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パラオ ログ



プルーコーナーの定番ナポレオンフィッシュ

ダイビングの聖地とかなんとか言われておりますパラオ。
位置的にはフィリピンの南端から西へ1000キロくらい、ニューギニアから北へ1000キロくらい、グアムから南西に1000キロちょっとって感じの位置 に浮かぶ、北緯5度〜10度に分布する小さな島国です。
太平洋のはるか彼方、ココス島やガラパゴス諸島近辺でぶつかった寒流が、赤道近辺の強烈な陽射しに暖められながら西進し、再びその流れを変えて北に向かう のがこの海域だそうで、生物の豊富さや多様性においては世界でも有数な自然の宝庫です。

ダイバーなら一度は行っておくべきだという話もよく聞きますが、実は私の身の回りにはあんまり入れ込んでいる人はいませんでした。

まあだいたい以下のような評判でして。

・近いようで遠い。トランジットが面倒。
・ダイビング以外やることなし。
・ドロップオフとドリフトダイビングばかりで中上級者向け。

そういうわけで、雑誌などでパラオ万歳の煽り記事が多く掲載されているにもかかわらず、私の周りにいるダイバーの皆さん方の反応は「ふーん。そうなんだ」 ぐらいに止まっております。
私自身の印象も同じようなもので、特に強く惹かれることは無かったのですが、最近たまたまパラオに入れ込んでいる方と知り合いまして、その方の前で 「ちょっと行ってみたいとは思ってるんだけど」みたいなことをぽろっと言ってしまったがために企画成立。12月末の乾季真っ只中のパラオへ行くこととなり ました。
しかし、たったの3泊4日という、ほとんど様子見みたいなツアーなわけなのですが。

2004/8/11 料金出る
この日、幹事のYさんからメールが。以前から話していた年末パラオツアーの料金が、ある旅行会社の分は確定したとのこと。
しかし他の会社の料金と比較してみたいとのことで、この日は連絡のみ。
実はこの後もYさんの粘りは延々と続きます。

2004/10/13 旅行会社決定
天秤にかけていた他の会社が高かったとのことで、ツアーを行う旅行会社が決定。ちなみに「アイランズコレクション」でした。
ホテルはパレイシア。コロールにある、パラオでは2番目に立派なホテルです。
で、ダイビングサービスは???

2004/10/27 ダイビングサービスとコンタクト
Yさんから、ダイビングサービスの方とのやり取りのメールがきました。
最初は、Yさん御馴染みのパ○ダイスダイバーズにしようかと考えていたのですが、結構混んでいるようなので、穴場として(もとパラオのガイドの)Hさんが勧めてくれたネコマリンに しようということになりそうです。

2004/11/01 バディ帰らず
話は変わりますが、2004年10月に発生した中越地震。私のバディのX氏はガス業界の関係者でして、この地震によるガスの被害の復旧作業のため、新潟に 行ってしまいました。パラオの申し込み期限はだんだんと迫って来ています。しかし彼はぜんぜん戻ってきません。激しい余震が発生しているとのニュースが頻 繁に流れています。どうなるパラオツアー?

ちなみに現地サービスはネコマリンに決定。

2004/11/15 バディ帰ってくる
バディは新潟に2週間ほど缶詰にされて朝から晩まで休日無しのぶっ続けで働いていたようなのでが、無事に戻ってきました。これで晴れて手続き終了で、後は 当日を待つばかり。
また、最終日の午後には私の希望でクラゲ池に行くことも決定。

2004/12/23 グアムからヤップ、そしてパラオ
そんなわけでついに出発当日。たった4日間のバカンスに出発です。
そういえば今回の日程だと現地でクリスマスを迎えるのでした。


グアム島の海岸線。

朝から成田に集合し、グアム行きの便に乗ります。ちなみに私は恥ずかしながらグアム方面に行くの初めてなのですが、成田発便の乗客は90パーセント以上日 本人ではないのでしょうか。殆ど国内線です。なんだかなあ。
しかしグアムは暑い。マジ暑い。真冬とは思えません。これが南国ってやつですかぁ。


