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ガラパゴス ログ


 
サンタ・マリア島(フロレアナ)の人懐こいガラパゴスアシカ


ガラパゴス諸島とは南米エクアドルに属する赤道直下の島々で……なんて説明するのがあほらしいほど有名な所です。
私も子供の頃から動物関係のテレビ番組などは熱中して見ていた方でして、ガラパゴスは長いこと憧れの地でした。

ガラパゴスでダイビングができることを知ったのは結構最近のことです。どんな海かというと、まあだいたい以下のような話でした。

・サンゴは無い。割と殺風景。
・あまり透明度は良くない。
・赤道直下なのに水温は低い。17〜25℃くらい。
・固有の生物だらけ。ペンギン、イグアナ、ガラパゴスバットフィッシュ……。
・大物天国。ジンベイ、マンタ、ハンマーヘッド、バラクーダ……。
・海獣天国。アシカ、アザラシ、イルカ、クジラ……。
・流れはある。ドリフトダイビング中心。
・日本人スタッフいない。全部英語。

なんか想像するだけでわくわくしてくるじゃありませんか。そもそも世界有数の大寒流であるラブラドル海流の豊富な栄養に育てられた海は、もともと寒流好き の私にぴったりです。
まあそんなわけで、いつか行くぞと思ってはいたのですがなかなかチャンスが無かったところ、たまたま会社のリフレッシュ休暇を使えることになり、行ってき てしまいました。

ガラパゴスへの旅行は、主に二つのタイプに分けられます。船に乗って島々を巡るクルージングと、特定の島のホテルに滞在して毎日出発する、ホテルステイ型 です。
たくさんの島をめぐるにはクルージングがよいのですが、どうもダイビング主体のものはまだ少ないようです。
私の今回の主な目的はダイビングですので、あまり欲張らずにホテルステイ型を選択しました。まあこっちの方がスケジュールに融通がきくようですし。


2004/6/5 キトに向け出発
いよいよ出発の日となりました。成田での集合時間は13:45。多少余裕を持って10時ごろに自宅を出発しました。案の定首都高で渋滞にはまります。まあ かなり余裕があるので焦ってはいなかったのですが、ふとあることを思い出しました。
「……パンフレット忘れた?」
トランジット時の注意事項とか現地での緊急連絡先などが書かれたパンフレットを自宅に忘れていました。しかしうまいぐあいに渋滞中。さっそく携帯から旅行 会社に電話して、成田にFAXで大事な部分だけ送ってもらうことに。しかし己の忘れっぽさに若干の自己不信に。

成田には予定よりだいぶ早く到着。ちなみに荷物は、登山用のリュックと大型のウエストポーチ、さらに機材用に国内では御馴染みの半透明衣装ケース。それを トランクベルト等でキャスターにぐるぐるまきにしていたのですが、出発カウンターであえなく解体されました。はたしてこれから先、何回解体されるのだろう かとちょっと不安です。

コンチネンタル航空機に搭乗した直後、後ろにいたおじさんが席を交換してくれというので交換。どうやら私の隣の人はその方の家族だったらしいです。まあお 陰で通路側に移れたからよいのですが。
さてこれからヒューストンに向けて12時間のフライトです。あうう〜遠い〜。しかし日ごろの疲れもあったのか、日本時間7時ごろからもうほとんど爆睡。 ヒューストン到着は日本時間午前3時ごろだったのですが、結構元気な状態での到着となりました。
しかしコンチネンタルの機内、ビール$5は高いっすよ。
ヒューストンで米国入国。高々乗り換えで入国審査なんてめんどくさい、なんて思ってましたが、なんだが流れ作業でどんどん先に進まされます。あんまり考え ることはありませんでした。


ジョージ・ブッシュ等身大フィギュア(海洋堂)←嘘

次のキト行きの飛行機は4時間後。ジョージ・ブッシュの等身大フィギュアなどを眺めながらEターミナルへ。ターミナルの変更がしょっちゅうあるという噂を 聞いていましたが、このときはありませんでした。しかし、ターミナルの表示がされるまでは、確かにかなり時間がかかりました。発着ターミナルを表示するモ ニターの近くで、かなり長いこと待っていたような気がします。

売店でミネラルウオーター($1.48)を買って搭乗案内を待っていると、何やら放送があって、人々がカウンターに向かっていきます。これはどうやら、成 田でもあった事前のパスポートチェックかな? と思って私も行ってみました。(実は放送の英語は全然聞き取れていない)。カウンターの人にパスポートを渡すと、何だか不審そうな顔をしてパスポートをぱ らぱらめくり、最後のページにはさんであった小さな紙を抜き取りました。米国の入国許可証です。すっかり忘れていました。
米国の入国許可証は、米国出国時に航空会社の係員に渡しましょう。これを忘れると、次回の米国入国に時間がかかる場合が あります。
やばいやばい。まあとにかく、次の目的地、エクアドルのキトに向かう飛行機に搭乗です。もう日本語も耳に入らないし、日本人も見当たりませ ん。地球の裏側に向かってるって気分になってきました。わくわく。

5時間半のフライトを経て、ついに南米大陸に足を踏み入れます。エクアドル、赤道の国です。東はアマゾン、首都はアンデス、そして西はガラパゴスという変 化に富んだ国です。首都のキトは標高2800メートル。下手すると高山病になる高さです。

さてエクアドルの入国審査です。入国審査官のお姉さんは、私のパスポートを見て「どこだこの国?」みたいな顔してます。スペイン語OK? 見たいなことを聞かれたので「NO」とでかい声で答えました。そしたら近くにいた、別な審査官のお兄さんが、ハポネスは英語だよ、みたいなことを言ってき ました。しかしお姉さんはどうやらスペイン語しか話せないみたいで困ってます。つーかそれでよく入国審査官が勤まるな、とか思ったのですが、結局そのお兄 さんと英語で会話して審査は終了。
さて、このときにエクアドルの入国審査官から、入国カードのカーボンコピーを渡されます。これは無くしてもあんまり問題 ないですが、やっぱ面倒なので無くさないようにしましょう
さて荷物を受け取りにターンテーブルに行きますが、そこで荷物より先にキトの旅行会社の方に会いました。Iさんという女性です。うわあ日本人だ、久しぶ り、とたった一日程度のことなのに、なんかほっとしてしまいます。
しかし、ほっとするのもつかのま、すごいことを宣告されます。
ロストバゲージの可能性がありますので、すぐに荷物を確認してください」「は?」「いや、昨日もなんで すけど、今日も発生してまして……」と彼女が指す先には、ロストバゲージのカウンターに並ぶ大量の人の列。慌てて自分の荷物を探しますが、無い。もう一度探してみますがやっぱり無い。ヒューストンまで確か にあったはずの半透明衣装ケース。
「最近頻発してるんですよ。どうやら重過ぎるからといってコンテナごと飛行機に積まないらしいんです」
たしかに飛ばないよりはロストバゲージの賠償金払った方が安いのかもしれない……しかし、そんな殺生な。あのケースの中にはダイビング器材一式、海パン、 サンダルのほか、ハウジングが入ってるんですよ。私に海の写真を撮るなと?
「今までの感じだと、今日の荷物が届くのは明後日。その日にはガラパゴス行きの便には間に合わないので、お客様のところに届くのは3日後ということになり ます」
てことはですよ、3日間のダイビングのうち、水中撮影できるのは最終日のみ? 目眩がしてきました。はるばる地球の裏側まで来たのにこの仕打ちかよ〜。
しかし、この後に、同じ旅行会社(フリーウエイツーリスト)を利用した女性の旅行者二人に会いました。YさんとNさんです。彼女達の場合はもっと悲惨で、 着替えや日用品などの一切をトランクに入れていたため、ほとんど手ぶら状態でした。


