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サイパン ログ


 
グロットの洞窟

サイパンといえば、日本から3時間半程度で行ける常夏の島。
安くて近くて初心者向けなダイビングリゾートとしても有名です。ここでダイビングを始める人も多くいます。

ですが、私には縁が無い場所でした。たまたまなんですけど。
それで今回行こうと思ったのも、同じくたまたまでした。
職場に初心者ダイバーが増えてきたので、いっちょリゾートダイビング旅行でも企画してみようかな、という今思えば本当にほんの出来心です。
適当に呼びかけたら適当に人数が集まりました。決行です。
(しかし、結局初心者ダイバーは参加できなくなり、最終的には何だかよくわからない集まりとなりました…)


2008/3/15
旅行会社各社が、GW料金を次々に公表しました。
この年のGWはひどい飛び石で、みんな旅行なんか行けないんでは? だから料金もそんなに上がらないのでは?
なんて考えは浅はかでした。高ぇ。特に前半。なんでサイパン3泊4日で14万円もするの?
これはダメかもしれないと思ったとき、あることに気づきました。
GW後半、初日以降料金が劇的に下がっています。これなら、最後に有休を一つくっつければ割安で行けそうです。
旅行会社も割安の所を選びました。(知る人ぞ知る激安の「てるみくらぶ」。お勧めはしませんが)
GW期間なのに、3泊4日の4ビーチ付きで5万7千円となりました。

と、思ったら燃油サーチャージが1万5千円上乗せ。なんて世知辛い世の中なんでしょうか。

ちなみにこのツアーで利用するショップ、「MOCサイパン」です。いっぺん行ってみたかった老舗のフォト派ショップ。
このお店にはオタパックというガイドスタイルがあって、これを利用できる条件というのが、ちょっと引用しますと
1) 経験本数が100本以上であること
2) 畳一帖のスペースでもタンク1本楽しめる人
3) 同じポイントに10本連続で潜っても飽きない人
4) 透明度1mの海でも楽しめる人
5) 水溜りでも楽しめる人

「なんだ俺のことか」

としか思えないほど魅力的☆
でも今回はツアーなのでオタパックは利用できないのです…残念。またの機会に。

2008/5/4
ドキドキわくわくの出発当日です。総勢3名。私以外は海外ダイビング初めてですが、私も実は3年ぶり。大丈夫なのかいな。
と心配するのもつかの間、成田でいきなり酒盛りです。これから長い夜間移動、これが飲まずにやってられるか!

酔っ払い状態のまま荷物をチェックイン、出国手続きの後、北ウイングに移動してまたまたビール。いやー夜はこれからですよ。
飛行機に乗ってからまた飲もうと思い、缶ビールを補充してグアム行きのコンチネンタル機に乗り込みます。

ところが、着席後にビールを取り出すと、通りがかったパーサーから、「機内では持ち込んだビールは飲めない」旨宣告されてしまいます。
ななななんてけち臭い。まあ機内で買いましたけど。
軽食の機内食を片付けた後は、グアムまでの3時間半、ひたすら睡眠です。



グアムでのトランジットの待ち時間は1時間ほど。空港内の喫煙バーに入ってまたビールです。
ちなみに成田で買って、機内で飲めなかったビールは、トランジット時のセキュリティチェックであえなく没収となりました。一気飲みしておけばよかった。

グアム・サイパン間の移動は、そこそこ大きなプロペラ機です。この時点で既に現地時間で2:30。日本時間だと1:30です。眠い。
ゲートでクッキーとミネラルウォーターを貰えます。
シートに座ったら、またすぐ眠ります。貴重な睡眠時間、隙あらば寝なくては。
そして目が覚めるともうサイパン。

サイパン国際空港から、現地エージェントの出迎えを受けて、「ホリデーサイパンリゾートホテル」へ。
こちらもまた、知る人ぞ知る安宿です。カウンターの人も片言の日本語でなんだか不安。
また、エレベーターが無いので、トランクやメッシュバッグを持ったまま階段を登るのが一苦労です。
そんな感じでようやく部屋にたどり着きますが、ここからが本番。明朝に備えてカメラとハウジングを組み立てなければなりません。
薄暗い明かりの下で黙々とハウジングを組み立てている姿は、同行のS氏によれば「スパイみたい」だそうです。

そして現地時間の4時半ごろ、ようやく就寝。
翌朝のピックアップは7時40分。これは予想以上にきつい。とにかくお休みなさい。


2008/5/5
無情な目覚ましに起こされる。眠い。眠すぎる。しかし天気はピーカン。もう覚悟を決めなくては。

「ホリデーサイパン」の窓からの眺め。もちろんオーシャンビューではない(笑)

