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スズキ目 タカノハダイ・アカタチ・ウミタナゴ系
ウミタナゴ Ditrema temmincki
石浜 10月
浅場で群棲し、防波堤釣りなどでも人気のある魚です。
食用ですが、そんなに美味しいわけではなく、値段も安いです。
でもたくさん採れるわけではないので、海の近くに行かないと食べられない。価値があるのか無いのかよくわかりません。
以前、能登半島に行ったときに七尾のスーパーでこいつの煮魚を買って食べましたが、ちょっと微妙でした。
(左)石浜 9月
(右)石浜 8月
夏の石浜の風物詩的な小魚。まあ親は結構なサイズになることもあります。冬は深場にいるのか沖にいるのか、さっぱり見かけません。
左の写真は、身体が黒っぽく変色して元気の無い個体。出産後だからなのかそろそろ寿命だからなのか、こんな状態の個体が結構たくさんおりました。
オキタナゴ Neoditrema
ransonneti
石浜 8月
ログに書くときはめんどくさいからウミタナゴと書いてしまえ、という類の魚です。伊豆だと冬場によく見かけます。
石浜では夏に掃いて捨てるほどいます。
釣りの対象魚で、食べられるらしいです。
ちなみにウミタナゴとの違いは、ちょっと細長い身体ととがった尾びれ。
石浜 12月
水温9度の冬場です。今まであまり見た記憶が無いのですが、小さな群れを作って、砂地をうろうろ徘徊してました。
おそらく餌を探していたものと思われますが、これから春にかけて深場へと移動するのでしょうか。
石浜 7月
やたらとアカモクが増えた石浜の、夏のオキタナゴです。
藻が増えると食料や隠れ場所が増えるような気がするのですが、彼らの天敵のアイナメやギスカジカも隠れ場所ができてしまいます。
実際このあたり、かなり大型のアイナメが複数徘徊してました。
まあおそらく、オキタナゴもトータルでは増えているのでしょうけど。
タカノハダイ Goniistius
zonatus
(左)初島 9月
(右)安良里 6月
基本的にものすごく不味い魚です。以前、伊豆諸島某所で、ヨットに乗った人たちが密漁したのか警察に引っ張られてましたが、彼らが捕まえていた獲物はこの
「タカッパ」でした。
ただ、旬な時期に食べると非常に美味しいとか。
尻尾だけ白い点々があるのがちょっとお洒落?
ところで右の個体は別に隠れているわけではなく、岩の割れ目に潜んでるオトヒメエビに尻尾をクリーニングしてもらっているところ。
大瀬崎 5月
この時期の大瀬崎には、本種の幼魚が結構あちこちにいます。
小さいけど、模様や振る舞いは成魚とだいたい似たようなものです。
伊豆海洋公園 10月
こいつらは本当にクリーニングされるのが大好きなようです。
泳ぐのがとろいから、ホンソメワケベラにまとわり付かれやすいのかも知れませんが。
ミギマキ Goniistius
zebra
(左)神津島 9月
(右)神子元島 7月
タカノハダイとおおむねセットで見かける魚です。黄色と黒のコントラストがきつく、口も赤い。
左の写真は、ちょっと遠いですが、神津島で見た「ミギマキ玉」?
伊豆半島では見たことの無い量で群れてました。
八丈島で、ミギマキの休憩所みたいな場所も見たことがあります。かなりの数のミギマキが、砂地に着底していました。
単独行動する魚かと思っていたが、結構群れるのが好き?
伊豆海洋公園 10月
なぜか唇と胸鰭の先っちょだけが赤いんです。
イッテンアカタチ Acanthocepola
limbata
三保 6月
三保、真崎名物のアカタチ達のうちの一つ、イッテンアカタチです。
割りと普通種な方です。
上の写真を撮ったときは、上げ潮の当たりがかなりきつい状態でした。
潮が当たっていないとアカタチは出てこないと思ってたのですが、あんまり強すぎても出てこないようです。
10分ほど粘りましたが、上の写真くらい出てくるのが限界でした。
(左、右とも)三保 6月
上の写真は同じ日の午後ですが、潮当たりがゆるくなってから、こんな風ににょろにょろと巣穴から出てきました。
(ちょっとカメラが傾いててすみません…)
もう完全に巣穴から抜け出して、ホバリングしながらプランクトンを食べていたのですが、長すぎて100mmレンズでは入りきりませんでした。
また午前よりも潮はかなり濁ってて暗い状態でした。ファインダー覗いても、ピント合ってるのかどうか良くわからないのです。
だから、上の写真は結構あてずっぽ。
ちなみにアカタチは食べられるそうです。結構美味しいとか。
私もタチウオは食べたことあるんですが。
三保 12月
2011年末の三保では、カケアガリから近い位置で2個体が巣を作っており、かなり簡単に観察することができました。
2個体の位置関係はだいたい上の写真の通り。かなり近いです。
三保 12月
穴の外に完全に出てくるとこんな感じです。
この日の午前中は、真崎海岸をブリの群れが回遊していたためかほとんど出てきませんでしたが、午後からは活発に巣穴から出入りを繰り返していました。
三保 12月
穴の外に出るのは、採餌のためだけではなく、住処である穴の補修の目的もあるようです。
上のように、巣穴から離れたところで泥を吐き出すような行動を何度も繰り返していました。
三保 3月
ようやく撮れたよ〜という写真。
見てのとおり顔だけで特徴もわからないのですが、巣穴の形からイッテンアカタチと言えるのだそうです。
でも本当に神経質な魚でした。
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