうです。
目と触角だけわずかに出していて、ガイドさんもよく注意しないとわからないとか。
あと、この時期だと結構深場にいます。


羅臼 4月

これは脱皮直後です。
脱いだ皮が、まだほぼ完全な状態で残っています。
脱ぎ終わった個体の方は、早くも皮よりも一回り大きな状態に成長していました。
わかりにくいですが、もう一度皮をかぶせようとしても無理なくらい、サイズに差があります。


トゲクリガニ  Telmessus acutidens
クリガニ
(左)石浜 2月
(右)石浜 5月

ちょっとケガニっぽい。味噌汁の出汁用等で、魚屋さんでも売ってるとか。
実は子供の頃、しょっちゅうカニを食っていた記憶があるのですが、どうやらこいつを食わされていたっぽいです。


石浜 3月

石巻の人に言わせれば、「スグモガニも毛はえでんだがらケガニだべっちゃ?」ということですが、確かに末端価格ほど味の差は無いように思えます。
ちなみにケガニは砂地に生息してますが、トゲクリガニは藻場などに生息しています。
2009年初頭の石浜は、かなり海藻が増えていますので、トゲクリガニも結構多く見られるようになっています。

しかしマリンパルで一匹80円で売られてた時は泣けてきました…。そこまで安いんか…。

ミツハコマチガニ  Ceratocarcinus trilobatus

(左)熱海 1月
(右)熱海 2月

左の写真は、デブキンであまりにヒマだったので、ウミシダとか適当にひっくり返していたら出てきました。邪魔してすまんのう。


わかりませんガニ

大瀬崎 1月

全身に石灰質のゴカイの巣を付けている、赤い目のカニ。しかし手足がちょっと足りなすぎます。何かに襲われたのでしょうか?
ショウジンガニみたいなシルエットにもみえるが……?

マルタマオオギガニ  Calvactaea tumida
マルタマオウギガニ
南勢 4月

ウミトサカの間に隠れている、もさもさした可愛いカニ。
写真の個体は、ちょっと呆然としてます。


サンゴガニ  Tetralia cymodoce

八重山諸島 10月

エダサンゴの間に隠れている小さなカニの一種。
ヒメかな? と思ったのですが、甲羅の色が乳白色というより紫紅色に近いような気がして、サンゴガニにしました。
甲やハサミの縁取りの色とかちょっと違うような気がしますが、しかしこいつらエダサンゴの隙間にいるので、なかなかはっきり特徴を捉えた写真は撮れませ ん。

オオアカホシサンゴガニ  Trapezia rufopunctata

沖縄本島 10月

ミドリイシなどのサンゴの隙間によくいるカニ。
ちなみにこの個体は撮りたくて撮ったものではなくて、カサイダルマハゼを撮っている最中に横からいきなり現れて邪魔していたものです。
もしかしてハゼのマネージャーなのかも。
「勝手に写真を撮らないでください。このハゼの写真を撮るのでしたら私を通していただかないと」


キンチャクガニ  Lybia tesselata
キンチャクガニ
八丈島 10月

こいつを見つけた時はすっかり舞い上がってました。前日にナズマドで逃していたので、今度こそはモノにしようと思い、慎重に近づいたのですが、やはり近く の小石の下に逃げられてしまいました。それでも熱くなっていたせいか石をどけ穴を掘り、ついにフジツボの殻の中に追い詰めたのが上の写真です。かなり怯え てます。すまん。

イボイソバナガニ  Xenocarcinus tuberculatus
イボイソバナガニ
熱海 7月

ムチカラマツとかにしがみついているカニ。
割とよく見かけます。


雲見 7月

しかし写真を撮ろうとすると、結構すばやく逃げます。とは言ってもムチカラマツの回りをぐるぐる回ってるだけですが。


雲見 4月

よく見ると特徴的な眼をしてます。なんか不気味。


ガザミ  Portunus trituberculatu

石巻 7月

石巻市の狐崎で、定置網に入っていた個体です。
夜間には結構活発に泳ぎ回るようで、こうして定置網に入っていしまうこともよくあるみたいです。
狐崎の海は砂地が多く、ガザミは多く生息しています。
以前、刺し網に大量に引っかかったガザミを外すのを手伝って、漁師さんからお礼にたくさん頂いたことがあります。
茹でただけでも大変美味なカニでした。


私は小学生の頃、父に連れられてガザミを採りに行ったことがあります。夜の海でのことです。
竹で組んだ直径1mくらいの籠の真ん中にカツオの頭をくくりつけて、防波堤から紐でつるして海底に沈めます。
しばらく待ってから籠を引き上げると、籠の中はガザミでいっぱいでした。
なんでこんなに? そこはいつも釣りをしている場所で、カレイとヒトデしかいないと思っていた私にとっては、結構驚きでした。
甲殻類全般が夜行性だということを知ったのは、もっとずっと後、ナイトダイビングをするようになってからです。



タイワンマルガザミ  Portunus sp.