キトのコンビニと夜景。

結局我々はキトのコンビニに入り、日用品の買出しをすることになりました。私は日用品で困ることは特になかったので、寝る前に飲むジュースなどを買いまし たが、しかしレジで金額を言われてびっくり。スペイン語の数の数え方が全然わかりません。とりあえず事前に計算しておいた額以上の紙幣を出してその場は済 みましたが、いや〜南米に来ちゃったんだな、と実感する瞬間でありました。

さて買い物も済んでホテル(メルキュール・アラメダ)へ。すでに午前1時を回っています。ちなみに時差は14時間なので、日本は6/6の午後3時。いや〜 長い一日でした。つ〜か時差マイナス14時間てことは一日が38時間あったってことですね。久しぶりにベッドで寝られます。おやすみなさい。

2004/6/6 ガラパゴスへ

この日は朝6時に起床。不思議と眠気はありません。時差ぼけのせいでしょうか。それとも高度2900mのせいで高山病にでもなったのでしょうか。まあでも 元気に身体は動きます。
ホテルの朝食はバイキング形式で、ちょっとイタリアンぽい内容。でもおいしい。ばくばく食ってしまいました。
ウエイトレスの女の子が近寄ってきて、コーヒーを勧めてくれます。他にも何か話し掛けてきたのですが、スペイン語なのでさっぱりわかりません。
エクアドルはコーヒーの産地だから、結構美味しい。まあ隣のコロンビアとかには及ばないのですが。
ちなみにミルクを頼むと、これでもかっというくらいどばどばと入れてくれますのでご注意。


夜明けのキトの町と、ホテルを警備してたお巡りさんと犬。

現地ガイドの方と合流して、キトの空港へ。ここからガラパゴスに向かいます。チェックインですが、荷物がロストしてしまったので簡単(T_T)
タメ航空の20k制限をクリアするために頭を使った日々って一体……。
まあとにもかくにも搭乗。飛行機は定刻どおり飛び立ちます。窓の外には雄大なアンデスの山々。そして30分ほどで飛行機はぐっと高度を下げ、港町グアヤキ ルに着陸。ここで40分ほどの待機です。


アンデスの山々と、グアヤキル空港に着陸したタメ航空機。

外に出てみると、高地のキトと違い、明らかに陽射しが赤道直下っぽくぎらぎらしています。
ここでかなりの数の乗客が降り、飛行機は結構スカスカの状態でまた飛び立ちます。ガラパゴスの入り口であるバルトラ島の空港まで1時間半ほどのフライトに なります。

しかしここでふと気付いたのですが、結構腹がもたれています。朝食のイタリアンが結構重かったのか、それともフライト直後に出てきた菓子パンを無理して 食ってしまったからか。
そんな状態のところに、さらに追い討ちをかけるように機内食現る! 煮た大豆の上に、味の無いローストビーフみたいなものが乗ったものです。さすがに完食は無理でした。しかしこの豆が、エクアドルはじめ、南米での食事のパ ターンの一つらしいです。


上空から見たサン・クリストバル島

そして到着しましたガラパゴス。かなり長い道のりでした。つーか地球を半周よ? 遠すぎますって。
時計をさらに1時間遅らせます。
バルトラ島は空港だけの島とのことですが、しかし全く荒涼とした荒野だけが広がっています。赤茶けた大地と低木、あとはサボテンが点々と生えています。こ んなところにあんな動物達が……? とわくわくしながら入島審査へ。
ここで国立公園入場料$100を払います。クソ高いです。マジで。あと荷物も開けられます。あらゆる食料、飲み物は持ち込み禁止なのです。見つかったらど うなるんでしょう?
ここで島の案内をしてくれるナチュラリストのシルヴァーナさんと、元パラオのダイビングガイドで、今はサービスや旅行会社のお手伝いをしながら写真を撮っ ているというHさんと合流します。私は、まさか日本人が待っているとは思わなかったのでびっくり。私と、キトから一緒にきた日本人女性二人を加えて、全員 で5人になりました。うむ、なんかにぎやかになってきました。

ちなみにガラパゴスの気候は、陽射しは強いですが気温はそんなに高くもなく、赤道直下というのにしごく過ごし易い気候です。空気もからりと乾いています。

バルトラ島からサンタ・クルス島まで渡し舟のような船で渡るのですが、その船の周りでアオアシカツオドリが盛んにダイビングをしています。すごいスピード で海に突っ込んでいって、その後に何気ない顔つきで浮上してきます。さらに、サンタ・クルス島側の船着場には早くもアシカの姿が! 慌ててカメラを用意しましたが、すぐに潜ってどこかへ行ってしまいました。なんだか、ガラパゴスに来たんだという実感がじわじわと沸いてきました。

この日はサンタ・クルス島の高地観光です。低地は荒涼とした荒地ですが、島の頂上近くは、広葉樹の木々に囲まれた明るい森林になっています。
しかし、到着した時のからりとした天候が急変し、霧雨が降り始めました。今はちょうど雨季と乾季の中間らしいですが。
頂上近くにある二つの巨大な穴を見学し、その後昼食。おいおい、さっき食ったばっかだよ。と思ったのですがガラパゴス一の高級ホテル、ロイヤル・パームの ランチとあっては食わないわけには行くまい。可愛らしいカメのパン(焼きたてっぽい)や濃厚なジュース、あとパスタ、肉料理と、デザートはピーナツジャム のはさんであるパイでした。美味い。美味いけど腹いっぱい。苦しいっす。

この後、ゾウガメの観察へ。ゾウガメはとある私有地内に野生のものがたくさん生息しているので、そこで観察する形になります。


野生のゾウガメと、ゾウガメの好物のフルーツの花

ゾウガメはあっさり見つかります。結構歩き回りましたが、見つけたのは5個体くらいでしょうか。ちなみにゾウガメは、身体の中に頭を引っ込めるときに息を 吐くのですが、その音がすごい。全く恐竜です。フゴーッ!!って感じでしょうか。近くで聞くと、威嚇され たかと思ってびっくりします。
その後、適当に野山を歩き、ミニトマトのような果実をもいで食った(!!)りしました。(保護区でしかも外国でモロ生ものでいーんですかこんなことし て)。最後は洞窟を覗いて、この日の観光を終えました。我々は買い物をしなければなりません。なんせ水着も無いのですから。
別れる際、シルヴァーナさんは最後に「チャオ!」と母国語で挨拶してくれました。