クリスマスベアの群体

グアムでトランジットし、ヤップ経由でパラオに向かうのですが、グアムでの時間が余りまくり。時間勿体ねーよと思いながら昼寝とかします。免税店は高いモ ノばかりでちょっとパス。しかし「ラーメン」とか「うどん・そば」とかの看板が普通にあります。ここってアメリカだよね?? そんなに日本人多いんだ……。
しかし本屋さんではあれほど多岐にわたる種類の雑誌が売っているにも関わらず、ダイビング関係が全く見当たらないことに驚き。

そうして夕方になってから、パラオに向けて出発。
途中、ヤップを経由するのですが、ここで例の悪名高いセキュリティチェックが行われます。飛行機内の左半 分の座席に座った客を降ろして、座席のセキュリティチェックを行うのです。具体的には、座席のマットをひっぺがして裏をチェックするわけですが。
行きの飛行機内では、私は右側に座っていたために降ろされることは無かったのですが、しかし時間が取られるし、途中で左側の席に移動させられたりとなんか 面倒くさい。でもこれはまだまだ序の口でした。詳しくは後述。

そんなわけで1時間ほどヤップの空港に止まった後、ようやくパラオに向けて出発です。ヤップからパラオまでは45分ほど。飛んだと思ったらもう着陸って感 じです。
外は真っ暗。でも港みたいな場所に点々と明かりが点いています。美しい島々、パラオへ到着です、とか機内のアナウンスが言ってますが、夜なのでよくわかり ません。まあとにかく降りていつもの入国審査。
入国審査のゲートの上には、クリスマスの飾り物があります。こんな南国でもサンタさんはあの恰好で来るのでしょうか。トナカイなんか熱中症で死にそうです が。


空港を出てエージェントの出迎えを待つ人々

手荷物を受け取って外に出ると、送迎の現地エージェントがお出迎え。しかしこのエージェント、送り迎えのマイクロバスに奥さんと子供も乗せています。特に 何もしていないようですが、なぜだか乗っています。子供なんか遊びまわっててなんだかな。危ないって。

そんなわけでパレイシアホテルに到着。台湾資本らしく、漢字のホテル名も書いてあります。ちなみにこのパレイシアホテル、コロール島では一番立派らしいで すが、冷蔵庫には水しか入ってません。しかもこの水も、1本1ドルであります。ビールと同じ値段です。
うわーんビール飲みたいよお。と思いましたが水で我慢し、なぜだかNHKを見ながら就寝。たまたまですが、知床半島の漁師さんの番組を放送しておりまし た。「なんでパラオで……」とも思いましたが、「そういや知床で潜ったのは4ヶ月前の8月か」なんて思い出してしまって、テレビ画面に映る昆布やミズダコ に見入ってしまいました。

2004/12/24 クリスマス・イブ
翌朝目覚めると、光にあふれたパラオが始めて私たちの前に姿をあらわしました。どっち見ても海。しかもべた凪ぎ。
絵に描いたようなベストコンディションです。早く潜りたいのぉ。
ちなみに朝食は例によってバイキング形式なのですが、台湾資本だけあって中華料理風です。まあだいたい美味しいのですが。
周りを見ると、やっぱ日本人が多いですが、結構台湾人の方が多いように見受けられました。どうも台北から直行便が出ているもよう。ううむうらやましい。
朝食後、器材を持ってロビーに集合し、迎えにきたサービスのマイクロバスに乗って移動します。
この移動中に気付いたのですが、日本語の看板がちらほらあります。しかし「ストラン」とかでかでかと書 いてあります。まあ意味は通じるのですが。「うpしる!」みたいなもんということで。