ホテルにMOCのスタッフが迎えに来ました。いよいよ久しぶりのリゾートダイビングです。



ちなみにMOCは「マリアナ・リゾート&スパ」という巨大なリゾートホテル内にあります。
このホテルがまたすごい。熱帯植物園とかプールとかビーチとかが一緒になっていて、スパまであります。
しかしこんなに豪華なホテルなのに、なぜかシャワーの出が悪いとかトイレの数が少ないとか、色々気になる点もありました。
宿泊する部屋は大丈夫なんでしょうけど。

ダイバーは、我々含めて6名。午前中はラウラウビーチで2本のビーチダイビング、午後からはオプションでグロットに行くことになりました。
簡単なブリーフィングの後、トラックに乗ってラウラウビーチまで移動です。ガイドはダイスケさん。
しかしこのトラック、座席が足りない。そういうわけで、おっさんばかりのグループである我々は、荷台に乗ることになりました。


(顔はちょっと隠しました)

でも南洋の空の下での荷台乗車はとっても快適です。併走する車の観察などしながら、適当にくつろいでいると、やがてトラックはラウラウビーチへと続く山道 に入りました。


この山道がひどい。舗装されていないでこぼこ道なので、荷台だと流石にケツが痛くなります。また、道の両脇に生い茂った木の枝が時折勢いよく飛び込んでき ます。結構危ない。
そんな感じで荷台で揺られ続けること数分間、サイパン島東海岸のラウラウビーチに到着します。

ラウラウビーチは、リーフエッジまでかなり遠浅になっているビーチです。エントリーポイントの手前の水深は30センチくらいでしょうか。
リーフエッジから水路状にえぐれた場所に向かってエントリーし、外海に出ます。
透明度はあまり良くありません。いかにも湾内のサンゴ礁といった風情で、沖縄で言えば砂辺みたいな感じ。
そういうわけで、この日のレンズはシグマ50mmマクロです。

まずは名物のアジ玉を見ます。



昔はかなり巨大な、船のような大きさのアジ玉が出たらしいのですが、我々が見たのは直径5〜6mでしょうか。
それでもかなり見事なアジ玉でした。水中なのに、彼らが水を切って泳ぐ「ざざーっ」という音が聞こえてきます。

ちなみにこのアジはメアジ(Selar crumenophthalmus)です。
マアジより目が大きく、アジ特有の「ぜんご」が後半分しかありません。沿岸部に生息し、マアジよりも密度の濃い群れを作ります。
日本近海で漁獲されたものは秋から冬が旬で、刺身は絶品だとか。



さらにこのアジ玉の周囲をうろうろしていたのが、上のようなカスミアジ(Caranx melampygus)達。
ちなみにアジ玉を作っているメアジたちはかなり立派なサイズで、とてもこのカスミアジの獲物になるようには思えませんでした。

しかし我々はこの日、朝飯抜き。メアジを見てもカスミアジを見ても、「美味そう」以外の感想が浮かんでこないのでした。



途中で休んでいるカメを発見。
泳いではいませんでしたが、同行のS氏から「ウミガメが見たい」というリクエストを受けていたのでちょっとだけ安心。

ウォーミングアップみたいな感じで1本目を終わり、麦茶など飲みながら休憩した後、2本目へ。



サイパンでよく見られる種類のクマノミも色々います。
上の写真はダスキー・アネモネフィッシュ(Amphiprion melanopus)。
腹ビレと尻ビレが黒いハマクマノミ?



こちらはオレンジフィン・アネモネフィッシュ(Amphiprion chrysopterus Cuvier)。
オレンジ・アネモネフィッシュという紛らわしい名前のクマノミもいます。



こちらはピンク・アネモネフィッシュ(Amphiprion  perideraion)。要するにハナビラクマノミです。



クマノミとはスズメダイ科つながりということで、クロメガネスズメダイ(Pomacentrus vaiuli)。
結構個体数が多く、あちこちにいました。


ラウラウビーチは砂礫状の場所も多く、ハゼ類も多く生息しています。



上の写真は、テッポウエビと共生するヤマブキハゼ(Amblyeleotris gutata)。国内でもおなじみですが、実は撮ったの初めて。



こいつも国内でおなじみオトメハゼ(Valenciennea puellaris)。
しかしこの砂礫地帯は、サンゴ砂が白くてすぐに露光過多になっていしまい、撮影はかなり苦戦しました。