洞窟の入り口で眠っていた若いミミズク

本当の予定では、このあとチャールズ・ダーウィン研究所の案内をしてもらうはずだったのですが、これは中止になりました。なぜならば、漁師およびガラパゴ スの有力者と国との間でちょっとしたいざこざがありまして、研究所の入り口が漁師に占拠され、バリケード封鎖されていたからです。
いざこざの内容は、某国がナマコを高値で買ってくれるため、ガラパゴスの漁師達は連日ナマコを採っていたのだそうです。これが乱獲だということで、国立公 園を管理している国等ともめることになったのだそうですが、そういえばタメ航空の機内で配られていたスペイン語の新聞の裏面に、やたらと巨大なナマコの写 真が載っていました。ナマコが原因でこんな暴動寸前のことになっているとは、ちょっとびっくり。
一旦ホテルに戻ってチェックイン。マネージャーのカルロスから、簡単な英語でいろいろ説明を受けます。重要なのは、トイ レに紙を流して はいけないということ。すぐに詰まってしまうのだそうです。
ちなみにこのホテル、エアコンがありません。でも気候が涼しいので不要ではあります。その代わりといってはなんですが、よくリゾートにあるような巨大な扇 風機が天井についています。壁に付いた丸いスイッチで操作するのですが、この操作がわからんのです。 ちょっと間違えると、あの巨大なファンがすごい勢いで回りだして部屋の中に嵐が吹き荒れますので、夜中に操作するときは注意が必要です。

荷物を置いてから、ホテル(ホテルガラパゴス)に隣接しているダイビングサービス「スクーバ・イグアナ」に行って、レンタル器材のサイズ合わせをします。 ガイドのパウロと片言の英語で会話しながら、各種器材のサイズ合わせと、翌日のダイビングに必要な書類を書きます。
ここのスーツは5ミリのツーピース。これだけでも、日本の近場のリゾートとはかなり違う環境であることがわかります。ちなみにレンタル品の質はなかなか良 いですよ。

その後、買い物をするためにプエルト・アヨラの街へ。水着やサンダルとTシャツとボートで着るための上着と……とかなんとかいろいろ必要なようです。とり あえず私は、着替えやTシャツの類は手荷物に入れていたので、水着とサンダルだけ買うつもりでした。

プエルトアヨラの街は観光客を相手にしているだけあって、大抵のものは売っています。我々はまずスポーツ用品店に入って、それからサーフショップ(閉まっ てた)やスーパーなどめぐり、またスポーツ用品店に戻って、そこでいろいろ買い物をしました。
ちなみにガラパゴスの物価は高く、エクアドル本土の倍くらい? 私が買った競泳用の海パンが$15くらい。驚いたのがサンダル。なんと$32! なんじゃそりゃあ!  でも結局買った方もおりました。
まあ、今回のようなバゲージロストに伴う買い物は、全て海外旅行傷害保険のオプションで賄えるはずなので、まあばんばん買ってしまえ! という気分で他の方々も豪快に買いまくっておりました。

買い物が済んで食事に行きます。今晩は、先にガラパゴス入りしている旅行者の方々と一緒に食事をとることになりました。
世界を股に掛けた釣り師のKさんと、新婚(?)旅行中のA夫妻です。Kさんは他の島に上陸観光をした後、アマゾンの方に釣りに行く予定で、A夫妻は今日ダ イビングをしたばかりで、明日からはクルージングに出かけるのだとか。
Kさんは川でのルアー釣りが好きだとかで、いろいろすごい写真を見せていただきました。A夫妻は今日、ゴードン・ロックで潜ったそうで、透明度はあんまし 良くなかったらしい。うむ、私もちょっと覚悟しておこう。
そんな感じでセビーチェ(魚のマリネっぽい)などの南米料理とピルスナービール(なぜかこのビールしかな い)を飲んで、ガラパゴスの初日は終りました。
ちなみに、アヒ(AJI)という辛い調味料はちょっとしたヒットです。

2004/6/7 フロレアナ
この日はまたちょっと朝早く目が覚めました。昨晩Aさん(妻)から、ホテルの近くの海岸にイグアナがいるという話を聞いたので、私もちょっと見物しようと 出かけたのですが、どこまでいってもごつごつした溶岩が転がっているばかり。赤いカニだけは大量にいますが、イグアナは見当たりません。しょうがないので 諦めて帰りました。
(後でわかったのですが、イグアナは日向ぼっこをするために目立つところに出てくるのですから、天気のよい日中でなければイグアナは観察できないのです。 早朝なんて無理無理でした)


早朝のホテルガラパゴス前海岸

ホテルガラパゴスの朝食は、皿の上に乗った輪切りのパイナップルでした。「これが朝食?」と戸惑っていると、メイドさんが来て、フライドエッグとスクラン ブルエッグとどちらがいいですか? と聞いてきます。
この、フルーツと卵とパン、フルーツジュースとセルフサービスのコーヒーが定番のようです。ただ、最終日だけはバイがおまけに付いてきました。

ダイビングサービス、スクーバイグアナに7時集合。ガイドのホセからブリーフィングを受けます。もちろん全部英語ですが、今日はHさんが一緒なので、通訳 してもらっちゃいました。
ちなみにこのガイドのホセ、べらぼうなハンサムです。ラテン系超イケメンです。グッドルッキングガイです。YさんもNさんもたまげてました。あまりにアレ なので写真撮り忘れたくらい。

フロレアナは、サンタ・クルス島から南に1時間半ほど進んだところにある島で、周りはダイビングポイントだらけです。
今日は結構うねりがありそうなので、銭州の教訓を生かして、眠くなる酔い止めを飲みました。
……しかし、揺れすぎ! スクーバイグアナの船はダイビングに特化した船なので、小さくても結構居住性はいいのですが、しかし傾く、揺れる、しまいにゃ飛ぶ! 積んであるタンクがキンキンと激しい音を立てています。こんな状態で1時間半かい! 飛島もここまでひどくはなかったぞ?
で、1時間半経って無事にフロレアナ着。あんなに揺れたのになんだか元気です。薬のおかげでしょうか。


曇り空のフロレアナ

まずは静かな湾に入ってチェックダイブをします。しかしこの湾、アシカだらけです。しかもどんどん寄ってきます。子供なので好奇心旺盛なのでしょうかね。
ちなみのこのダイビングサービス、船の上でセッティングからBCおよびフィンの装着までスタッフが全部やってくれます。初めて経験しましたが、これが殿様 ダイビングってやつですね? (まあ水中ではあんまりいろいろはやってくれないのですが)
ちなみに器材洗いも全部やってくれるので、My器材を持っていく場合はちょっと注意して、ちょくちょくサービスに顔を出した方がいいかも。忘れたり入れ替 わってたりしたら大変です。


ボートに寄ってきた子アシカ達

さてチェックダイブです。ウエイトがポンド単位なので、やっぱり調整してみたいところです。4ポンド玉が大体2キロだから、3つもあれば大丈夫かな? と思ったのですが、Hさんの話だとそれじゃ軽すぎるとのこと。なので4つ付けて入りました。
フロレアナの海中は、不思議に澄んだ水色の空間でした。珊瑚礁や黒潮の海のような、群青色ではありません。白っぽい水色です。透明度が悪いなんてことはあ りません。30メートルくらいは抜けているように見えます。しかし確かに色彩には乏しい。それでも水面近くにはイワシ? 系のでかい群れがぐるぐるうずまき、少し離れたところにはカツオ? のような輪郭の大き目の青物が群れています。そこに時折割って入ってくるアシカ。確かに独特の景観です。世界中捜してもここにしかない、という雰囲気がび んびん伝わってきます。
ちなみに水温は23度。赤道直下なのに伊豆並みです。

チェックダイブ内容はマスククリアとレギュレータリカバリー。要するに準備運動です。あとはウエイトなどのセルフチェックですが、やっぱりHさんの言う通 り、軽い。こんなにぶらさげてんのにどうなってるの? それともスーツの浮力がすごいのか?
まあそんなわけで、私は結局4ポンド玉を5つ付けて潜ることにしました。正直なところ、あれで10Kgになっているとはとても思えません。だって全部腰に つけているんですよ?