ネコマリンのトリさん

そんでもってネコマリンに到着。日本人ガイドのOさんとご対面です。
この後、私がバディのA氏に、「女川でウエイト落として無くしてしまった」みたいな話をしていたら、それを聞いていたOさんが、「女川って宮城県の女川の ことですか? 筋金入りの国内ダイバーですね(笑)
はい、おっしゃる通りです。筋金入りまくってます。ちなみにこのOさんは仙台出身だそうで。

ちなみにここではCカードをチェックされました。結構長いことダイビングしてますが、Cカードをチェックされたのは3回目くらいです。
忘れないでよかった。


桟橋に繁殖している「海ブドウ」

なんだかんだで出航。ボートに乗っているゲストは、我々日本人4名と、アメリカ人の女性3名。
目指すは世界的に有名なポイント、ブルーコーナー。同じボートに乗っているのは米国人のお姉さま方二人と、何だか元気そうなこれまた米国人のヒスパニック 系ぽいお姉さん一人。ちなみにこの日は北朝鮮からも二人いらっしゃってたとのことですが、どうやって来た のかとか何しに来たのかとかは、直接会えなかったので不明です。謎です。
しかしここでパラオの問題点の一つがでてきます。コロールに泊まるとポイントまで遠いということです。
たしかに景色が良いので退屈はしないのですが、冷静に考えるとやっぱ遠いですね。

さて、延々とボートに乗って走りつづけること1時間半。ガラパゴスみたいにうねりが無いから超らくちん。(実は到着までに一度エンジンがオーバーヒートし て止まってしまいましたが)
そんなこんなでブルーコーナーまで到着しましたが、どうも透明度が悪いとか。パラオまで来たってのに透明度が悪いか。もしかして俺って濁り男?
そういうわけで、ブルーコーナーのすぐ近くにあるゲメリス島の、ゲメリスコーラルガーデンにポイント変更となりました。

エントリーすると……温い。水温30度。これぞまさに西部太平洋ミクロネシアの海って感じでしょうか。
透明度もかなりあります。



このゲメリスコーラルガーデン、サンゴの間のくぼみのようなところに、やらたとハタタテハゼがいます。ほとんど雑魚。



中層の魚影も濃く、ナンヨウツバメウオの群れがゆらゆらと近づいてきたりします。
が、実はまだまだ序の口。
1本目を上がって、そのまま水上で1時間ほど休憩します。ここで初めて気が付いたのですが、ボートにトイレが無い
あたりは青い海と無人島。てことはどうするのかというと、もよおしたら海に放つということになります。
ボートの後ろには、したい人が海に入れるように梯子が降ろしてあります。なんておおらかな。
実は私はスーツを着たまま用を足せない人なので、海パンいっちょでフィンとマスクつけて海に飛び込み、ちょいと離れたとこで放ちました。でも最初だけで、それから後は梯子につかまったまま。まあみなさんそんな感じでしたが。

2本目はいよいよ本命のブルーコーナー。全員がでかいカレントフックを支給されます。私の持っているフックだと、鉤の部分が浅すぎて外れる恐れがあるそう で、私も借りました。
エントリー後、壁にそってゆっくりとコーナーの先端を目指します。魚影は濃いのなんのってどうなってんのこりゃ。特に壁の上のほうにごちゃごちゃとした群 れがたくさん見えます。



ものの10分ほど進んだところで、ガイドのOさんがフックを出して見せます。いよいよブルーコーナーに到着。ゆっくりと壁伝いに深度を上げ、コーナーの上 に出たところでフックを引っ掛けるのですが……いきなりすごい流れ。
ちょっとマジですか。なんか横向くとマスクずれそうでちょっとアレなので、正面を向いているのですがゴー!と か耳元で水の流れる音がします。カレントフックのロープはびんびんに張っています。こりゃたまげた。とい うか激しい流れは経験ありますが、こういう流れの中にずっと長時間止まるというのはあまりしたことがない。
そのままリーフエッジで流れを受けていると、目の前にギンガメアジの大群やらホワイトチップやらウメイロモドキやらカスミアジやら次々に現れては消えてい きます。しかしこの流れの中、ギンガメアジなんかは時々ちょっとヒレを動かす程度で中層に止まっています。これが回遊魚の実力でしょうかね。こっちは必死 になってしがみついているので、アジから見ると「ヒト必死だなw」てな感じでしょうか。