南の島だけあって、チョウチョウウオは豊富です。
上は、ペアで砂地をつついているスダレチョウチョウウオ(Chaetodon ulietensis)。
一緒に写っているのはオヤビッチャ(Abudefduf vaigiensis)。



こちらは、エントリーポイント付近をうろうろしていたゴマチョウチョウウオ(Chaetodon citrinellus)。
浅場を好む種類なんだそうです。



私的にヒットだった、ミナミハタタテダイ(Heniochus chrysostomus)。
おもちゃみたいな可愛らしい魚。サンゴのオーバーハングに隠れるように泳いでいました。



サンゴオーバーハング下のネタを続けて、これはウケグチイットウダイ(Neoniphon sammara)
身体のラインがとても綺麗な魚なのですが、背びれを広げた所を撮れれば、特徴である黒色域が見えるのでなお良いみたいです。



さらにもう一つサンゴの下、ツマグロマツカサ(Myripristis adusta)です。
おそらくサイパンではすごい普通種。たくさんいました。鰭の黒色域が目印です。



今度はサンゴの上です。これもたくさんいましたホシゴンベ(Paracirrhites forsteri)。
どいつもこいつもでっかい。ところで背びれはあまりゴンベっぽくないです。ゴンベの特徴である、例の先っちょのふさふさがありません。



サンゴの隙間を泳いでいる、アラレキンチャクフグ(キタマクラ属の一種?) (Canthigaster solandri)。
ミクロネシアの普通種で、昔からたくさん観察されているのに、和名が付いたのは遅いようです。
古い図鑑には名前が載ってません。魚類関係のサイトでも、インドパシフィックトビーなんて名前で呼んでる所もあります。
「アラレキンチャクフグ」という名前は、「魚類写真資料データベース」から引用しました。興味のある方はググってみてください。

こいつもいたるところで見かけました。



今度は遊泳性の高い魚で、サザナミハギ(Ctenochaetus striatus)です。おちょぼ口がかわゆい。
ニザダイの仲間って食べられるし、美味しいのもいるのですが、こいつはシガテラ毒があって食べられないそうです。



変な模様のカワハギにしか見えないのですが、クマドリ(Balistapus undulatus)です。
しかしゴマモンガラのせいで、サンゴ礁でこういうカワハギをみるとちょっとギョッとしてしまいます。こいつは大人しいですが。



ラウラウの最後は、スイジガイ(Lambis chiragra)です。以前に小笠原で見たときは砂地にいたのですが、今回は岩の上にいま した。
そのままだと非常に分かりにくいので、ひっくり返してあります。
相変わらず変な形。


こんな感じでラウラウビーチの2本は終了。
上がり際にS氏がフィンを早く脱ぎすぎて流されるというアクシデントがありましたが、概ね平和でまったりなサンゴ礁ビーチダイビングでした。

さて、またまたでこぼこの山道を、トラックの荷台で揺られながら、ショップへ引き返します。
いい感じでくたびれました。
昼飯は、「マリアナ・リゾート&スパ」のレストランでバイキング形式。これがなんと$8。
味も日本人好みで、カレーやソバもあります。これはなかなかお得でした。


午後からはオプションダイビング。かの有名な「グロット」に潜ります。同行F氏が睡眠不足でパスしたため、潜りに行ったのは私とS氏、あと女性ダイバーの Sさんの3人。ガイドは相変わらずダイスケさん。
グロットは、100段の急で滑りやすい階段を上がったり下がったりしなければいけない難儀なポイントです。
ポイントに向かう前に、ダイスケさんから疲れない階段の登り方についてレクチャーを受けます。

ポイント1.片足を上の段まで一気に移動させず、一旦両足を同じ段にそろえる。
ポイント2.両足をそろえたとき、体重は移動させない。一瞬そろえて、すぐに上の段に移動させる。
ポイント3.足の移動はリズミカルに。
               (下の段を蹴って)  → (一瞬両足を揃え) → (すぐに上の段に足を移動) → (今度は逆の足)
ポイント4.途中で休んではいけない。逆に言うと、休憩しなくてもよいくらいゆっくり登る。

ようはどちらかの足に100%の体重が乗る時間をなるべく少なくするってことのようです。
ちなみに説明受けただけはさっぱり分からなくて、練習してしまいました。ダンスのステップみたいです。