記念すべき1本目はEnderby。砂地から岩礁地帯へ向かうポイントです。ガイドのカウントダウンを合図に、全員でバックロールエントリー。透明度はな かなかです。というか、今思い出してみるとここが一番透明度良かったかも。
砂地にはお約束のガラパゴスバットフィッシュがおりました。


お約束のガラパゴスバットフィッシュ。

この砂地には、無数のガーデンイールや、驚くほどでっかいジョーフィッシュなどもおりました。無論写真はなしですが(T_T)。
そこからふと見上げると、水面までくっきりと透き通った水の中に、かなり濃い魚影が渦巻いています。バラクーダの群れです。その中をゆっくりと横切ってい くカメの姿も見えます。


バラクーダの群れとウミガメ

砂地から岩場の方へ向かいます。ガラパゴスの海底は、溶岩がそのまま冷えて固まったかのような、でこぼこの穴だらけの岩が続き、カエルウオやカジカ、ギン ポ、スズメダイの類がたくさんいます。しかしここでの目的は小物より大物。ちょっと上を見ながら進みます。カメラも無いしね(T_T)
人懐こいStreamer Hogfishが後を着いてきます。コブダイに似ているのですが、尾びれや背びれの一部が糸のように伸びています。


噂のStreamer Hogfish。和名ヒレナガコブダイ(嘘)

岩場のあたりで、Nさんが寒くてリタイアしました。ちなみにガラパゴスでは、寒くなったらバディ単位でエキジットするのが普通です。
その後、残った我々は流れに逆らってしばらく進みました。そこで噂に聞いていた、「外国人のガイドはウツボを見せる」の初体験。なぜ? なぜウツボをやたらと見せるの? 今思い出しても、外国人ダイバーだって決して喜んでいるようには思えなかったのですが……。
その後、沖に泳ぎだして安全停止に入りました。その時、水面下を泳いでいる馬鹿でかいカマスサワラ?で出会いました。結構離れていましたが、しかし1メー トルは越えているんじゃないでしょうか。ガラパゴスでは「ワフー」と呼ぶそうです。

ちなみにここのサービスでは、エキジット前にウエイトを外して船上のクルーに手渡します。結構うねりがあるので、落としはしないかとはらはらモノです。

こんな感じで1本を終えると、おやつのサンドイッチが出てきます。ずいぶん揺らされたので、みんな食欲無いかも、と思ったのですが結構人気ありました。私 はあんまり腹が減っていなかったし、この後に本番の食事が出てくるのもわかっていましたから、サンドイッチ一つだけにしておきました。

そして2本目、Champion。ドロップオフに沿って流すポイントです。このポイント、アシカがやたらといます。


アシカと戯れるHさん(左)と、アシカと見つめ合うYさん(右)。

次から次へと現れて、全く退屈しません。ちなみにここのポイントで初めて、噂のガラパゴスのナマコを見ました。管足が細くてたくさん生えていて、日本で見 るナマコとはだいぶ違います。この生き物のせいで暴動寸前とは……。
ここのポイントにはホワイトチップもおりました。ちょっと小さめです。ガラパゴスといえばサメ……という印象もあったのですが、残念ながら大型のサメは、 ここでは現れませんでした。

こんな感じで2本終え、静かな湾内に移動して、船上で昼食。ランチボックスの中身は、バナナの煮物? とサルサソースみたいなもので煮込んだ鶏肉、あとインディカ米みたいなぱさぱさのチャーハン? と何だかよくわからないものでした。でも腹が減ったので食います。ばくばく食います。
帰りの航海は、全くの爆睡状態でした。気が付いたらもうサンタ・クルス島に戻っていたような感じです。結構揺れてたみたいなんですが。
帰り着いた桟橋では、大きな2羽のペリカンが出迎えてくれました。

さて帰ってくると、チャールズ・ダーウィン研究所のバリケード封鎖は解除されていました。暴動にはならずに済んだようです。ううむ良かった良かった。
そこで、釣り師のKさん、それからNさん、あと私で、研究所内で飼育されているロンサム・ジョージ(ピンタ島で生き残った最後のゾウガメ)を見物に行った のですが、結局見つけられませんでした(T_T)。ログ付けの待ち合わせがあったのでタイムアップということだったのですが、まあまだチャンスはありま す。

その夜は、Kさん、Yさん、Nさん、Hさんと一緒に、プエルト・アヨラの街の屋台のような食堂で晩飯。インディカ米にスパイシーな豆をかけたご飯と、骨付 き肉のソテーが付いたセットを食べました。美味い。なんか南米の食事はあんまり無理なく食べられますね。アジアみたいにいきなりローカル色の濃いぃ料理が 出てくることも無いし。
ホテルに帰ってから、写真を整理するためにノートPCをセッティング。ちなみにコンセントの形は日本と同じです。電圧は違いますが、いまどきの電化製品は たいがい100〜240V対応だから問題無しです。
とりあえず、ガラパゴスでのダイビング初日は終了です。おやすみなさい。


ポイント名    Floreana Enderby  
   Floreana Champion  
潜水時間
53分
49分
最大水深
23.9m
16.5m
平均水深
14.5m
9.8m
水温上
21℃
22℃
水温下
21℃
22℃


2004/6/8 ゴードン・ロック

この日の集合時間は、昨日よりはちょっと余裕がありました。
目的地はゴードン・ロック。世界的に有名な、大物狙いのダイビングポイントです。そんな貴重なポイントに潜るのにハウジングがまだ届かない……。というの は悲しすぎるので、昨晩、プエルト・アヨラのカメラ屋さんで「潜るんデス(防水の使い捨てカメラ)」を購入しました。耐圧水深15mということは、30m までは耐えられるはず(んなあほな)。

ゴードン・ロックは、プエルト・アヨラの街から、島の海岸を反時計回りに進んでいくと、空港のあるバルトラ島のちょっと手前のあたりにあります。
巨大な岩が水中からそそり立っていて、外洋の荒々しいうねりが岩肌を洗っている、いかにもって感じの外洋ポイントです。
当然流れもありますが、元パラオのガイドであるHさんの話では、パラオほどは流れないとのことです。まあちょっと安心。ならばきっと銭州ほども流れないは ず??