(左、右とも)三保 11月

砂泥地に穴を掘って生活している、やや大型のカニです。
カニといえば警戒心の強い生き物というイメージがありますが、例に漏れずこいつもすぐ巣穴に逃げ込みます。
この個体はたまたま度胸が据わっていたのか、写真を撮らせてくれました。
しかし、最後の脚がヒレ状になっているワタリガニの仲間ですから、きっと夜間には活発に泳ぎまわったりしているのでしょう。


コウガイメナガガザミ  Podophthalmus minabensis

三保 12月

眼柄がやたらと長いガザミで、注意深く寄らないとすぐに巣穴に隠れてしまいます。
カニは用心深い種類が多いですが、こいつはかなり警戒心が強い部類です。
二日間で数個体確認しましたが、写真を撮らせてくれたのはこいつだけでした。


ナマコマルガザミ  Lisssocarcinus orbicularis
ナマコマルガザミ
(左)黄金崎 4月
(右)田子 11月

トラフナマコに付いていた個体。ナマコの体内に逃げられないように、ガイドさんがナマコの肛門を押さえてました。
しかしこのカニ、足がナマコに思いっきり食い込んでいます。


雲見 11月

一匹のナマコに2個体が取り付いていました。
ということは、一匹のナマコに何個体もの本種が住み着いている場合も考えられるのでは。
やっぱりナマコって丈夫な生き物です。


オオヒメベニツケガニ  Thalamita macropus

三保 6月

三保の斜面浅場で、転石の下に隠れていました。
最後の足がヒレ状になっていたのでガザミの仲間かと思ったのですが、足の模様などからオオヒメベニツケガニっぽいです。
しかし、「オオ」と「ヒメ」という相反するような名前がついてるのがなんだか可笑しい。


ベニツケガニ  Thalamita pelsarti

雲見 9月

オオヒメ〜と違って脚に模様がありません。岩礁帯にわりと普通に見られます。
食用にできるとか聞いたことがあります。


ヒシガニ  Platylambrus validus

(左、右とも)三保 7月

千葉以南の砂地に生息し、いつもは砂に潜っている地味な体色のカニ。
しかし長大な鋏を持った独特な形をしてます。
特にオスの方が大きく、甲羅の幅の3倍にもなるとか。
上の写真はメスです。卵を守っているのが分かります。


三保 7月

海底に漂う釣り糸に絡まってしまった個体。
カニ自身の力では釣り糸の呪縛から逃れることはできないでしょう。
ちょっとむごい。


ゼブラガニ  Zebrida adamsii
ゼブラガニ
(左)黄金崎 4月
(右)柏島 8月

伊豆のマクロ撮影の定番。
ラッパウニに付いていた個体。毒ウニを選んで宿ってます。イイジマフクロウニだと結構気を使うけど、ラッパウニなら楽。
ちなみに右の柏島の個体は、ずいぶん大胆な道幅の道路工事をしてました。

ヒラツノガニ  Scyra compressipes

(左、右とも)石浜 1月

背中や手足についてるカイメンは、脱皮したときどうなってしまうのだでしょうか。
子供の頃、こいつを何回も飼ったことがありますが、一度も脱皮に至らなかったのでどうなるのかはわかりません。


石浜 1月

幼体と思われます。
カニというのは割と警戒心が強い生き物のように思われますが、この種は結構真昼間から堂々と出歩いています。
カムフラージュに自信があるのかもしれません。ちなみに夜間も堂々と出歩いています。


イソコンペイトウガニ  Hoplophrys ogilbyi

柏島 5月

ウミトサカに隠れている赤いカニ。大変見つけにくいカニで、写真もどう撮ればいいのか困ってしまいます。
コンペイトウってのは、このトゲトゲの外観から来ているようです。

サメハダヘイケガニ  Paradorippe granulata

(左)石浜 7月
(左)石浜 8月

貝殻に限らず、いろんなものを背負っていることがある。ジェットフィンのストラップの切れッ端を背負っている奴は笑えました。
今度はストラップの上にイソギンチャクを乗せてもらいたい。
しかし右の写真はちょっとやばいというかそのまんまといった体勢です。


石浜 8月

アレなシーンを横から撮ってみました。
うーんよくわかりません。


ショウジンガニ  Plagusia dentipes
ショウジンガニ
石浜 3月

写真は石浜ですが、どちらかというと伊豆でわんさかと見かけます。実は小笠原でも見ました。
ちょろちょろ動き回って撮りにくい上、撮っても大したことないので、よっぽど暇じゃないと写真は撮りません。

ちなみに石浜で見るのは珍しいかも。


雲見 7月

伊豆だと、このようにゴロタの隙間にわんさか隠れてます。
ハサミや脚にたくさんの赤い粒粒状の列が並んでいるのが特徴です。


トゲアシガニ  Percnon planissimum

雲見 7月

ショウジンガニと同じように、伊豆のゴロタの隙間に潜んでいるカニです。
大きさはショウジンガニよりはちょっと小さめ。でも動きは素早く、近づくとあっという間に隠れてしまいます。
歩脚の山吹色や、甲羅の白い縁取りがちょっと目立ちます。


伊豆海洋公園 10月

腹側はやっぱり白いです。
腹部の幅が広いのでメス?