「この程度の流れで、ヒト必死だなw」

で、そんな風にフッキングされた状態になって10分以上経過。「まだ移動しないの?」と何度もOさんの方を見ましたが、何だか動く気配がありません。
結局そのまま20分もそこにいたのでした。Oさんの話では、流れも早いし、時々かなり冷たい潮が上がってきていたので、深海から何か変わったものが上がっ てくるかも知れないと考えてちょっと長めに粘っていたとのことです。

ぴんと張ったロープを手繰り寄せてフックを外し、岩に捕まってから、Oさんの合図で全員手を放し、流れに乗ります。
もう流される流される。ブルーコーナーのエッジの上をあっという間に通過し、反対側に出てしまいました。そこでフロートを打ち上げて終了でした。動かない だけあって空気余りまくり。

2本目を上がってから、ビーチに上陸して昼飯です。



昼食に出てきたのは、なんだかどこかで見たような仕出弁当。から揚げとかエビフライとかおしんことか。なんか海外って感じが全然しないんですが……。しか し米国人の女性達はサンドイッチを食べていたので、多分この弁当は日本人向けと考えればよろしいのかと。
しかしこの陽射しといい白い砂浜といい、もう何もしたくないって気分になります。はまっちゃって毎年来るって人がいるのもうなずけますね。
ちなみにこのビーチ、何気に台湾人がたくさんいました。

1時間半ほど休憩した後、3本目に出発です。米国人女性達はそのままビーチに居残ってリゾートライフを満喫し、我々時間の無い日本人ダイバーはガツガツ潜 るという構図になりました。
3本目はこれまた有名なジャーマンチャネル。
マンタ遭遇率が高いとかなんとか言われております。ちなみに私はマンタ見たことありません。ゴードンロックでもケラマでも神子元島でも八丈島でも銭州でも 見られませんでした。そういうわけでマンタに対する知識がかなり少ない状態でありました。
ちょっと考えれば判るのかもしれませんが、マンタはプランクトン食性です。じゃあどんなところにいるんだろうね?
それはエントリーしてすぐにわかりました。濁ってます。浮遊物だらけ。これはジャーマンチャネルのいかなる特性によるものか知りませんけど、結構すごいで す。でも魚影は濃い。今日の他のポイントに勝るとも劣らず濃いぃ。

中層を気にしながら、砂地に下ります。ここにはガーデンイールがたくさんいるのですが、結構人なれしているらしくて、寄れます。



どれくらい寄れるかというと、こんなのが撮れるくらい。
そのまま、ちょっと薄暗いくらいに感じる水の中を進み、ガレ場のような場所に来ました。ピンクのイソギンチャクの中にクマノミやハナビラクマノミが逃げ隠 れしている小さな庭のような場所や、ガレ場の上で休んでいる尻尾に怪我しているカメを見て、また引き返します。
中層を見ていても、マンタが現れる気配はありません。これはまたスカかな〜? 近海モノらしく石垣島とか行けばよかったかなぁ。
なんて考えはじめました。ダイビングは終盤に入り、Oさんは深度を浅く取ってブルーウオーターの中に入っていきます。
周りに根らしきものが見当たらなくなっても、魚影の濃さは変わりません。たまにホワイトチップなども見え隠れします。
このまま終わりかな? と思ったとき、Yさんの向うになにやら怪しげな影が。
出たーーーー! マンタ! Yさんがデジカメを構えて写真を撮っているのがわかりました。私も撮りましたがいかんせん距離が遠い。これじゃ写真に写らない。ふと隣を見るとX氏がビデ オを構えたまま猛然とダッシュ。私も遅れちゃいかんとばかりダッシュ。
しかし無情にもマンタは、巨体を翻して浮遊物だらけの海の向うに消えていってしまいました。残念。がっくし。