結構岩場に近い位置からエントリー。今度の水中はあまり透明度が良くありません。白っぽく、しかも底うねりが入ってきています。海上では大きな二つの岩が 見えるだけでしたが、水中には無数の岩山がそそり立っているような感じでした。底の方に白い砂地が見えています。

群れを作って岩の表面をかじり取っている魚達がいます。しかしこれは……どうみてもニザダイ? いや尻尾の色が黄色い。ちょっと違います。中層に群れている桜色の魚達、これは……キンギョハナダイ? いや固体がでかすぎる。こんなでかいキンギョハナダイはいない。なんとなく見覚えのある生き物がたくさんいます。

そしてガイドのパウロが何かを指差しました。ちょっと遠い。しかしまぎれもなくハンマーヘッドです。海底 の砂地の上を、クネクネと泳いでいます。なんかちょっと……でかいような気がするんですけど。
私はカメラを向けてシャッターを切りました。何枚か撮ろうとしたのですが……おや、シャッターが押せない。こりゃどうしたことかと思いましたが、はたと気 付いてコンピュータを見ると、水深28m! やばいやばい。ちょっと気を取られすぎました。
しかしシャッターを押せなくはなりましたが水没はしませんでした。やはり耐圧15mなら30mまでOKという噂は本当か??? んなあほな(^^;

これで1本目は終わり。またサンドイッチのおやつタイムです。
この日は、エクアドル人のダイバーも来ていました。どうも海軍関係の方のようです。左上腕部に人の顔の刺青がしてあります。どうやらチェ・ゲバラの顔らしいのですが、なんだか似てないような気がしま す。ちなみにゲバラはかなりの人気者で、ゲバラの写真がプリントされたTシャツなどはあちこちでみかけました。このおっちゃんは、エクアドル版48手がプ リントされたバンダナを広げて見せてくれました。例の「We are bone」と書かれた、全ての技を骸骨で図解してあるやつです。ナイスだおっちゃん。エクアドルの海の守りは万全だぜ。

そんでもって2本目。
入るなりアシカが絡んできます。大きな瞳でこちらをじっと覗き込んでくるので、ちょっといっしょに遊んであげます。
ゴードンロックは、大きな二つの岩にはさまれたポイントで、中層を泳いで移動することがけっこうあります。その中層に、バラクーダ達が壁を作っています。
壁を抜けて海中の岩山に近づきます。ハンマーは再び出現しましたが、ちょっと遠くてはっきり見ることはできませんでした。
相変わらずニザダイ? とウミガメは現れます。穴ぼこにはスズメダイとカエルウオ。水はさらに白濁して、透明度は15メートルくらい?
どうらやこれが、ガラパゴスの平均的な水中景観のようです。
浮上途中、再びワフーを見ました。2本目の直前、近くで釣りをしていた船が、1メートルほどのワフーを釣り上げていましたが、やっぱりこの辺は多いので しょうか。

で、写真なのですが、やはり使い捨てカメラではかなり無理がありました。でもまあ写ることは写るので今回のような非常事態ではやっぱ重宝するかも。
でもね、現地で購入またはレンタルできないものは手荷物にするべきでしたね。身にしみて分りました。

2本終えてから、一昨日空港から渡ってきた桟橋まで移動して、上陸します。今日の昼食は陸上になりました。ランチボックスの中身は、昨日と同じようなバナ ナの煮物? とインディカ米のチャーハン? あと鶏肉。それから、キャベツのみじん切りとミニトマトのサラダです。
海外でサラダ? というと敬遠する方も多いかと思いますが、すでに山に自生してるトマトをちぎって食ってしまっているし、あまり気にせずばくばく食べてしまいました。


桟橋近くにいたガラパゴスカッショクペリカンのペア

昼食後、タクシーでホテルまで帰宅。サンタ・クルス島の北側周辺で潜った場合は、こういうのがパターンらしいですね。

さて、帰ってくるとまだ2時。
しかしこの日は、待ちに待った荷物が届く日です。部屋に戻ると、既に全機材とハウジング、サンダルや海パンが入った衣装ケースが届いていました。く〜遅い よきみ〜。
まあこれで、明日はようやくガラパゴスの水中写真が撮れます。

その後、Hさんの提案でサンタ・クルス島随一の白い砂浜を訪ねてみました。



とても綺麗な砂浜ですが、人気がありません。「泳ぐな危険」の看板があります。かろうじて二人ほどのサーファーが、サーフィンを楽しんでいます。
おかげさまで? ビーチはカニだらけ。しかし赤道直下の島に来て、こういうビーチを一度も見ないってのもなんですので。あと、このビーチに来るまでに、細いレンガの道を2 キロほど歩かなければいけないのですが、道行く人同士で「オラ!(スペイン語で「やあ」「こんにちは」という意味)」と声を掛け合うのがなんだか登山みた いでほほえましい。

この日の夜も、前日に続いて屋台で食事。しかし帰りに偶然、ガイドのパウロが一人で食事をしているところを発見! パウロって一人暮らしなの? だったら一緒に食事しない? みたいな話になりました。
ちなみにYさんとNさんは、今日でダイビングはお終い。明日は潜らなくていいとのことで、Nさんはちょっと飲みたりないようです。
そこで、ホテル(スペイン語だとオテル)・シルバースティンのレストランに入り、カクテルを飲むことに。
南米特有の、グレープフルーツと砂糖の入ったカクテルがなかなか美味しい。名前は忘れてしまいましたが。
やあ今日は良く飲んだ。ってことでおやすみなさい。


ポイント名    Gordon rocks  
    Gordon rocks  
潜水時間
42分
45分
最大水深
28.0m
23.6m
平均水深
15.7m
14.6m
水温上
23℃
22℃
水温下
21℃
22℃


2004/6/9 ノースセイモア
いよいよガラパゴス最後の日。ダイビングも最後、しかし水中写真は最初。ようやく水中写真が撮れます。
さらにこの日は、ついに日本人は私だけという状態になりました。

まあこの日は少人数のグループが多かったということで、サービスに集合後、ちょっとした自己紹介をしました。180本くらい潜っているドイツ人夫婦と、ま だそれほど経験の無いラテン系の親子。あと私。ラテン系のお父さんは、昔日本で英語教師をしてたことがあるとか。

この日のポイント、ノースセイモアは、空港のあるバルトラ島の北側にある小さな島で、さまざまな鳥類の生息場所として有名です。
予定では、これからタクシーに乗って桟橋まで行って、そこからボートに乗り換え、ポイントまで移動。2本潜ってから桟橋まで戻り、昼食。またタクシーで 戻って解散とのことでした。
あと今日は初めての人がいるので、静かな場所でチェックダイブを行います。

ドイツ人夫婦と一緒にタクシーに乗りました。しかしこの旦那、すごいおしゃべりです。しかも真面目です。桟橋でスタッフのタンク運びを手伝おうとして、 「手出ししなくていい」と文句を言われるくらいです。
チェックダイブの前、この二人もウエイトの数に文句を言って、「ウエットで10kgも付けるの? しんじらんない」みたいなこと言ってましたので、やっぱりここのウエイトはちょっとおかしいような気が(^^;


ノースセイモアの静かな入り江。

とにもかくにも1本目。セイモア島の低いドロップオフ沿いに流すルートです。
透明度は……あんましよくない。でも魚影は相変わらずの濃さです。

岩の隙間には、ホワイトチップがごろごろしてます。沖側を見ても、何匹か泳いでいるのが見えます。まったくもってサメだらけ。
たくさん群れているのはPink cardinal fish。



もちろん小さいものもいます。
青い、リュウグウウミウシの仲間?? みたいなものがたくさんおりました。なんだか青い粘土細工みたい。
ちなみに私がこのウミウシを撮影しているとき、後ろからアザラシの子供が、「何見てんの?」って感じで覗き込んでいたらしいです。
ドイツ人の奥さんの方が、思い出すだに可笑しいといった風に教えてくれました。



あと、寒流域っぽい生物も。下のはヘビギンポとかじゃないよなあ……多分。
ギンポ以外の寒流系としては、カジカ系は少なかったような気がしますね。オニカサゴ?(Stonefish)くらい。