さて100段の階段を降りてくると、そこは広い洞窟でした。
海底がぼんやりと青く光っています。この下に外海へとつながる洞窟があり、そこから光が差しているのです。



ちなみに午後になると、上の写真のようにエントリー口に太陽の光が差し込み、なんとも美しい景観を作り出します。
これが人気あるようで、たくさんのダイバーが訪れていました。



海中からみるとこんな感じです。



エントリー直後から、足元に広がる青い光に満ちた海底にはおもわず見とれてしまいます。
潜行して、こんどはその光の方向に向かいます。
洞窟の中にはいくつか大きな穴があり、そこから外海に出られるのです。



外海はものすごい透明度のブルーの世界。午前中のラウラウビーチと比べると別世界です。
それでも50mmマクロレンズなので、結局サカナを撮るわけですが。明日も潜るので、ワイドはその時に撮ることにしましょう。
上の写真はメガネゴンベ(Paracirrhites arcatus)。



これはミヤコテングハギ(Naso lituratus)。ちょっ とメイク濃すぎじゃないですか?

しかしこの後、外海の潮当たりのあまりのキツさにすぐ引き返す羽目になりました。ちょっとだけ鯉のぼり状態。



そういうわけで再び洞窟の中。
上の写真は、よく写真に撮られる「三角穴」です。



洞窟内は流れもなくて静かだからでしょうか、ギンユゴイ(Kuhlia mugil)の幼魚がたくさんいます。
巨大タイドプールみたいな感覚なのかも。

そんなわけでこの日のダイビングは終了。ステップを踏みながら100段の階段を登ります。はい、タンタン、タンタン、タンタン、…(100回繰り返す)。

ホテルへの送迎で、運転してくれたガイドのネルソンさんから、今夜の食事情報を仕入れます。
ネルソンさんの一押しはお好み焼き屋のムーミン村でしたが、できればチャモロ料理が食べたかったので、無国籍料理の「イージー・キッチン」に決定。
私とF氏、S氏、あと一緒にグロットに潜ったSさんも合流して、いざ出発。



メニューを選ぶのが面倒なので、$30のコースを頼みました。最初に出てきたのがチャモロ料理の3種盛り。ちょっと辛いのもありましたが中々美味しい。
しかし冷えた生ビールが無くて、ぬるいスーパードライしか飲めなかったのがちょっと残念。



謎の魚料理。フエダイか何か…?
すごく脂が少なく締まった硬い肉で、煮付けにしたほうが美味しいような気がちょっとしました。



しかしこのお店、量が多い!  食いきれません。腹いっぱいすぎ。ここでコースを頼むときは要注意です。

帰りにはABCマートで翌朝の朝食を購入し、楽しかった初日も終了です。ようやくちゃんと眠れる…。
おやすみなさい。


ポイント名
Laulau Beach
Laulau Beach
 Grotto
潜水時間
42分
45分
41分
最大水深
15.7m
17.5m
21.2m
平均水深
8.8m
9.3m
12.9m
水温上
30℃
30℃
29℃
水温下
29℃
29℃
29℃


2008/5/6
昨日に比べるととてつもなくさわやかな目覚めです。
なんという気分の良い朝。昨日ABCマートで買ったサンドイッチ等を食べて、いざ出発です。

本日の予定は、午前中にオプションのグロット1本、午後からはボート2本です。
ずっと透明度の良いポイントになるので、レンズはTAMRONの17-35ワイドズームにしました。
(フィッシュアイ持ってくれば良かった…。ちょっと後悔)

今日のガイドは、昨日ホテルまで送ってくれたネルソンさんです。
もちろん日本人ではありませんが、日本語ペラペラです。
ショップに集合して軽くブリーフィングの後、グロットへ出発!

ちなみにこのページのタイトル写真は、この日のグロットのエントリー後に撮ったものです。



エントリー後、洞窟の中にチョウハン(Chaetodon lunula) がいました。
さっそくネルソンさんがスレートに「チョウハン」とカタカナで書いて見せました。ダイバーが注目するとすかさず「チャーハンじゃないよ!」と追記します。 いきなり日本語ダジャレ炸裂です。



外海の透明度は相変わらずすばらしい。時間帯のせいで今日は流れも殆どありません。



これはミナミイスズミ(Kyphosus sp.)。結構ダイバー の近くまで寄ってきます。S氏を背後から尾行している個体もいました。



ネルソンさんが興奮して指差したのが、このマルコバン(Trachinotus blochii)。
ちょっと珍しいとか。
しかしその向こうに、こんなやつが。



なんとウミガメが泳いで逃げていきます。
このときのメンバーは、大半が泳いでいるウミガメを見るのは初めてでしたのでちょっと盛り上がりました。



やはりグロットは、ただのビーチポイントでは有りませんでした。
ここに2本潜れただけでも、サイパンに来た価値があったような気がします。

ショップに戻り、ちょっと早めの昼食です。
バイキングだからと言って昨日は食べ過ぎましたが、この日もやっぱり食べすぎました(泣)