そういうわけで、初日の3本はとても充実したダイビングでありました。

この日の晩飯は、パレイシアホテルの近くにある食堂「富士」。中華風の料理は普通に美味しい。地ビールのレッドルースターもなかなかいけます。3杯くらい 飲んだかな?(←実はよく覚えていない)
ちなみにこの店、「富士」なんて日本人向けみたいな名前ですが、客に日本人は殆どいませんでした。



さてこの日はクリスマス・イブ。島民のみなさん遊びに出ているのか、コロールのメインストリートは車でいっぱい。大渋滞です。
不信心者の日本人ですが、この日は信心深いパラオの人々に敬意を表して、2000年前のカリスマな人物に思いを馳せつつ、スーパーのレジのおばちゃんに 「メリークリスマス!」なんて挨拶してしまったのでした。

ポイント名
Ngemeris Coral Garden
Blue Corner
  German Channel  
潜水時間
61分
43分
63分
最大水深
20.2m
23.6m
18.6m
平均水深
11.0m
12.6m
11.1m
水温上
30℃
30℃
30℃
水温下
30℃
29℃
29℃


2004/12/25 クリスマス

一夜が明けてクリスマス。早くもパラオ最終日です。まあ今回は様子見ってことでしゃーないわな(T_T)
本日はボートチャーターで早朝出発です。昨日と同じ中華バイキング朝食を急いで平らげ、迎えにきたネコマリンの車に器材もって乗り込みます。
ちなみにチャーター料金は、4人×タンク2本で$470でした。

なんかいろいろ予定が変わりまして、最初は特にリクエストしていなかったミルキーウエイに行きます。ミルキーウエイなんて聞いたことも無かったので、そ りゃ一体なんなのよ? とか思っていたのですが、まあとにかく行ってしまいました。
そこは、パラオ・ホワイトクレーとかいうクソ高い化粧品の原料になる、やたらと滑らかで白い土が堆積した入り江でした。天然の防波堤に守られ、まるで沼の ように静かな水面と、真っ白に混濁した水が広がっています。時折、遠くでばしゃばしゃ音がするのですが、ガイドのOさんによると、「ここにはワニがいる」 とのことでした。ワニ? それはもしお目にかかれるのであればぜひ写真が撮りたい。でもやっぱり会いたくないかも。


ミルキーウエイの白い入り江

水深は3メートルくらい。ヘッドファーストでちょっと潜ると、やたらと滑らかな泥の海底にたどり着きます。この泥が美容によいとかで、よくわかりませんが みんなで泥んこ遊び。体中に塗って真っ白になってから、海水で洗い落とします。もう何がなにやら。
でも結構人気があるみたいです。

ミルキーウエイを抜けて、再びブルーコーナーに向かいます。なんだか雲行きが怪しく、雨が降ってきました。上着を持ってこなかったのでちょっと寒い。実は ゴアテックスの山岳用カッパを持ってきてはいたのですが、ホテルに忘れてきてしまいました(T_T)


どんより曇ったブルーコーナー水面

さてエントリー。曇ってはいますが、海中はさすがの透明度。非常に明るい印象です。
ちなみに本日は最終日と言っても、実は帰りのフライトは明日の早朝というか今日の深夜というか、結構微妙な時間。そんなわけであまり深度をとれません。