このカエルウオもきっとフタイロカエルウオとかじゃないんだよね。名前わかりませんでしたが、たくさんいます。



東部部太平洋特産、King Angelfigh の幼魚。ガラパゴスではかなり派手な部類です。



これは多分ゼブラウツボ。こういうウツボだったら見せてくれてもいいんだけどね。



ハナダイではなくて、Pcific creofish。むちゃくちゃありふれた魚です。日本のハナダイよりは一回りでかい。



まあこんな感じで一本終えたのですが、いつのまにか他のダイバーは全てエキジットしていて、残っているのは私とホセだけでした。
ハンマーを探しながら少し沖に出て、安全停止のあとエキジット。
水面にでると、すぐ側にブービー(カツオドリ)が1羽、舞い降りてきました。
ちなみに青足なのか赤足なのか普通なのかは不明です。



エキジット後、またまたサンドイッチのおやつタイム。しかし今日は日本人がいないので英会話タイムでもあります。
しかしこのセイモア島、珍しい鳥類の生息場所としても有名。ふと島のほうを見ると、テレビなどで御馴染みのアメリカグンカンドリの集落が!
(雄が真っ赤な喉を風船のように膨らませて、雌にアピールする、ガラパゴス固有の海鳥)



赤い部分がアメリカグンカンドリの雄なのですが……これじゃさっぱりわかりませんね(^^;
でもまあ繁殖期ということで、一生懸命メスにアピールしている姿がほほえましい。
でも船の上は大盛り上がりでした。
でもここのダイバーの方々、やっぱり寒そうです。ガラパゴスで潜ろうとする方にとって最大の難関は、やっぱこの低水温で はないでしょうか。ガラパゴスで潜ろうとしているリゾートダイバーの方は、十分に注意した方がよろしいかと。
ちなみに私は5mmワンピースと3mmフードベストという伊豆スタイルでした。こいつで16度くらいまでいけます。
ちなみに体脂肪率は26% (T_T)

さて二本目。ついにガラパゴスラストダイブ。今度は砂地でガーデンイールの大群を見るコースです。

なんかベルトのような密度の濃い群れです。ヨスジフエダイにすごく似た魚が混じっていましたが違うようです。
銀色の魚はGruntsです。



例によってニザダイに良く似た魚の群れ。Yellow Tailed Surgionfishです。たっくさんいました。



最初は岩場だったので、まずは岩の隙間の魚から。
これはKing Angelfishの成魚。やっぱ幼魚の方が色鮮やかです。



ペアでちょろちょろ泳ぎ回っていたチョウチョウウオ。クリーニングをするのでBarbarfishと呼ばれているのだとか。
ちょっと色あせた感じがシラコダイみたい。
ところで背後に何気に写りこんでいる黒い魚は何者だ?



こっちは正面顔になってしまいましたが、真っ黒けの地味なスズメダイ。
こうやってガン飛ばしてくるってことは、やっぱ強気なCromis属だったりするのでしょうか。



こっちはハタだなあ。たぶんまだまだ幼魚と思われます。何ハタなのかは不明。



ここからちょっと移動して砂地へ。
Three Banded Butterflyfishがペアでうろうろしています。東太平洋の低温域特産だそうです。



でました。ガーデンイールの大群落。
しかしこいつらに近づいて写真を撮るのは、泥ハゼやアカタチに近寄るよりも困難なのではないかと思われます。



アシカも相変わらずうろちょろしています。
なんというか、ガラパゴスでアシカのいないところなんてあるのか? と思ってしまうくらいアシカだらけ。



ねえ、あんたらオヤビッチャでしょ? 何か英語の名前で呼ばれちゃってるけど。またどっか細かいところが違うのかもしれないけど。
(実はパナマニアン・サージャントという近縁種)



で、あんたもイシガキフグなんでしょ? なんだか伊豆七島で潜ってるみたいな気分になってきちゃうよ。
まあ赤道直下+南極&北極からの寒流の合流地点という特異性から、温帯の魚類が多くいるってのもわからなくもないのですが、しかし地球の裏側まで来たとい うのに、どっかで見たような魚多すぎ。まあ実は違う種類な訳なんでしょうけど。



実は東部太平洋と西部太平洋は水温差、距離、また途中に広がる広大な海淵など、生物層に大きな隔たりをもたらす要素てんこ盛りな地域で、ジンベイやハン マーなど外洋性のもの以外で共通に分布している生物は、フエヤッコなどほんの一部しかいないそうなのです。

あと、やっぱこれがなくてはいけません。ガラパゴスの棘皮動物コレクション。
(そのわりにナマコを撮り損ねているのだが)



右側のヒトデはやたらとたくさんいました。この数の多さがなんとなく北の海っぽい。実際は赤道直下なんだけど。
さらに下のウニ。パイプウニみたいですが、実はこのウニが一番多かったのです。なんだか不思議。



そろそろおしまいです。
長かったような短かったような……。



ああ終っちゃった。ボートがピックアップに来ました。
ちなみにこのボート、エントリー、エキジットともに超楽でした。



この日は、昨日と同じで、桟橋に戻ってランチタイムとなりました。
しかしこのランチボックス、バナナと鶏肉とチャーハンとサラダって、まるでデジャブのように感じてしまう のは気のせいでしょうか。
しかし3日連続でダイビングしているのは結局私だけのようですし、実際毎日同じメニューでもそんなに支障は無いのかも。
ガラパゴスで過ごす休日の選択肢として、ダイビングを選ぶってのはあまりメジャーな手段ではないのかもしれません。

さて、タクシーでサービスまで戻ります。自室に戻ってシャワーを浴びたあと、ノートPCに写真を転送して再びサービスへ。
なんつーかね、ここのガイドさんたちに魚の種類を確認するのは至難の技なので、まあ写真をそのまま見せれば確実なのではないかと。
というか、伊豆あたりのサービスでは、客の撮ったデジカメ映像をダイビング後に見たりするのは結構普通にやってるのですが、まあここでも似たようなことし てみようと思ったわけで。
結果から言うとこの、ログ付けにノートPCを持ち込む作戦はなかなか受けました。特にドイツ人に大受け。つーか日本という国に対するハイテクっちぃイメー ジに合致した行動だったというのもあったみたいですが。
ちなみにこのとき、初めて日の目を見た私の器材は、すでにスタッフによって洗われて干されていました。う〜ん殿様ダイビング〜。忘れ物に気をつけなきゃね 〜。

さて私には、まだ残された使命がありました。ウミイグアナの撮影です。
ホテルガラパゴスでは、私は6号室という海に向かう道沿いの部屋に泊まったのですが、その道をフロントとは反対の方向に歩くと、海に出ます。そこはウミイ グアナの生息地なはずなのですが……。



すぐに見つかりました。小さいですが、ちゃんとしたイグアナです。なんというか、トカゲより表情豊かな気がします。右の写真の個体は、後ろ足で頭を掻いて います。まるで犬か猫みたい。かわいい(^^)
その時、近くにどっかで見覚えのあるドイツ人夫婦が、同じようにイグアナの撮影をしていました。彼らがこっちにでかいのがいると声を掛けてきたのでそちら へ行きますと、なるほど、でかいのがおりました。