またまたトラックの荷台に乗って移動。ボートの来る船着場に来たのですが、なんだかすごく浅い…。
そのうち来たボートを見て納得したのですが、すごくでっかいゴムボートでした。

ボートの1本目はディンプル(Dimple)というポイントです。根頭が15mというちょっと深めのポイント。
ここの見所はカスミチョウチョウウオだそうです。



沖だけあって透明度はすごい。サンゴも元気です。魚に関しては、スズメダイとツマグロマツカサ天国という感じで、あんまりワイドの被写体になるような魚は いません。



他のグループがフィーディングをやったようで、カスミチョウチョウウオ(Hemitaurichthys polylepis)がたくさん集まってきました。
雑誌の写真で見たほどには集まっていません。
ちなみにDimpleとは「えくぼ」のことで、水中に盛り上がった巨大な根の中央がえくぼのようにへこんでいることから、この名が付いたのだそうです。

エキジットしてボート上で休憩。次のポイントのアイスクリームはすぐ近く。「今日はバニラね〜☆」とネルソンさんの日本語ギャグがまたも炸裂。
1時間ほどの休憩の後、アイスクリームに移動。根の形がアイスクリームに似ているから、こんな名前が付いたのだとか。

エントリーすると、根頭の水深は5mほど。びっしりとサンゴに覆われた小さな根です。



このポイントはマダラトビエイ(Aetobatus narinari) のクリーニングステーションとなっているようで、じっと待っていると次から次へと現れます。



この1ダイブで10個体ほど観察できました。クリーニングする方もされる方も、なんとも面白い習性です。



根頭には、時折こんなふうにアカヒメジ(Mulloidichthys vanicolensis)の群れが回ってきます。
私的には、こいつを見ると南の島にいるって気になります。



サンゴの隙間にハナビラウツボ(Gymnothorax chlorostigma)がいました。
欧米人なら大騒ぎなのでしょうけど、あいにく日本人ばかりなので誰も見向きもしません。
まあ私も日本人なので彼らの感覚はさっぱり理解できませんが。
逆に日本人お得意のマクロな生物が、彼らには理解しがたいのかも知れません。、

こんな感じで全てのダイビングが終了しました。ん〜面白かった。

この日の夕食は「にんにくやグロット」。



にんにくを使ったメニューが多いだけで、普通に美味しい。
あと、この日はちゃんと冷えたビールが飲めました。
ちなみにチェックアウトはこの夜の1時半。早朝というか深夜過ぎなので、程ほどにしなければいけないはずなのですが、結構飲んでしまいました。
ビールも料理もウマー。

サイパン最後の食事も終わってSさんともお別れ、さて部屋に戻って憂鬱なパッキングです。
休みも終わって明後日から仕事かよちくしょ〜とか心の中でぶつくさ言いながら荷物を詰めます。
結局終わったのは11時過ぎ。2時間も仮眠できません。鬱〜と思いながらやけくそ気味に就寝です。おやすみなさい。


ポイント名
Grotto Dimple
Ice cream
潜水時間
39分
37分
53分
最大水深
22.9m
27.0m
13.8m
平均水深
15.6m
15.7m
9.3m
水温上
29℃
28℃
28℃
水温下
29℃
28℃
28℃



2008/5/7
起きたのは1時。チェックアウトは1時半。眠い。眠すぎる。
しかし飛行機に乗るのはまだまだはるか先、夜明けの頃です。なぜならばセキュリティチェックがやたらと厳しいからです。
疲れてるのにも〜嫌。それでようやく飛んでも、プロペラ機でちょっとだけで、今度はグアムでまたもやセキュリティチェック。
すごい人の数で並ぶ並ぶ。
これならパラオとかと一緒じゃん、とか思ってしまいました。やはり直行便が少なくなったのはサイパンにとってかなり厳しいことなのだと思われます。
手軽に南の島でリゾートしたい人は、グアム行くでしょうしね。

それでもあのグロットの光の海や元気な魚たちに魅力を感じてやってくるダイバーは、たぶん途切れることはないでしょう。
たぶん。