モクズショイ  Camposcia retusa
モクズショイ
雲見 6月

「もずく」とは何の関係も無い。
しかしこいつも脱皮の時はどうするのでしょう。直後だけは丸裸なのでしょうか。

イソガニ  Hemigrapsus sanguineus
イソガニ
熱海 7月

やっぱカニといえばこいつでしょう。
半陸棲ですが、アカテガニやベンケイガニとかと比べると、ほとんど水辺から離れません。
でも活動範囲は陸の上。そういうわけで、海に遊びに来た子供達の遊び相手になってしまうわけです。

ヨコヤマメガニダマシ  Sakaina yokoyai

志津川 1月

なんか他に似たようなものが見つからなかったので、とりあえず。
北海道の羅臼でも似たようなものを見たことがあります。動きが鈍くて、なかなか逃げていきません。


(右、左とも)志津川 1月

自然下では、わりと綺麗で目立つ存在です。志津川では結構目に付きます。
本来の生息地は北海道らしいですが。

コイチョウガニ  Cancer amphioetus
コイチョウガニ
(左)石浜 8月
(右)志津川 1月

いまいち決め手が無いのですが、まあ多分コイチョウではないかと。
春に交尾している姿をちらほら見かけます。


石浜 8月

ちょっと色が変わってますが。これは背中に何かコケムシ等の生物が付着しているからと思われます。
背中のデコボコ具合がコイチョウガニっぽい。


イボイチョウガニ  Cancer gibbosulus

志津川 1月

まだら状の模様とデコボコした甲羅の小型カニです。
コイチョウガニとの見分け方は、ハサミ脚の毛が薄いことと、甲羅のこぶ状の盛り上がりが無いことだとか。


志津川 1月

よくわかりませんが、幼体??


志津川 8月

なんだかすごい鮮やかな色の個体です。最初見たときはびっくり。


ヒゲガニ  Jonas distinca

大瀬崎 6月

やや深場の砂地に生息するカニで、長くて羽毛状の毛の生えた触角を持っています。
写真の個体はもう瀕死の状態でした。


キヌゲカムリ Lauridromia sp.

志津川 8月

カイメンをかぶっている丸っこいカニ。本家のカイカムリはもうちょっとイボが少ないような。


(左、右とも)石浜 8月

この黄色っぽくてハサミのでかいカイカムリ、女川にも結構たくさんいるんですよね。
しかしこの背中のカイメンの形、吾妻ひでお先生描くところのアミガサダケそっくり。


ツノナガコブシガニ  Leucosia anatum

三保 7月

千葉以南の砂地や砂泥地に普通に生息するカニ。
実はカメラ持ってない頃にも出会っていたのですが、その後はさっぱり。
真鶴とか田子の弁天島とか普通にいたような気がするのですが。
三保のナイトダイビングで久しぶりに見ました。
そうか、伊豆圏でのナイトが久しぶりだったのか。


ソデカラッパ  Calappa hepatica
ソデカラッパ
(左、右とも)田子 11月

大変愛嬌のあるカニの仲間。
ハサミが缶切りのような「てこ」を使える構造になっていて、二枚貝や巻貝の殻を割って食べるそうです。
あんまり見たことはありません。個体数は結構少ないような気がします。

左の写真のような姿勢で砂地にじっとしてました。ストロボに驚いて砂に潜っているのが右の写真。

トラフカラッパ  Calappa Lophos

(左、右とも)三保 7月

東京湾以南の砂地や砂泥地に住んでいる、独特な形状をしたカニの仲間です。
見分ける点ははさみ足の斑紋以外無いようですが、他のカラッパより比較的つるんとした身体をしているような気がします。

ちなみに上の写真はナイトダイビングで撮影したもの。泥地を走り回っていました。


(左、右とも)三保 7月

今度は同じ日の昼間に撮った写真。
交接中‥と思いきや、海底に残された無数の釣り糸に絡まってます。
おそらく絡まって動けなくなったメスに交接を試みたオスがいて、結局二匹とも絡まって動けなくなってしまったものと思われます。
ガイドの鉄さんが釣り糸を切って救出を試みましたが、メスの腹側での絡み具合はすさまじく、短時間での救出はかなり厳しいものと思われました。
もちろん、カニが自力で脱出することなど不可能。