まるで古代の恐竜がよみがえったかのようないかつい生物であることは想像通りなのですが、なんだかくたびれて帰宅したサラリーマンのようにべたっと寝そ べっています。
「疲れた。もーやってらんないよ」とかつぶやいてそうな感じです。
事実、海に潜って海藻を食べるという彼らの食事は、かなりの重労働であるらしいのです。まあ我々も食うために働いているわけですが、彼らの場合は食うこと =労働なわけで、本質的には大差ないのではないかと。



まあそんなわけで彼らのアンニュイな表情をもう少し。



お疲れ様。明日もがんばってね。


ウミイグアナの撮影はできましたが、これで終ったわけではありません。
まだロンサム・ジョージが残っています。
そんなわけでチャールズ・ダーウィン研究所へGo!
相変わらず、迷彩服を来た兵士だか警察だか良く分らない人たちが大量にたむろしています。
そんな研究所の敷地のずーっと奥の方に、ロンサム・ジョージのいる囲い? があるのですが……。
なんだか木々が鬱蒼と茂っていて、その中に点々とゾウガメがいるのは分るのですが、どれがロンサム・ジョージなのか皆目見当がつきません。
こいつはやはり、最初の日にシルヴァーナさんに教えてもらうしか無かったのでしょうか。とりあえず手当たり次第に撮影してみました。
どれかかロンサム・ジョージなのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。


チャールズ・ダーウイン研究所内にあったロンサム・ジョージの説明、に写っていたロンサム・ジョージ。


Aさんが送ってくださったロンサム・ジョージ(奥)の写真。(感謝です!)
手間のゾウガメと比べると、甲羅の形が前々違います。高いところにある食物に届くように、首の可動範囲が広くなってるのがわかります。ちなみにもう100 歳を越える高齢だとか。


ホテルに戻ると、YさんとNさんが上陸ツアーから戻ってきていました。どうも珍しい鳥がたくさん見られたようです。
ちなみに後で知ったことですが、この翌日、お二人が出かけた島では、スノーケリング中にアシカはおろか巨大なウミガメ、ホワイトチップまで見かけたそうで す。
カメなんか、海の中を泳いでいるのが相当離れた丘の上から見えたとか。やっぱ恐るべしガラパゴス。


チャールズ・ダーウイン研究所内にいたヨウガントカゲ。実はどこにでもいる。


この日の夕食は、最後ということでプエルト・アヨラの中ではちょっと立派なレストランLA GARAPATAに行きました。ガイドのパウロや、YさんNさんがランドツアーで知り合った日本人留学生のA君も加わって、なんだかやたらとにぎやかな夕 食(というか飲み会)でありました。
このレストランは、フォルクローレ・バンドの生演奏もあったり、メニューも豊富で、結構お勧めなお店です。

食事の後、酔っ払ってパウロの自転車に乗ったりしながらホテルに戻って2次会です。ホテルガラパゴスのカウンターは、セルフサービスでカクテルなど作って 飲めるようになっています。ここでHさんの作ったカクテルなど飲みながら、今回の旅行の感想などを話しました。
が、私は飲みすぎて途中から酔いつぶれて眠ってしまったのですが。

そんなわけで、私のガラパゴス最後の夜も終ってしまったわけです。おやすみなさい(T_T)

ポイント名    North Saymore  
    North Saymore  
潜水時間
55分
49分
最大水深
19.7m
23.6m
平均水深
12.6m
16.6m
水温上
23℃
22℃
水温下
21℃
22℃


2004/6/10 グアヤキル観光、ヒューストンへ

この日も、やたらと早く目覚めました。出発予定は7:30。荷物をまとめ、いつものように朝食へ向かいます。今日は最終日だからなのか、最後に小さなパイ が出てきました。ウエイトレスのお姐さんがにっこり微笑んでくれたのでたぶんサービスなんでしょう。

そんで時間となりました。マネージャーのカルロスと握手して別れを告げ、ホテルのスタッフの運転する車で桟橋に向かいます。なんつーかこの桟橋、毎日来て たような気がします。
ここでまた初日に乗ったフェリーに乗り換え、さらにバスに乗ってバルトラ島の空港へ。
ここでどきどきの荷物チェックイン。どう考えても20kgは越えているのですが、そのまま通ってしまいました。まあキトのIさんも普通は取られませんとか 言ってましたが。しかし出発前にはあんなに悩んだのに。うううむむむ。


ガラパゴス(バルトラ島)の空港。この中にはたくさんの自動小銃を持った兵士だか警察だかが……


ここで送ってくれたホテルのスタッフとも分かれました。昨晩のにぎやかな状態がまるで嘘のように、また一人旅です。空港前の売店でお土産を買いますが、こ れがまたどいつもこいつも高い。それでも、もうガラパゴスで買い物をする機会はないのですから、いくつか買い物をします。
搭乗前には、また例によって入念な荷物チェックがありました。ちなみに土や砂でさえ持ち出すことはできないのだとか。

さて、搭乗時刻となりました。相変わらずわけのわからんスペイン語と英語のアナウンスを聞きながら、さまざまな人々と一緒に並びます。そのとき、ふいに声 をかけられました。声の主は、ガラパゴス最初の夜に一緒に食事をしたAさんご夫婦。どうも帰りの飛行機は一緒だったみたいです。旅は道連れといいますが、 何となくほっとした気分です。

さて、タメ航空機が荒野の真ん中にある空港から飛び立ちました。さらばガラパゴス。また来るよ。

また機内食がきましたが、どうもこのタメ航空の機内食はいまいちな気がします。でも今度は全部食べましたが。
そしてあっというまにグアヤキル到着。今日の残り時間は、ここでの観光になります。
Aさん夫妻と一緒に空港の到着ロビーにきたのですが、迎えの人がいません。何かあったのかな? と思いちょっと待ってみたのですが、やっぱりそれらしき人は見当たりません。
ここで、私は旅行会社からエクアドル国内用のテレホンカードを貰っていることを思い出し、Aさん(ご主人)と一緒に電話を探しました。でも良く考えたらA さんは奥さんと一緒に荷物のところに残った方が良かったような気が……。グアヤキル空港はすりや置き引きだらけという話だし。
結局、公衆電話のところで電話をかけるのに四苦八苦している間に、ガイドのTさんが現れました。

ちなみにこのTさん、「地球の歩き方」などに名前が出ているグアヤキルのTさんの息子さんなのだそうです。

まず、休憩場所であるホテル・コンチネンタルへ。荷物を置いてから向かいにあるセミナリオ公園、通称イグアナ公園へ向かいます。
この公園がまた、思わず絶句のとんでもない公園でした。なんというか、大量のイグアナが放し飼いになっています。



この公園内ではイグアナが一番偉いのです。こんな感じで人間達を睥睨しています。
ベンチに飛び乗って座っている人間を追い出したりします。
彼らはガラパゴスではなくアマゾンの方に生息している種類らしいですが、この大きさといい貫禄といい感情豊かな表情や仕草といい、恐竜? というか伝説のドラゴンみたい?