昨日とはちょっと違うコースで、壁沿いからコーナーの上のほうに出ます。浅い深度をとるコースのようです。途中、でかいナポレオンが現れて近づいてきまし た。(このページの一番上の写真参照)
昨日よりは流れもゆるく、また朝早いせいか魚の種類も多く感じられます。サメも昨日より多いし、カスミチョウチョウウオの大群も現れました。
適当にうろうろしてから、リーフエッジに行ってお約束のフッキング。昨日より流れがゆるいのでらくちんです。フックを引っ掛け、BCに空気を入れてアドバ ルーンのように浮かびます。なるほどこうすればサンゴを傷つけないかも。
そんなふうにしてしばらくギンガメアジを見物し、今度はフックを外してブルーウオーター側に出て、バラクーダ見物。



こんな感じで1本目終了。水面に出ると、また空は晴れ渡っていました。

休憩は1時間予定。次のポイント、ブルーホールの近くまで移動となったのですが、その途中、いきなりイルカの群れに取り囲まれました。



正直言って、たまげました。さすがパラオ。ちなみにこんな風に外洋で出会うイルカは、人間が飛び込むと逃げてしまうので、ドルフィンスイムはできないんだ そうです。
イルカとのランデブーは10分くらい続きました。

さてブルーホール到着。そしてまたもや、水中おトイレタイム。
しかも出すだけではなく、スノーケリングまでしちゃいました。いいのかこれで。
さらに、なんだがあちこちからボートが集まってきました。もしやこの人たち全員ブルーホール入るの?

そんな訳でポイント変更になりました。こんどはゲメリスコーラルガーデンです。ちなみに昨日潜ったのはゲドブスコーラルガーデン。ややこしいっちゅの。

最大水深は15mで行きましょう、というお約束のもと、2本目スタート。

このゲメリスコーラルガーデン、砂地とガレ場の際のようなところを潜ります。
そういうわけでお約束の棘皮動物探索。
でもナマコしかおりません。ウニもヒトデもどこにいっちゃったの?



左はバイカナマコ(Thelenota ananas)、右はジャノメナマコ(Bohadschia argus)。
さてここは、あんまり大物の群れとかはいませんので、静かに珊瑚の隙間にいる魚を観察するのが正しいようです。



こんなホウセキキントキがあちこちにいます。



このカメはずいぶん近くまで寄ってきました。
まあこんな感じでまったり流して2本目も終了。エルニーニョでかなりやられたということでしたが、確かにそれほど見事なサンゴは見られませんでした。でも サンゴが足りなくとも魚や生物がたっぷりいますので、私的には満足です。



これにてパラオのダイビング終了。今日もビーチでランチタイムです。
今日は、昨日のような公共の? ビーチではなく、ネコマリンの関連企業が所有している島だとか。



こーいうのをエメラルド色の海って言うのでしょうかね? めちゃくちゃ綺麗でした。
昼飯は相変わらず日本風仕出弁当でしたが。
ちなみにビーチで泳いでいると、ぬるい露天風呂に入ってるみたいな気分です。

ちなみにこの島にはトイレがありません。そういうわけで今度は野に放つことになります。


そびえ立つ椰子の木と、落ちているヤシの実から伸びた芽。

まあなんとも野性味あふれるリゾートではありますね。
食事の後、1時間ほどビーチで遊んでから、今度はジェリーフィッシュレイクに出発です。

このジェリーフィッシュレイク、パラオの名所の一つで、周りを山に囲まれた、湖というかちょっと大きめな池のようなところです。山に囲まれてはいますが、 地下で海と繋がっていて、海の生物が生息しています。
ここに、タコクラゲの一種が大量に生息しています。クラゲたちは大きな群れをつくり、いつも日の当たる方向を目指して泳ぎつづけています。なんで泳いでい るのかというと、体内に共生させている褐虫藻に光合成をさせ、そいつらから栄養を貰うためです。