根掛りした後に自然分解する釣り糸とかできないものでしょうかね。


ズワイガニ  Chionoecetes opilio

羅臼 5月

食用としてかなり有名なカニです。羅臼では5月頃、浅場に稀に現れるようです。
この写真を撮った頃、ズワイガニは豊漁で、宿でも夕食でたくさん出てきました。もう飽きるくらい。
美味しいだけではなく、見た目も立派な姿をしています。


アケウス  Achaeus japonicus
アケウス
南勢 4月

カイメンやヒドロ虫を身体に付着させてカムフラージュしている小型のカニ。
このカイメンって生きてるんでしょうか?
この手のカムフラージュする生物っていろいろいますけど、こういう共生関係っていつも不思議に思います。


雲見 4月

こっちのアケウスは、少し緑色のカイメンを着けています。
全身同じ色のカイメンなのは、コーディネートしているから?

ミズヒキガニ  Eplumula phalangium
ミズヒキガニ
三保 5月

砂イソギンチャクの生え際などに、小さな群れを作っているカニ。写真のように、ガヤの切れっ端を持ち上げて威嚇したりします。
しかし最初見たときは、「なぜこんなところにオルトマンワラエビが?」とか思ってしまいました。


アサヒガニ  Ranina ranina

(左、右とも)大瀬崎 6月

相模湾以南の砂地に生息する大型のカニ…なのですが、なぜか砂上に出てました。
実はもう絶命していたのですが、周囲には彫ったようなすり鉢状の痕跡がありました。
直前までは生きていたのかもしれません。


クロベンケイガニ  Chiromantes dehaani

能登島 8月

河口域の草むらとかにたくさんいるカニの類の一種です。結構大きい。
私の高校の同級生で、自宅が川の近くにいるものなどは、ゴキブリよりカニの方がでかいし、たくさん家に入り込んできて迷惑だとか言っておりました。
ガルシア・マルケスだったかな? 朝起きた後、毛布をばたばた動かしてベッドからカニを追い出す描写があったような覚えがあります。

例によって臆病なので、まともに正面の写真をとるのは結構難しいかも。


宮城県石巻市 8月

北上川に流れ込む小さな川、真野川の川辺でうろうろしているカニたちです。
かなり臆病で、近づくと全員がいずこかへと隠れてしまいます。
そんなわけで、上の写真は300ミリズーム + 2倍テレコンで撮ってます。


アカテガニ  Chiromantes haematocheir

(左、右ともに)静岡県西伊豆町 7月

東北地方以南では非常によく見られる陸生のカニです。
結構大きな個体も見たことがあります。
上の写真は、ダイビングサービスの玄関先で見つけたもの。逃げ場の無い所に追い込んで正面から撮りました。
しかしちょっと泡吹いてます。



(全て)神奈川県三浦市

アカテガニの繁殖行動を観察するツアーがありまして、参加してきました。
日中は藪の中に隠れていたアカテガニたちが、夕暮れとともに海辺に下りてきます。
メスたちは波打ち際で、腹に抱えた幼生を海中に放出します。
オスは陸上で待ち構えていて、幼生を放出したばかりのメスと交尾します。
日没後の、ほんの1時間くらいの間の出来事でした。


コメツキガニ  Scopimera globosa

お台場 6月

砂浜に生息する代表的なカニです。
大変臆病なカニで、砂浜で目を凝らしてみれば、遠くのほうで次々と逃げている姿を観察できます。
お台場は東京湾の奥の奥、しかも人工的な砂浜ですが、結構色々な生物がたくましく生きているようです。


サワガニ  Geothelphusa dehaani

(左、右とも)東京都青梅市 8月

日本固有種の、完全淡水産のカニ。
東京も奥多摩の方まで行くとそれなりに自然があるのですが、上の写真は奥多摩よりはちょっと手前、青梅市の御岳山です。
御岳山から大岳山に向かう山道の途中に、ロックガーデンと呼ばれる綺麗な沢があります。
ここで、流木や転石の陰を探すと、サワガニを見つけることができます。
サワガニが生息できるのはかなり水質の良い所だけなので、川の水質の指標になるのだそうです。
もちろん食用にもなります。

ちなみに水は綺麗でも、こいつらはかなり危険な寄生虫を媒介するので、生食は厳禁です。
以前は、こいつらを生で捌いたまな板から肺臓ジストマに感染する人も多かったとか。

モクズガニ  Eriocheir japonica

静岡県 静岡市 興津川 11月

川に生息する、比較的大型のカニ。食用で、けっこう美味しいようです。私は残念ながら食べたことありません。
海で繁殖して川で生活するというライフサイクルを送っているようです。
田んぼにいたりするんですけど、海から上がってきていたとは驚きです。



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