ちなみに性格はいたっておとなしく、頭をなでなでしても悠然としています。



ここのイグアナ達には定期的に野菜くずなどの食事が与えられています。
その時には大勢のイグアナが餌場に集まってきますが、中には木の上に上ったまま降りてこない若者もいます。
ちなみにこの公園内では、つねに頭上に気をつけないと、木の上からイグアナの糞が降ってきます。



これは、もう木にも登れなくなった老イグアナ。爬虫類は一生成長を続けるため、老成した個体はかなりの大きさになります。
なかなかの貫禄です。年齢は40歳くらいらしい。



リスもいました。しか死人間同様、この公園内では哺乳類は肩身が狭いようです。

イグアナ公園をでてから、Tさんの運転する車で移動。


グアヤキルでの野口英世の功績にちなんで名付けられた「ノグチ通り」

グアヤキルは、キトやガラパゴスと比べるとじめじめと蒸し暑い、とても熱帯らしい熱帯の町です。
この蒸し暑い中、茶色く濁ったグヤアス川沿いに整備された公園(マレコン2000)と、色とりどりな建物が丘陵地帯に所狭しと建っている「セロ・サンタ・ アナ」を観光しました。


マレコン2000内の植物園にある噴水と、だいたい同じ場所から見上げたセロ・サンタ・アナ。

マレコン2000は最近になってから急激に整備された公園で、市民の憩いの場になっているだけでなく、外国の環境客を誘致する材料にもなろうとしていると か。



セロ・サンタ・アナは、以前は泥棒がたむろするスラム街だったものを、すっかり作り直した上に大量の警備員を配し、治安の良い名所にしてしまったもので す。
頂上までは400段の階段があり、頂上には展望台とカトリックの教会があります。



グアヤキルの風景はこんな感じです。
この後、先住民のマーケットに行ってお土産探し。しかし買い物でいちいち交渉するのはなかなか面倒かも。アジア圏みたいにふっかけてはこないので、下がっ てもせいぜい3割引です。ポンチョとかちょっと惹かれるのものがありますが、しかしかさばるし高い……。

その後、夕食までホテルに戻って休憩です。休憩だけに使うのはもったいないりっぱな部屋です。とりあえず、シャワー浴びて昼寝。この旅では、ベッドで眠る のはこれで最後です。あとは実質、機中2泊。

夕食に行く前に、スーパー(?)にお土産を買いに行きます。ここは日本で言えばドンキホーテやオリンピックといった感じの、何でも売ってるホームセン ターって感じで、食料品から日用雑貨から自転車、パソコン、車のタイヤまで揃ってます。
ここでAさん夫妻は菓子類や調味料(もちろんアヒ)を大量に購入しておりました。私も結構買いましたが(^^; もう荷物の重量制限も無いも同然だし。

その後、グアヤキル名物カニ料理の店へ。


グアヤキル版かに道楽の店構え。

グアヤキルのカニは、マングローブガニと呼ばれる種類で、ハサミがでかくて身体はまるっこいものです。
テーブルには、分厚いガラス板と木のハンマーが並べられます。この板の上で、カニの殻をハンマーで叩き壊して食べるわけです。



ハサミの部分が肉厚で美味しい。カニ味噌もありますが、外国人は当たる可能性があるのであまり食べない方がよいとか。しかしカニ好きな私にとってかに味噌 を食うなというのはちょっと拷問に近い。食わなかったけど。

カニ料理は上の写真のような、シンプルなゆでただけのものから、にんにくと白ワインで蒸したような濃厚なものから、ハーブで煮込んだものまでありました。 全部で5匹くらい食ったでしょうか。
付け合せはバナナをつぶして焼いたもの。これに、タマネギと酢とアヒを混ぜたようなタレをかけて食べます。
しかしここでもバナナ(^^; 煮たり焼いたり揚げたり生だったり、甘かったりしょっぱかったり辛かったりと、バナナって安くて便利な果物ですね。



最後はカニご飯です。例によってインディカ米。カニの風味は強いんですが、ちょっとしょっぱいかも。上の写真で、ご飯の上に乗っている黄色いたれは、にん にくとワインで煮込んだカニの皿に残っていたもの。これ単独でも美味しい。右側のたれはバナナ用の辛いものですが、ご飯にかけてもいけます。

このカニ料理店で驚いたのは、トイレに便座が無いことです。ななななぜに? 足腰の鍛錬にはなりましたがしかし。

これで南米でのイベントは全て終了しました。ちなみにガイドのTさんは3日連続で夕食はここのカニ料理だとか。大変なお仕事ですね(^^;
店を出た足でそのままグアヤキル空港に向かいます。チェックンして荷物を預け、Tさんとはお別れです。
出国税 $25を払って出国審査へ。なんだか飾りのいっぱいある制服を着た審査官が、スペイン語でべらべら話し掛けてきますがさっぱりわかりません。
なんか、これからアメリカに行くのかと聞かれたようなので、トランジットするのだと身振り手振りを交えて説明します。
出国してターミナルへ移動。大きな出費の予定もこれで無くなりました。
このときすでに深夜の11時。今晩は機内泊で、ヒューストンに到着するのは朝の6:30。
搭乗すると、機内はがらがら。こんなに空いてる国際線は初めて見ました。窓際の3人掛けを一人で占領して眠ります。かなり良く眠れました。
そんなわけでさらば南米。

2004/6/11 成田へ


早朝のヒューストン上空

目が覚めるともうヒューストン。
朝早いので入国審査もガラガラです。さくっと通り抜けられるかな、と思ったら、入国審査官の使っていた端末がフリーズしてしまいました。ちょっと待ってと か言ってなんかいろいろ操作してましたが、お陰で余計な時間を取られました。
ターミナルに入るときの荷物検査も、ノートPCのせいで荷物を開けられてしまいました。まあそれでも無事通過してターミナルへ。

成田行きの飛行機は10:30出発。暇です。腹が減ったので飯を食べ、書店で立ち読みをしたり、暇つぶしをします。
日本行きの路線だけあって、日本語のアナウンスが聞こえます。スペイン語のアナウンスが英語に切り替わるのを、耳をそばだてて待ち構えなくともよいので す。
まだアメリカだというのになんか帰ってきてしまったような感覚です。
しまいには待ちくたびれて眠ります。

搭乗後も眠ります。時差もものともせずに眠りまくり。成田到着は、ヒューストン時間で深夜の12時。でも日本は午後2時。明るい。しかしあれだけ眠ったと いうのにまだ眠い。しかし車を運転せねば。
何はともあれ帰ってきました。まあちょいとダイビングに関する印象をまとめてみますと以下のようになりました。また行きたいね。

・水温はだいたい伊豆並。気候は適当に暖かくて過ごし易い。
・潮の流れはそれほどでもない。流れがあると言われているポイントとしては、普通。
・初心者も数多くいる。ただし外国人ばっか。
・どいつもこいつも船に強い。
・透明度は悪いこともある、くらいに考えていた方が良い。
・ログ付けにはあんまり熱心ではない。
・ガイドは英語しか話せませんが、基本的に親切なので、がんばって質問すればちゃんと説明してくれます。
・海中はサンゴなど無く、地味。
・魚の群れや人懐こいアシカと遊ぶのが、基本的な楽しみ方と思われます。
・大物は時の運。

ホテルにステイしてデイトリップ中心だと、ダイバーのメンツが毎日変わるので色んな人と知り合えるという楽しみもあります。
日本人ガイドが常駐すればもっとたくさんの日本人ダイバーが来れるようになるかも。
しかし、しつこいようですが東部太平洋ってかなりマニアックなダイバー向けの地域ですので注意。
「自分はマニアじゃない」と思う方は、上陸観察ツアーを中心に計画をするべきですね。


最後に、
慌てものの私にさまざまなフォローをしてくださいました(株)フリーウェイツーリストの喜多さんに感謝致します。