まあそんなクラゲを見物しようと、とある島に上陸します。桟橋に注意書きが張り出されています。



左から、中国語(台湾)、日本語、英語、パラオ語?
内容はだいたい以下の通り。
・クラゲに触らない。
・クラゲを蹴らない。
・クラゲを水から出さない。

最後の注意が、「注意安全」(中国語)「気をつけて泳いでください」(日本語)、なのに英語は「SWIM AT YOUR OWN RISK」でした。

また、ガイドのOさんからさらに注意が出ます。
・基本的に水着でOK。
・マスクとスノーケルは必ず持って。泳ぎに自身が無いならフィンも持ち込み可ですが、クラゲの群れの中では使用禁止です。
・クラゲの群れの中では、手だけの平泳ぎで移動してください。立ち泳ぎも極力避けてください。
・素潜りも禁止です。写真は水面で撮ってください。

まあ観光客も多いでしょうから野放しにしてたらきっとまずいんでしょうね。いやはや。
さて、海パンいっちょにマスクとスノーケル、あとやっぱりフィンも持って島へ上陸します。
しかし……結構歩く。登山道のような細い道をどんどん行きます。海パンいっちょで登山。冷静に考えるとかなりアホな行為です。
まあそんなふうにしばらく登ってしばらく下ると、目の前にクラゲ池が広がっていました。


鬱蒼とした密林に囲まれたジェリーフィッシュレイク

山道を降りたところに桟橋のような場所があり、そこにある梯子から湖に入れるようになっています。
マスクなど装着してから、ゆっくりとエントリー。日光が当たっているのは湖の真ん中あたりなので、クラゲの場所まではかなり泳がなくてはいけません。
まあそれでも、泳ぎつづけるうちにだんだんとクラゲが目に付くようになり、しまいには周り中クラゲだらけ。



先ほどの注意書きにありました「クラゲに触らない」という項目、守るの不可能です。完全に包囲されていま すので、触らないと移動できません。



このクラゲの毒は非常に微量なので、人間にはなんともありません。というか、海パンいっちょで泳いでいますと、丸くて柔らかいものが身体のあちこちにぽん ぽんぶつかってくるのでくすぐったくてしょうがない。

しかしなぜにこの湖だけにこんなにクラゲが発生しているのか? なんとも不思議な場所です。



最後にホソスジマンジュウイシモチ? というかこの湖、目に付く生き物はクラゲとこの魚だけでした。


ポイント名 Blue Corner
Ngedbus Coral Garden
水時間
54分
62分
最大水深
17.8m
13.9m
平均水深
13.0m
7.6m
水温上
29℃
30℃
水温下
29℃
30℃


2004/12/26 牢屋の中?

25日の夜は、またもや富士で簡単な夕食をとりまして、あとはホテルに戻って荷造りを済ませ、とっとと仮眠を取ります。
出発は26日の早朝。ホテルを出るのは真夜中です。
深夜に起きて、荷物を持ってロビーに集合し、ホテルを後にします。なんとも慌ただしい。

荷物をチェックインして出国税を払い、出国へ。ちなみに器材は乾ききりませんでしたが、重量制限にかかることはありませんでした。
出発ロビーで待っている間、早くも眠気が。やっぱ疲れています。なんとか寝過ごさずに搭乗、経由地のヤップへ。

行きと同じく、ヤップへはまた40分くらいで到着したのですが、ここで再びあの悪名高いセキュリティチェック!
しかもこんな深夜。行きでは機内待機でしたが、今度は外で待機させられました。
しかしこのヤップ国際空港の待合室は、窓に鉄格子ははめられてるし、ベンチは固くて低いし、乗客が全員部屋に入った後に、鉄格子の扉を閉めて外から警備員 が見張ってるし、ほとんど留置場です。しかも人口密度の高い

そんなところに詰め込まれて延々と待たされました。もう寝るしかないって感じでしたが。
40分くらいで解放されたのですが、まあ気分悪いわな。


この写真の右奥に、留置場?の入り口があります。

しかしおかげさまで、この後のグアムまでのフライはぐっすりでした。
その後もあんまり眠くて、あやうく成田便に乗り過ごしそうになりましたが、X氏に起こされて事なきを得ました。

さて、次はいつ行きましょうかね、パラオ。(←気に入っている)